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■ 安倍総理のウクライナ・ドイツ訪問について(6月2日付官邸ホームページ発表) 安倍首相が、G7のためにエルマウを訪問する途上、ウクライナを訪問し、ポロシェンコ大統領と会談するとの発表。これには度肝を抜かれました。 「プーチン・ケリー会談」で述べたとおり、ある国の要人が他国を訪問することは、その国に対して肯定的な立場をとることを示唆することになります。まして総理が行くということになれば、その政治的メッセージはかなり強烈なものになります。 それをふまえた上で、安倍首相は、今の状況において、ウクライナに行って何を話すつもりなのか。ウクライナにロシアとの対話を促す外交力は残念ながら日本にはあり…
■ 米国防長官、中国に南シナ海埋め立て作業の即時中止を要求(5月31日付CNN記事) ■ 米大統領、南シナ海埋め立ては「非生産的」 中国に中止要請(6月2日付ロイター記事) この問題がややこしいのは、中国の行動は「国際法違反」である、といった言説を報道などでよく見かけますが、そう言い切ることが難しい点にあります。中国が行っている岩礁の埋め立ては、少なくとも現時点において、国際法違反と断言できるものではありません。 なお、ここでいう「国際法」とは実質的には国連海洋法条約の内容を指しますが、厳密にいうと、米国のように同条約を批准していない国が存在します(中国、ベトナム、フィリピン等は批准済)。…
「フィリピン・アキノ政権①:ミンダナオ和平」の続きです。 今回は、2016年5月に予定されている次期大統領選について説明します。昨年までの見通しでは、マル・ロハス内務自治大臣とジェジョマール・ビナイ副大統領の一騎打ちになるとみられていました。 アキノ大統領は、自らの後継者として、同じ自由党に所属するロハスを指名するとみられており、一方、野党側では、前回の大統領選でエストラーダのランニングメイト(副大統領候補)となったビナイが最有力候補者とみられていたからです。 両者の支持率は、昨年9月の世論調査では、ビナイが1位(31%)、ロハスが2位(13%)でした。もっとも、数字を見れば分かるとおり…
岩手県からの発信はもしかして久々か・・・・ ダービーが思惑通りはまってくれて大変機嫌のよい月曜日。 カープも3連勝ですし。 たまにはこういう時もあってもいいですよね~・・ リアルスティールをよく切れましたね、と何人かに言われましたが、そんなに深く考えた訳ではなく、福永の勝負師としての資質に?? と思っている訳でありまして、当然その分は差し引いた方がいいだろね、と思っただけであります。 さて、今週の発信は メルマガ アメリカ経済統計分析は実はちょっと気になる数字が出ている。5月の先行指標なんですが、これまでの厳冬、とかLAの港湾ストライキなどとはちょっと違う性格の数字かな、と思ってお…
6月2日から、フィリピンのベニグノ・アキノ3世大統領が来日します(4月24日付外務省報道発表)。今回は、アキノ政権にとって最大の課題の一つであるミンダナオ和平について説明します。 ●アキノ政権 アキノ大統領は、マルコス政権時代に暗殺されたベニグノ・アキノ・ジュニアとその夫人で第11代大統領となったコラソン・アキノの息子です。2010年の大統領選では、もともとアキノが所属する自由党の候補者はマル・ロハスでしたが、2009年にコラソン・アキノが死去したことで、アキノ大統領に対する国民の支持が高まり、ロハスは立候補を辞退。代わって出馬したアキノは、「ノイノイ」(アキノの愛称)旋風を起こして、2位…
■ 漂流するロヒンギャ族 迫害拡大の可能性(5月22日付フィナンシャルタイムズ記事(日経新聞訳)) ■ Malaysia, Indonesia to let 'boat people' come ashore temporarily(5月20日付Reuters記事) ミャンマーからのロヒンギャ難民をインドネシアとマレーシアが受け入れたとのこと。 ロヒンギャは、ミャンマーのラカイン(アラカン)州と隣接するバングラデシュとの国境地域に居住するイスラム教徒です。ラカイン州には15世紀から居住していたと言われますが、英国植民地時代にベンガル(ラカインとともに英領インドだった)から移住した人々もいま…
■ トルコ中銀が主要政策金利を据え置き、総選挙控え(5月20日付ロイター記事) トルコの政策金利については、かねてから、景気対策のため利下げを主張するエルドアン大統領と、リラ安を懸念して少なくとも現状維持を守りたいバシュチュ中銀総裁、ババジャン副首相との間で激しい意見の対立が生じていました。 エルドアンは、首相を3期11年務め、その間すべての選挙で連戦連勝、強力なリーダーシップをもってトルコの経済発展と宗教的保守化を実現させた、トルコ史上に残るであろう稀代のリーダーです。所属政党であるAKPが首相の4選を禁止していため、今度はトルコ初の直接選挙(直前に政争のゴタゴタの中で憲法改正があり、導…
■ イラク軍、ラマディ奪還へ攻勢 米副大統領は「犠牲と勇気」評価(5月26日付ロイター記事) シリアではパルミラが陥落しましたが、イラクではアンバール県の県都であるラマディが占領されました。 ティクリートを奪回し、立て続けに重要なターゲットの暗殺に成功し、次の目標は敵の本陣モスルかアンバール県かと思ったところで、シリアとバグダッドをつなぐ要衝を失う衝撃の事態。カーター国防長官が落胆するのも分かります。 もっとも、ラマディの周辺地域では、従来より一進一退の攻防が続けられており、これ自体はそれほどのサプライズではありません。パルミラの制圧のような大きな戦略的転換点というよりは、戦術的な一局面…
本日は交流戦2戦目、昨年好評を頂いた(と勝手に思っている)カープ応援ツアーをマツダスタジアムにて開催致します。約20数名のご参加を頂いておりまして、楽しいひと時を過ごしたいと思っております。 今回はパーティールームが異様なカープブームの中、争奪戦となり、平日の夜しか準備できなかったため、参加できない! という方が多数おられました。申し訳ございませんでした。 来年もいろいろ手を打って、開催したいと思いますが、まずは勝ってもらわないことには仕方ありません。 大瀬良君、頑張ってくれたまえ! 広島は暑く、日中は30度を超える暑さになるとのこと。 うへ~・・・・・・ 参加のみなさま、現地でお…
■ エジプトのモルシ元大統領に死刑判決(5月17日付ウォールストリートジャーナル記事) 「アラブの春」によりムバラク政権が崩壊した後、2012年の選挙により大統領になったモルシーは、2013年、シシ国防大臣を中心とする軍事クーデターにより身柄を拘束されました。4月にデモ扇動の罪で禁固20年の判決を言い渡されていましたが、今回は囚人を脱獄させた罪で死刑判決。まだ確定はしてませんが、そこまでやるのか・・という印象でした。 しかも、モルシーの支持基盤であるムスリム同胞団の精神的指導者モハメド・バディ、アルジャジーラに出演している高名な法学者ユスフ・アル・カラダウィなど含め106名への死刑判決。 …
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