2025/07/20 21:00 | 選挙 | コメント(0)
参院選注目選挙区 その4 1人区は大混戦 〜 後編 まとめ + 複数人区の構図に異変(東京・大阪・京都)
■ あす投開票の参院選、各地で党首が最後の訴え・・・午前から街頭で支持呼びかける(7/19付読売新聞)
参議院議員選挙は17日間に亘る戦いを終え、今日が投票日です。自民党の苦戦が報じられる中、石破茂総理が最終日に応援に入ったのは、宮城・徳島・東京でした。
最終遊説が東京なのはお約束として、宮城と徳島に行く意味がよくわかりません。もう大敗は覚悟の上で、最後の最後まで諦めずに戦うとポーズさえ取ることもやめたのか?と思いました。
総理の応援先を選ぶにあたっては、結構細かい配慮が必要です。まず、負けが確定しているところに入ると、敗戦の責任を問われる可能性があります。そのため、そうした選挙区には終盤で入ることは避ける傾向があります。
その反面、総理が応援に入らないことで「見捨てた」と見做され、急速に勢いを失うこともあります。勝てないからと言って、あからさまに距離を置くのもよろしくありません。
そうしたことをいろいろと加味し、激しく競り合っている選挙区で、ここは絶対落とす訳にはいかないというところを選ぶのです。
だた、前回解説したように、今の石破総理に票を引き寄せる力はありません。加えて、宮城も徳島も野党の現職が先行しているため、あと一押しで勝てるというような状況でもないのです。
宮城県連から総理に応援要請をしたかどうかは存じませんが、県連会長は党本部政務調査会長の小野寺五典氏です。総理が「行く」と言えば、さすがに「来ないで」とは言えないでしょう。
徳島・高知合区は、現職も自民党の新人も高知県を地盤としています。何故最終日に徳島?と考えると、水月会で行動を共にしていた後藤田正純氏が知事だからということくらいしか思いつきません。
東京は、擁立した2人の候補者のうち、新人の鈴木大地氏は上位当選が見込める一方、現職の武見敬三氏は6位もしくは7位争いで奮闘していると報じられています。
武見氏の票を積み増しする目的であれば、東京駅や渋谷駅、秋葉原駅などもっと人の多いところで賑やかにやった方がよいような気がします。しかし、安倍晋三総理の暗殺事件以降、人の往来が多いところでの街頭演説は警備体制を組むのが大変だそうですし、ターミナル駅にいる人は必ずしも東京都民とは限りませんので、余り拘る必要はないのかも知れません。
とは言え、蒲田駅はちょっと意外な気がします。ただ、水月会のお仲間・平将明デジタル大臣の地元と思えばそう違和感はありません。
結局、行きやすいところに行ったという印象が拭えず、もうこの参院選は諦めているのかと思った次第です。
さて、今回は1人区のまとめと、これまで自公が指定席にしてきたものの、国民民主党と参政党の躍進にとって、激しい椅子取りゲームが展開した東京・大阪・京都・兵庫などの複数人区を考察します。
※ここからはメルマガでの解説になります。目次は以下の通りです。
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参院選注目選挙区 その4 1人区は大混戦 〜 後編 まとめ + 複数人区の構図に異変(東京・大阪・京都)
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●自民党が優勢な1人区
●京都府選挙区:ダークホース
●大阪府選挙区:またあの人?
●東京都選挙区:予測不可能
明日以降、選挙結果分析と合わせ、今後の政局について解説していきます。
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