2025/08/24 21:00 | 先週のマーケット | コメント(0)
先週のマーケット(8月18日~22日)
米国株は特に売り材料はない中、週前半から値動きの大きい大型ハイテク株を中心に利益確定の売りが加速するも、週末に開催されたジャクソンホールシンポジウムでパウエル議長が慎重ながらも9月に利下げに着手することを示唆したことで反発。長期金利の低下が安心感を与え、直前まで高まっていたボラティリティも低下したことで、値動きの大きい大型ハイテク株の買い戻しが進みました。
ただし、買い一巡後の上値は重く、特にAI関連を中心とする大型ハイテク株は戻り売り圧力が意識され、S&P500やナスダックは相対的に上値が抑えられました。そんな中、株価上昇を主導したのはバリュー株で、NYダウ平均は最高値を更新、ラッセル2000も戻り高値を更新しており、投資家が選別色を強めていることを示唆しています。
一方、日本株はここのところ米国株を大きくアウトパフォームしており、日経平均株価は週前半に高値を更新しましたが、その後、利益確定売りが進み調整色を強め、上値の重たい展開となりました。この日本株の調整は、ジャクソンホールを前にした利益確定売りや、米国の大型ハイテク株の調整、さらに円金利の上昇も影響していると思われます。もっとも、日米の株式市場においては年末高への期待感が強く、下値は堅い展開が想定されます。
今週は米国市場がレイバーデー前の8月最終週にあたり、米国市場は最も休暇を取る市場参加者が多く、積極的な売りが出にくい環境が想定され、先週の下落を取り戻すリバウンドの動きが想定されます。ただし、レイバーデー明けは休暇から市場参加者が戻ってくることで需給が変化する可能性があるため、日米共に売り場を探すような動きが強まる可能性があるでしょう。8月27日のNVIDIA決算は市場のセンチメントを左右する重要イベントであり、結果次第でAI銘柄を中心にボラティリティが再び高まる可能性があります。
先週の全体のマーケット。
●東証の定点観測(日経平均株価終値 前日比 プライム売買代金)
●先週の米国経済統計(結果)
先週(8月18日~22日)の統計振り返り

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