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仕事柄「今と3年前、どちらがひどいか?」との質問をよく受けます。簡単に私の答えを紹介したいと思います。「今回の方が厳しいかもしれない」というのがそのエッセンスです。理由は3つです。以下順不同で。 第1に、良く言われることですが、世界の中央銀行にこれ以上金融緩和する余地がなくなってしまったことです。リーマン危機の当初は、「バブル潰し」のため高めに設定されていた政策金利を引き下げる余地がありました。日本ですら福井総裁末期にゼロ金利政策から抜け出していましたので、金利引き下げが可能でした。今後もはやその余地は先進国ではほとんどありません。…
引き続き多数のコメントを頂いておりまして、有難いことでございます。 さて、ノードストロームについてちょっと書き方が悪かったかもしれませんね。 彼らが学んだのは80年代前半までの三越であり、今の三越から学ぶものは何一つありません。 三越に実際にいってその接客の素晴らしさに感動し、何人も派遣した、と言う話は 今のノードストロームを事実上率いるリンゼイ副社長から直接聞いた話ですので 間違いありません。 若い人は想像もできないでしょうが、昔の三越、ほんとに凄かったんですよ、普通の百貨店では無かった。 とくにここの外商で買い物をする、というのが何よりのステータスだったんですからね、当時は。 どこ…
えー、英語の発音に関してたくさんのコメントを頂きましてありがとうございました。 大変楽しく読ませて頂きましたよ。 さて、スティーブ・ジョブズ。 なぜ、いつも黒のタートルネックのシャツ(またはセーター)とジーンズしか着ない理由をご存知ですか? いろいろ写真を見て下さい。必ず黒のタートルにジーンズです。 私のピンクどころではありません。 あまり皆さんのご存知ないと思われるエピソードをご紹介します。 自伝には必ず書かれている筈です。 実はジョブズは80年代に何度もソニーの工場を訪れて、いろいろなノウハウを学んでいました。 みなさん、ジョブズの革命的業績をお誉めになりますが、彼の原点はソニーに…
コロンバス・デーの御蔭で日米同時休日という、私には大変有難い月曜日となり、実際は一日遅れて日本時間では今日がアメリカは休日なので、心おきなく、朝からアメリカからの仕事の電話に忙殺されずに野球観戦となっています。すみません・・・・ 朝からばっちり見ていますが、今回のシリーズの楽しみはなんといってもナショナルリーグ、ブルワーズの斎藤隆投手。 プレーオフでセットアッパーながらしっかり抑えて1勝をあげたのは偶然ではありません。 昨日もすさまじいピッチングで、恐らく全米一の破壊力を誇る、プーホールズ(今10年連続、30本塁打、100打点という怪物)をゲッツーに打ちとり、4番のバークマンもゴロで打ち取…
失業率の予測は競馬予測よりはるかにあたらない・・・・と言う事を露呈してしまいました。 大変失礼いたしました。 これなら競馬をやっている方がましですね(笑)。 まあ、ネタとしては今回ワタクシが使用したモデルは某アメリカの有名教授のお使いの物を試しに使わせて頂いて、あまりにも雇用者数が少なすぎたので、個人的にかなり鯖読んでみたら・・・やっぱり少なすぎた、という代物です。あくまでも私の予測がタコな訳ですが、改めてこういうモデルを使って経済統計を見ている人たちはこれから大変だろうな、と思うしかありません。 もう少しクルーグマンやバーナンキさんのいう事を本気にするべきでした。最早数学的モデルは適…
今回は、8月2日に日銀が公表した「人口成長と経済成長:経済成長理論からのレッスン」という論文を紹介します。調査統計局の平田渉さんという方が執筆者です。 日銀の調査物や論文は学術的なものから実務的なものまで多岐にわたります。日銀の政策意図が反映したものか、単に執筆者の趣味なのか判然としないケースも多いですが、日銀の経費を用いHPに掲載している以上、一応日銀として許容範囲のものが掲載されていると理解しています。私もブログのネタに困ると、これまでも日銀の調査物の紹介を行ってきた経緯があります。 http://www.boj.or.jp/research/wps_rev/wps_2011/data…
全米Steve Jobs 一色になっています。 朝からどのチャンネルもJobs特集の嵐。 CNNなどアフリカにおけるアップルの影響なんぞまで特集するまでの勢いです。 実は私はアップル製品はひとつも持っていない、という「IT音痴」の極地のような奴ですが、ただの機械であるパソコンや電話をここまでエンターテイメントに引き上げた(つまり毎日接していて楽しいということ)功績がすごい、とCNNでは強調していました。 そういえば私のまわりのアップルユーザーを見ていてもなんだか機械に特別な愛情を注いでいるようにも見えますね。 いずれにせよ、アップルは世界一の時価総額の会社になったのです。 アップルが大き…
読者からのご質問がありました。スクリューフレーションについて、です。 こちらのブログでは既に何度もエリザベス・ウォーレン ハーバード大学教授の名著 Two Incomes を取り上げてきたのでかなり早くから中間所得層の貧困化については議論してきましたし、私の講演会でも今年のキーワードになりつつあります。 現在これ以上、的確に経済状況を説明できる理論を私は知りませんのでウォーレンの主張を私が補足しますと・・・ 要はアメリカでは賃金の上昇が止まり(主に生産拠点の海外移転による)中間階層が崩壊したことにより、1970年代から専業主婦がどんどん少なくなり、夫婦二人で稼がないと生活ができなくなり、…
ウォールストリートのデモはかなりの広がりを見せております。 そうやって危機を何でも取り上げ、後であたっただろ、というのがあなたのやり口だ、なんて書かれちゃいましたが、日本の財政赤字なんて全く問題ない、であるとか円高こそ国益だとか、格付け機関はインチキだ、などかなり是々非々で書いている訳なので、人の書いたものをまずよく読むように!(笑) ということで、メルマガを読んで頂いている方にはやはり有料でございますので、先にサービスさせて頂くことになりまして、今週は中国経済のバブル崩壊の恐れについても取り上げました。(ここで中国を取り上げないのはおかしい、とも書かれましたがその前に書いてました・・・笑)…
今回は最近欧米の報道でみかけるJapanisationという言葉について触れたいと思います。使い手によりニュアンスが異なるかもしれませんが、要は1990年代のバブル崩壊後、全く冴えない状況が20年間続いている日本と現在の欧米を比べ、欧米も日本のようになってしまうリスクがある、あるいは既に日本と同じ道を歩み始めたのではないかと警鐘を鳴らす言葉として使われています。…
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