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大分時間が経ってしまいましたが、今回はCOP26を取り上げます。10月31日から11月13日にわたりグラスゴーで開催されました。英国の議長が涙を浮かべながら議事をまとめ、会場が拍手で包まれたシーンは何度も報道されました。オミクロン株登場前に会議を開催できたことは幸運だったと言えるでしょう。 *********** 成功?失敗? *********** 立場により今回のCOP26を成功とみるか失敗とみるか大きな違いがあります。失敗派の急先鋒はグレタさんでしょうか。日本の報道もどちらかと言えば「日本は石炭火力の維持に拘り化石賞を受賞した」など日本政府を揶揄するものが多かったように思います。 …
[ 2021/12/13 06:30 ] コメント(0)
今回は3週間前の続きです。1960年代以降の政治を振り返り、「成長」「分配」「安全保障」「政治と金」「環境」が主な対立軸となってきたこと、政権交代と経済状況に何某か関係がありそうなことを記しました。 今回は、この5つの対立軸を今日的にどう見ればよいか書いてみようと思います。具体的には、野党、とくに新たな党首が決まった立憲民主党が自民党を倒すきっかけを見出すことは出来るのでしょうか? *********** 経済以外の対立軸 *********** まず安全保障。55年体制の下、一方で米ソ冷戦が世界の対立構造を形作り、他方で戦争を経験し平和を心から願う方も数多く生きていました。この帰結が、…
[ 2021/12/06 06:30 ] コメント(0)
今回は25日に公表された内閣府月例経済報告を簡単に紹介します。 *********** 現状:基調判断上方修正 *********** 現状の基調判断は上方修正されました。先月は「新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるなか、持ち直しの動きが続いているものの、そのテンポが弱まっている」との表現でしたが、今月は「感染症による厳しい状況が徐々に緩和されつつある」とされ、また持ち直しの動きに関し「そのテンポが弱まっている」ではなく「弱さがみられる」とされました。需要項目をみると、個人消費が「持ち直しの動き」と少し上方修正、他方で輸出は「増勢が鈍化」(=一応増えている)から…
[ 2021/11/29 06:30 ] コメント(0)
今回は、先週公表された2021年7~9月期GDPと経済対策を簡単に紹介します。 *********** 再びマイナス成長に *********** 15日に公表された7~9月期のGDPは、前期比マイナス0/8%、年率換算でマイナス3.0%と1~3月期以来のマイナス成長となりました。内需の寄与度がマイナス0.9%、外需の寄与度がプラス0/1%なので、内需が足を引っ張った格好です。 需要項目別では、民間最終消費支出が前期比マイナス1.1%(寄与度マイナス0.6%)と今回の減少の主因です。また民間企業設備もマイナス3.8%(寄与度マイナス0.6%)と落ち込みました。民間在庫変動の寄与度がプラス…
[ 2021/11/22 06:30 ] コメント(0)
旧ひとり言では、時々政治の話しを書きました。今は公の世界を離れインサイダー的な情報が減り、また何と言っても永田町さんが執筆陣に加わったので、出る幕が無くなりました。ただ、今回の選挙結果を見て何か書きたくなりました。悩んだ結果、過去を振り帰り政権交代と経済の関係を整理しようと思い立ちました。その系で、今回の選挙でも話題になった成長と分配についても触れてみようと思います。2回の予定です。 *********** 高度成長期と55年体制 *********** 私が生まれた時、総理大臣は池田勇人でした。自民党総裁選の際に岸田さんが所得倍増を言いましたが、まさにその所得倍増に取り組み成果を上げまし…
[ 2021/11/15 06:30 ] コメント(0)
今回は少し前、10月21日に公表された日銀金融システムレポートを紹介します。旧ひとり言の頃から公表の都度必ず紹介してきました。中央銀行の立場から主に日本の金融システムの安定性を評価するもので、4月、10月と年2回公表されます。分析内容はかなり高度で「全文」は97頁に及びますが、今回から「全文」「概要」に加え「ハイライト」も公表されるようになり、この6頁さえ読めばエッセンスが分かるようになりました。 *********** 相応の頑健性とリスク *********** 今回の分析の結論は、以下の2文に集約されます。 「わが国の金融システムは、先行き、感染症の再拡大や米国長期金利上昇に伴う国…
[ 2021/11/08 06:30 ] コメント(0)
最初に断りを。この原稿は衆院選開票前に書きました。開票が始まると落ち着いて書くことが難しいので。我々には永田町さんという強い味方がいるほか、先週末のオンライン懇親会ではかんべえさんの解説も聞くことが出来ました。自民党がどれほど減らすか(余り減らないか)、単独過半数を維持できるか(できないか)の勝負と思いますが、どうなったでしょうか… 今回は淡々と10月27、28日に実施された日銀金融政策決定会合を紹介します。政策変更は無く無風の会合でした。世間は小室眞子さんご夫婦の話題で持ち切りで、関心も低かったと思います。そういえば、小室圭さんはNY州弁護士試験の合格者名簿に名前が無かったようですが、ある…
[ 2021/11/01 06:30 ] コメント(0)
先週金曜日飲みに行き人の多さに驚きました。解除後感染も落ち着いた状態が続き、安心して集まる約束が出来るようになったということでしょうか。私も第6波を気にしつつも、11月中旬まで夜の予定が埋まってきました。 さて、今回は少し間が空いてしまいましたが、15日公表の内閣府月例経済報告を紹介します。次回は日銀金融政策決定会合、次々回は日銀金融システムレポートと、淡々と紹介物を続けます。 *********** 現状:基調判断据え置き *********** 現状の基調判断は、(微妙な字句修正はありますが)据え置かれました。需要項目をみると、公共投資と輸出が下方修正されていますが、感染も収まる中で…
[ 2021/10/25 06:30 ] コメント(1)
今回は12日に公表されたIMF世界経済見通し(World Economic Outlook: WEO)を簡単に紹介しま。IMFと言えば、トップのゲオルギエバ専務理事に関し「世銀時代に中国に有利な方向で圧力をかけた」との疑惑が持ち上がり、辞任も囁かれましたが続投が容認されました。IMF専務理事は欧州から選ばれるとの暗黙の了解があり(ゲオルギエバさんはブルガリア、前任のラガルドさんはフランスなど)、欧州の中には辞任によるポストの空白を心待ちにした人もいたと思います。 *********** 健康、供給、物価 *********** 今回のWEOのサブタイトルは「パンデミック中の回復:健康上の懸…
[ 2021/10/18 06:30 ] コメント(1)
黒田日銀総裁の在任期間がこれまで最長だった一萬田総裁(3115日)を抜き、日銀史上最長となったことが話題です。 *********** 一萬田法王とは? *********** 戦後間もない1946年に日銀総裁に就任した一萬田さんは、戦後経済の安定化や復興で大きな役割を果たし、その存在感の大きさから「法王」とも呼ばれました。その略歴等は以下の通りです(日銀HPより)。総裁のほか大蔵大臣も務めたことは知っていましたが、国会議員になられたことは知りませんでした。そして、とても長生きされ亡くなられたのは1984年。私が社会人になった後のことでした。 一萬田尚登が18代目の日本銀行総裁に就任した…
[ 2021/10/11 06:30 ] コメント(0)
Konan新・CRUのひとり言
1961年生まれ ぐっちーと同じ高校を卒業し、東京大学法学部に入学。30年以上「公」の世界を歩んだ後、最近民間に転じた元官僚。今回の連載再スタートでは、日本経済に焦点を当て、内閣府や日銀の公表物の解説などを極力分かりやすく行いたいと思います。 著者とメルマガのご紹介 メルマガ配信登録
ぐっちーさんの 金持ちまっしぐら
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