2022/05/23 06:30 | by Konan | コメント(0)
Vol.153: 1~3月期GDP
また高校の同期を亡くしました。改めて還暦を過ぎた重みを感じました。ご冥福をお祈りします。
今週は簡単に18日に公表された1~3月期GDPを紹介します。再びマイナス成長になりました。
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再びマイナス成長に
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1~3月期のGDPは前期比-0.2%、年率換算で-1.0%と再びマイナス成長になりました。なかなか2四半期続けてのプラス成長になりません。
内需、外需に分けると内需の寄与度は+0.2%、外需の寄与度は-0.4%と外需が足を引っ張りました。国内民間需要の寄与度は+0.2%、公的需要の寄与度は-0.1%となっています。
需要項目別には余り目立った動きがありません。民間最終消費支出は前期比-0.0%、民間企業設備は前期比+0.5%、輸出は+1.1%、輸入は+3.4%など。コロナ禍の割に消費のマイナス幅が小さくとどまった感じでしょうか。
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デフレーターはプラスに
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今回目を引いたのはデフレーターの動きです。上記の成長率は全て「実質」ですが、名目値と実質値の関係を表すのがデフレーターです。ある物が1個売れるか2個売れるかが実質、100円で売れるか200円で売れるかが名目、名目値を実質値で割るとデフレーターの関係になります。単純に言えばデフレーターの上昇は物価の上昇を示します。
GDPデフレーターの前期比は+0.4%となりました。その前にマイナスが続いていたので、大きな変化です。消費者物価、企業物価の上昇も目立ち始めましたが、GDP上も価格上昇が反映され始めた格好です。
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2021年度はプラス成長
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最後に。2021年度は+2.1%成長となりました。2019年度-0.7%、2020年度-4.5%だったので、2018年度以来久し振りのプラス成長です。しかし、2020年度の落ち込みの大きさを考えると、力強さを感じない数字です。
GDPの実学は537兆円。未だに2015年度の539兆円を下回っています。アベノミクスの失速後、コロナ禍の影響もあり日本経済の停滞が続いていることを実感します。
とても簡単で申し訳ありません。今回はこの辺で。
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