2022/02/10 06:30 | by Konan | コメント(1)
【ご挨拶】メルマガを始めます!
こんにちは。Konanです。ぐっちーとは高校の同級生でした。その後、東京大学法学部を卒業し30年以上「公」の世界を歩みました。今は「民」で働く元官僚です。
ぐっちーに頼まれ、長年にわたりグッチーポストでブログを書いてきましたが、この度メルマガを始めることにしました。
初回のブログを掲載したのは2009年9月14日。民主党への政権交代が決まった直後でした。初回のタイトルは「初めまして、そして政権交代」です。2013年12月まで毎週225回にわたり掲載しましたが一旦休載。その後2018年8月に再開し現在に至ります。
ぐっちーにブログ執筆を頼まれたのは2009年半ば頃だったでしょうか。今は閉店した当時馴染みの店でぐっちーに会い、話を聞きました。彼は禁酒中で、お店に頼んでノンアルコールビールを用意してもらった記憶があります。彼の狙いは「公的な仕事をしている人物に覆面で記事を書かせれば箔が付くだろう」というもので、その効果については半信半疑でしたが、高校同級生の誼みで引き受けました。最初に悩んだことはコーナー名とペンネーム。コーナー名(CRUのひとり言)は、当時働いていた組織の英語の略称(財務省はMOF、日銀はBOJと言いますよね)をあるやり方で暗号化してみたところ、CRUに行き当たったという経緯。フランスワインみたいで良いかと思いました。ペンネーム(Konan)は家族由来ですが、これはConanにすべきだったと後悔しています。改名しましょうか⁈
旧ひとり言の頃は、ぐっちーが扱う米国経済以外の話題を幅広く取り上げました。金融、国内外の経済(米国を除き)、政治、国際情勢、社会など。あるテーマ(例えば財政問題)を数回にわたり取り上げたこともありましたし、話題探しに困り「三題話し」と称して3つの小ネタを合わせて書くこともありました。ぐっちーには「好きな時に書けばよい」と言われましたが、始めてみると毎週書かねば気が済まぬ感じになり、225週間頑張りました。ぐっちーと異なりコメントも殆ど来ず、読まれているか否か不安でしたが、兎に角継続しました。
そうした中、役人の不注意なSNSが世間を騒がす事例が続き、覆面で組織に迷惑をかけていない自信はありましたが、何となく書き辛さを覚えるようになりました。また連載疲れもありました。このため2013年12月に筆を折りました。
ところが不思議なもので、何年も執筆しないと物足りなさを感じるようになりました。筆を折っていた間に民間に移り、視点や思いが変わったこともあったのかもしれません。ぐっちーに連絡を取り、執筆を再開する運びとなりました。再開の相談の際、当時の彼のオフィスに行きました。偶々三陸ウニの試食品が届いた日で、編集部さんと3人で堪能し、ぐっちーは白ワインがぶ飲みでした。ただ、余りの瘦せ方に驚き、居心地の悪い時間ともなりました。そして再開の約1年後、ぐっちーは他界しました。今思うと、執筆を再開しなければ彼に会わずに終わっていたかもしれません。何かの知らせだったのでしょうか…
再開当初は、月2回執筆としました。JDさんの登場で海外ネタを避けるようになり、また、民間人になり政治の裏話も減ったため、日本経済に主な対象を絞ったからです。ただ、ぐっちーの死、そしてコロナ禍を受け執筆頻度を上げ、先月まで毎週執筆を続けました。また、その間にSaltさん、永田町さんと素晴らしい書き手が加わりました。JDさん、Saltさん、永田町さんの三本柱を抱えるグッチーポストのクオリティは、日本のどのメディアにも引けを取らないレベルになったと思います。ぐっちーも天国で喜んでいると思います。私はまだ永田町さんにお会いしていませんが、還暦を超えた私には、JDさん、Saltさんのような年下の人たちと仲間になれたことも喜びです。
メルマガ化の点で私だけ取り残されていましたが、年が改まったこの機に思い切ってメルマガ化に踏み切ることにしました。有料にすると勤務先への兼職届提出が必要となり(こうした面では真面目人間です!)覆面性を保てないので、定職がある限り無料を続けます。ご安心下さい(笑)。
そうは言いつつ、今年から仕事面の変化があり、当面執筆頻度を落とします。メルマガが届くのは月2、3回になります。具体的には以下の通りです。
・内閣府月例経済報告と日銀金融政策決定会合は必ず取り上げます。前者は毎月1回、後者は年8回の頻度です。また両者が同じ週に重なるケースもあります。要はこの2つだけとすれば、月1回ないし2回となります。
・これだけでは寂しいので、月にもう1度執筆します。合わせて月2、3回になります。
・仕事面が安定してくれば毎週執筆に戻します。目標は今年後半以降の毎週化です。
・内閣府月例経済報告と日銀金融政策決定会合以外では、IMF世界経済見通しや日銀金融システムレポートのような固いネタ、コロナ禍のような時事ネタのほか、気候変動問題、新しい資本主義、財政問題、金融政策のあり方、時には政治や社会問題など、極力時宜に適った話題を取り上げたいと思います。よく見かける話題を基本から解説する場合もあります。最近では「インフレとは何か、なぜ問題か」取り上げたことがありました。
最後にぐっちーのこと。私たちが通った高校(筑波大学附属)は、小学生の時からずっと附属に通う通称小学内部、中学受験を経て入る中学外部、高校受験を経て入る高校外部の三層に分かれる共学校です。ぐっちーは小学内部、私は高校外部でした。分かれると言っても分断する訳ではなく、6つのクラスに適宜ばら撒かれます。ぐっちーは小学生としては巨体で、ドラえもんのジャイアンのような圧倒的存在だったそうですが、流石に高校入学の頃は体格差が縮小し、高校外部には先入観も無いので、すぐに仲良しになりました。卒業後も年に何度か飲み、それが執筆オファーにつながりました。
この高校、最近は皇族の進学問題で話題になりますが、私たちが通った当時(1979年卒業)は、リベラルかつ放任主義の緩い学校でした。入学前から制服も廃止されていて、各自好きなように生きる、しかし仲良しという不思議な雰囲気でした。私は会ったことがなく、ネット情報で裏も取っていませんが、最近の著名な卒業生は、東大王に出演していた鈴木光さん、東大理3かつ陸上関東学生対校選手権で優勝した内山咲良さんです。東京には有名私立女子校が多いのですが、対極の環境でこうした優秀な後輩が育っていることをとても嬉しく感じます。ぐっちーが生きていたらナンパを試みたのではないかと不安になりますが…笑。
それでは、メルマガお楽しみに。
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One comment on “【ご挨拶】メルマガを始めます!”
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初書き込みします。
いつもブログでお世話になっております。
このたびメールマガジンを発行されると知り、早速申し込みさせていただきました。
政府公報の分析を読むことができるので毎回読んでました。
他の方のブログにはコメントを書いていたのですが、Konanさんの記事は政府公報に基づく記事という性格上、私自身の日常生活にどう関わってくるのかとか、勤務先の状況と照らし合わせてどこがどう関係してくるのか把握するのが難しい部分があって(これは業種特有のものがあると思ってます。)少し敷居を高く感じたりしてました。