今回も通貨と国債の問題を続けます。米国や欧州も重要ですが、単純化のため日本に問題を絞り、考えてみたいと思います。問題設定は「このまま財政赤字を続けても日本国債は大丈夫か」ということになります。 最初の問いは「震災復興の財源を税と国債のどちらに求めるか」です。この点について、ぐっちーは「増税は馬鹿げている」と主張していますが、どうでしょうか？…

Jackson hole　だったんですね。いろいろな意味で有名な場所です。 西海岸にいるのでえらく早起きをして追いかけねばならないのですが、一応ライブでキャッチ。 あまり大したことを言った訳ではありません。 詳しくはメルマガへ・・・・と言って宣伝したい所ですが、今週は現地レポートなど書きたいことが山ほどあるので簡単に触れておきます。 とにかく、２０１１年前半のスローダウンは認めざるを得ない。原因の一つに日本の震災が上がっていたのには少し驚きましたが、いずれにせよ、昨年の発言がベースになっておりこれ以上の景気落ち込み（特に雇用）に対しては連銀はそれなりの対応をとるであろう、ということは確…

えー、メルマガの読者の方には既にお知らせしたのですが、ぐっちーは本日よりシアトルへ参ります。 最初バンクーバーによるのですが、そのままシアトルでいよいよ紫波町のプロジェクトの最後の仕上げに取り掛かる予定です。 ブルーＣも絶好調のようでまあ、みんながうまく行っていて喜ばしい限りです。 ということでしばらくアメリカからのレポートが続きます。 では、皆様お元気で！！…

遂にリビヤが最後の局面を迎えているようだ。ｶﾀﾞﾌｨ一族がどうなっているかは不明。 そのうちわかるでしょう。 http://blogs.aljazeera.net/liveblog/Libya http://blogs.wsj.com/dispatch/2011/08/21/live-blog-libyan-rebels-pour-into-tripoli/ いろいろな意味で歴史的な日になりそうだ。 それにしてもこれだけの世界史的大事件にもかかわらず相変わらず昼のあほ番組を流し続け、テロップさえ打たないＮＨＫ、もう受信料払う価値なし、だ。…

今回は米国格下げ以降の市場の混乱について触れたいと思います。なお、ぐっちーは「米国債の格下げではない」と何度も強調しています。この指摘は正しい（格付会社は国債の格付けは行っていない）のですが、国の格付けが下がると、仮に格付会社が国債の格付を行おうとした場合の格付の上限が国の格付で画されてしまうので、「米国債格下げ」との表現も、結果的には激しい間違いではないとも思います。…

えー、メルマガではいつもの定点観測、プラス円高で何が悪いんじゃい！！ という話の総括です。 実際、自国通貨が高くなって文句言ってる国は日本だけなんだよね。 世界中で古今東西通貨安で倒産した国はたくさんあるんだけど通貨高で倒産した国なんてない。 ローマ帝国だって結局通貨に対する信用がなくなって崩壊したんだし、江戸時代も似たようなもんだよね。 なんでだ？？ おれは第二の原子力問題だと睨んでます。 実際円高で困ってる奴出てこい、っていったら一回テレビ降ろされたし（笑）。 まあね、メルマガなのでそのあたりをきちんと書きました。データも出してあるので多分ご納得いただけるのではないかと思い…

欧州は危ない、というしかないのですが、昨日アメリカの２年債がついに日本の２年債と同レートになるという事件が起きまして、アメリカも日本と同じだな、と・・・ 同レートなんて２０年ぶりくらいなのか、正確にはもう覚えてないくらいだし、当時はこんなゼロに近い所でクロスをした訳ではなく、もっと高い水準でクロスした訳だ。 まあ、ざっとした数字だけでも見て下さい。 昨日の代表的な国債の金利です。 　　　　アメリカ　日本　　ドイツ ２年　　0.19　　　0.15　　0.74 10年　　2.22　　　1.02　　2.32 30年　　3.66　　　2.01　　3.20 日米金利差は某生命保険会社のレポートに…

いや、連日くそ暑い。 夏休みもくそもない零細稼業としては休むに休めずまったく疲労困憊であります。 いろいろ試してみましたけど、今の冷房温度で行くとなると短パンＴシャツサンダルが精いっぱいで、コンラッドのラウンジでドレスコードに会わないと断られてしまったぞ（笑）。 見てみると女性でタンクトップミニスカサンダルは平気で入れているのになぜおれを止めるのか・・・・（まあ、そのあとある理由で入るんですがね、とにかく断られました。） えー、今週のメルマガではやはり欧州危機にウェートを置いています。ずーっと書いているようにこのままいくと最後はドイツ、フランスもやばいから早くどっちか、ＰＩＩＧＳかドイツ…

このところ、欧州、米国、日本と国債や通貨を巡る問題が噴出しています。GUCCI POSTでも、ぐっちーや前橋さんが適時適切な解説を行っています。私も、何回かに分けて、この問題の考え方を整理してみたいと思います。 今回は、米国と日本に焦点を当てます。両国に共通するのは、議会・国会の混乱の中、国の債務返済能力という根源的な問題と言うより、技術的にデフォルトが生じかけたという点にあります。…

えー、夏休みを御取りになる方も増えてきたようで東京は大分すかすかになってます。 行きつけのレストランが急に休んだり不自由うこの上ないですが、まあ、仕方ないですね。 我々金融マンというのは因果な商売で取引所が９時とかに始まるものでその前に会議をしようというニーズがもともとあります。 ニューヨークなんかでは特にその傾向が強く、あさ６時からのブレークファーストみーティングなんて結構平気です。 先日も朝７時にホテルオークラで会議をしていましたら何だか人が多いんですよ。 ある方に伺ったら今年は節電で朝早く出勤して３時くらいになったら帰る、というシフトの会社が結構あるんだそうですね。 なるほど、…