2025/04/25 19:00 | 戦略論 | コメント(0)
台湾の無血開城の可能性
今月に入ってから、世界は不安定なトランプ政権の話でもちきりです。しかし、東アジアにいる我々が忘れてはならないのが、中国の動きです。
とりわけ世間では、2027年には習近平が台湾統一に向けて動く可能性が取り沙汰されています。日本でもいわゆる「台湾有事」の可能性が大手メディアなどでもかなり取り上げられるようになり、緊張感が高まりつつあると感じます。
そのような中で、4月に入ってから私がよく聞いているポッドキャストで、ある興味深いエピソードが配信されていました。それは端的にいえば、「中国は戦わずに台湾を統一しようとしている」として、その戦略と、それに符号する状況を報告するものでした。
■ How China could take Taiwan without a fight(4/1 The Economist)
このポッドキャストは「ドラムタワー」といって、エコノミスト誌の現地記者たちによって毎週配信されているものです。今回は主に台湾国内の状況を報告しながら、この中国の戦略の可能性について探っています。
こちらは、あいにく有料ということもあり、エピソード自体も45分とかなり長いので、なかなか一般的にはアクセスできるものではないと思います。しかし、日本でも台湾有事の可能性について関心が高まってきていることを踏まえ、参考までに私がその中身をまとめてみました。ぜひお付き合いいただきたいと思います。
※ここからはメルマガでの解説になります。目次は以下の通りです。
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台湾の無血開城の可能性
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▼中国共産党が狙う「北平モデル」
▼社会の戦い
▼日本への示唆
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近況報告
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最近読んだ記事で、とても興味深いものがありました。
それは英エコノミスト誌に掲載された、アメリカで「大人になるための講座」が各地の大学やコミュニティーセンターなどで増えてきたという話です。
■ Too many adults are absolutely clueless(4/10 The Economist)
この講座、具体的には Adulting 101などと呼ばれるものですが、その中身は、裁縫のやり方や、お金の管理の仕方、そして人との付き合いかたなど、以前は家庭で親から自然と学んでいたことを正式に学ぶというものです。
なぜこんな基本的なことを、と感じる人もいるそうですが、デジタル時代でスマホばかり見て育った現代のアメリカの若者(そして大人)は、実は家庭、人間関係、そしてお金に関するスキルをほとんど学べていないとのことなのです。
つまり大人として一般常識的に身に着けておかなければならないことを、成人になってからも学びたい、という需要がアメリカには多いという話ですが、これって実は、先進国で共通していることなのかもしれません。
かくいう私も、つい最近まで「年は重ねたけど本当に大人なのか」という点において、どこかで自信をもてない自分がいました。
ところが今年に入って父親が亡くなり、喪主として様々な実務をこなすという経験を得ました。これにより、この年になってようやく「一人前の大人」になれたような気がしています。
現実としては、不幸な出来事ではありましたが、これも大人になるために必要なプロセスだったのかもしれない・・・そんな風に感じたりもします。皆様の中にも、同じような経験や思いを抱かれた方がおられるのではとも思いますが、いかがでしょうか。
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