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いよいよです。 まず、本日IMFに対する利払いがなければ、今回IMFはグレースピリオドを設けないとしているので、即第3者機関による認定というデフォルト事由が発生し、CDS保有者は一斉にトリガーを引きます。引き換えに裏書に使われたギリシア国債やギリシア債権がそれらのCDSの引き受け手に渡されることになります。まあ、元本分を払わさせるケースも当然出てきます。 ギリシア関連のCDSの引き受け手は99%が欧州の大銀行で、米銀、日本の銀行はほぼ無関係です。 読者の方から100兆ユーロ、というご指摘がありましたが、これは大きすぎます(笑)。我々の調べたところでではせいぜい8000億ドル程度。それでも8…
先週の日韓国交正常化50周年。久しぶりに友好的なムードを演出できて、まあ良かったというところですね。ということで、今回ご紹介するのはこの本です。…
初めてのQ&Aの回です。 ●「グローバル人材」 【質問】 最近、政府も教育界も「グローバル人材の育成」と盛んに言っています。 私の住んでる田舎でも、教育委員会が「グローバル人材の育成」を高らかに謳って、人材交流や高校生の留学の後押しやらをやってるようです。 本当の意味で、中高生のためになる「グローバル人材の育成」とは何でしょうか? 選ばれた者だけではなく、一般的な子供たちにもできることを教えていただければ有難いです。 【回答】 私は知らなかったのですが、「グローバル人材」、最近よく言われているらしいですね。どういう人材なのか・・私も教えて欲しいですが(笑)、たぶん、日本という土俵…
今日からギリシアで起きることの流れの整理。 すでにバンクホリデーは決定。 個人の預金引き出しはATMで60ユーロまでと伝えられるが、これも現実にATMに現金が無くなれば自動停止となり、有名無実のこととなります(こういう当たり前のことを誰も言わない)。 同時に、キャッシュ払いであればディスカウントする、など、所謂キャッシュバーゲンが始まります。現金なら車一台1万円なんてスペシャル価格が出てくる可能性もあります。 この時点で経済の秩序がほぼ失われ、暴動などが起きるか、旧通貨への回帰(これならギリシア中央銀行が独自の判断でいくらでも印刷できる)がほぼ自発的に起こるものと思われますが、1ユーロ…
日常への復帰の第一歩がカープの応援ツアーだったりするので、何やってんだとよく言われる訳ですが、それこそ日常の一コマなのでありまして、隠密ビジネスから脱却するためにはどうしても行かねばなりません。 セリーグはすべての球団が貯金ゼロという異例の事態となりまして、こうなるとカープにも十分なチャンスがある訳です。当初から勝負どころは8月、と見ていたこともあり、今のうちに戦力を整備しておくことが大事であります。黒田あたりは間違いなく8月・9月にピークを持ってくる筈で、其の他選手もそのつもりで行った方がいいと思います。全般的に年齢が若いカープには厳しい夏場はチャンスになるのではないか、と期待している訳で…
ようやく金曜日、TGIFですね。週末、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。 私は、ゴルフや温泉に行くのが好きですが、何の予定もないときは、ジムとストレッチに行くのが習慣となっています。筋トレといえば思い出すのは、ボブ・ウッドワード『ブッシュの戦争』。…
今日は天気が良かったですね。早くスカっと夏になってもらいたいものです。さて、本日のお題はマレーシアです。 ■ Malaysian Ex-Prime Minister Unleashes Criticism(6月17日付The New York Times記事) マハティール元首相がNYタイムズのインタビューにおいてナジブ首相に対する批判を大展開。これに対し、アニファ・アマン外相がNYタイムズに対して公開書簡を送り、真正面からマハティールに反論。 ■ Anifah Aman: Regrettable to see Dr M undermine country(6月17日付The Star記…
前回に続いて、憲法のセクシーな話を続けるつもりだったのですが、旬な話が多いので、とりあえずそちらを優先します。せっかく興味をもって下さった方には(とても少ないと思いますが・・(笑))申し訳ないですが、少しお待ち下さい。 ■ スーチー氏訪中、中国外交の微妙な変化とは(6月11日付ウォールストリートジャーナル記事) ■ Kokang declare unilateral ceasefire as peace talks stall(6月11日付The Myanmar Times記事) 6月11日、アウンサン・スーチーが中国を訪問し習近平と会談しましたが、同日、ミャンマー政府と武力衝突していたコ…
本日は、昨日の記事でご紹介した「執政権」についてお話します。最初に述べておくと、この話はかなりマニアックです。現実問題としてあまり取り上げられることもないので、雑談として、こんな話もあるんだなという気分でお付き合いください。憲法学の独特のテイストを味わってもらえればと思います。 立憲主義国家において、国家の権力は、立法権、司法権、行政権の三つの権力に分解されると言われます(三権分立)。ところが、最近の憲法学においては、これら三つの権力に「執政権」を加えることが論じられています(四権分立)。 小島和司、阪本昌成、石川健治といった憲法学の重鎮といえる方々が代表的な論者ですが、欧米においては通説…
新安保法制について、高名な憲法学者が「集団的自衛権」の行使は違憲である、という主張を展開して話題になっていますね。以前の記事(「新安保法制をめぐる議論」)で述べたとおり、私はあまりこの問題に関心がないのですが、少しだけ思うところを述べてみます。 ●憲法学の特徴 まず、憲法学は、他の法学とはかなり性格の異なる、とても変わった法分野です。一目見れば分かると思いますが、憲法の条文はわずか103条しかありません。他の法律と比べてとても少ないです。しかも改正されたことがないので、現在の状況を想定していない箇所が沢山あります。その上、解釈の指針となるべき判例も非常に少ない。 このため読み手の自由な思…
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