2016/06/13 00:00 | 今週の動き | コメント(2)
今週の動き(6/13〜19)
先週の動きです。
6/6(月)
・米中戦略・経済対話(北京、~7日)
6/7(火)
・米大統領予備選挙
カリフォルニア、モンタナ、ニュージャージー、ニューメキシコ、サウスダコタ
→ヒラリー・クリントンがカリフォルニア、ニュージャージー、ニューメキシコ、サウスダコタで勝利
・米印首脳会談(ワシントンDC)
・イスタンブールで爆発
→クルド人武装組織が犯行声明
6/8(水)
・中国海軍の艦船が尖閣諸島周辺の接続水域を初めて航行
6/10(金)
・日米印の海上合同軍事演習「マラバール」(~17日)
6/11(土)
・ペルー大統領選でケイコ・フジモリが敗北宣言、クチンスキーが新大統領に選出
●米大統領選
先週は、ヒラリー・クリントンが過半数の代議員を獲得し、さらに民主党の聖地であるカリフォルニアで勝利。オバマのエンドースメントも得て、民主党代表としての地位を名実ともに固める週となりました。
バーニー・サンダースは党大会まで戦い続ける姿勢をとっており、民主党全国委員会に対しても激しい批判を浴びせ、民主党の断絶が危惧されていました。しかし、先週のヒラリー勝利の高揚感は非常に大きく、これからの民主党の強い結束を予感させるものとなりました。
思い返すと、2004年のオバマとヒラリーの戦いも長期化し、かなり見苦しい様相を呈していましたが、それでもヒラリーは最終的には予備選から撤退し、党大会を待たずしてオバマ支持を明らかにしました。
サンダースはヒラリー以上に頑固なスタンスを維持していますが、それでもサンダースの功績は民主党員から高く評価されており、党大会でも敬意をもって讃えられるでしょうから、民主党は断絶を修復できそうな展望です。
また、民主党にとって大きな強みとなるのは、最近のオバマの人気の高まりです。オバマの支持率は、レームダック政権としては異例の上昇を続け、51%にも上っています。これはビル・クリントンの60%、レーガンの55%に次ぐ立派な水準。驚くべき現象です。
オバマの人気の高まりは、オバマ政権を継承する立場にあるヒラリーへの支持につながるので、ヒラリーには大きな追い風になります。
こうした民主党の好調に比べると、共和党はトランプのバッシングが激しく、苦しい状態。ヒスパニックの判事への人種差別発言は波紋を広げており、支持率は急低下。トランプ支持を宣言した共和党指導部のポール・ライアン下院議長やミッチ・マコーネル上院院内総務からも批判を浴びる事態に。
トランプは、かつてないほどに苦しい状況に追い詰められ、最近は、失言をおさえるために、散々バカにしていたプロンプターも使い始めました。こうなると、失言はおさえられるかもしれませんが、トランプらしさを失うことになるでしょうね。
さて、今週の動きです。
6/14(火)
・米大統領予備選挙・ワシントン予備選
・FOMC(~15日)
利上げの観測も遠のき、落ち着いた週になりそうです。
気になるのはやはり来週23日のBREXITですね。世論調査によっては離脱派が上回っているとのことで、トランプ勝利より現実味を帯びてきた模様。本当にどうなることかと思います。
コメント欄が非常に盛り上がっており、大変興味深く読んでいます。どうもありがとうございます。落ち着いたところで私も参加しますので、よろしくお願いします。
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2 comments on “今週の動き(6/13〜19)”
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シーソーだから・・
上がったり・・下がったり・・
どちらも・・脛に沢山な傷の持ち主・・
プロンプター程度で収まるとは思えない・・
ヒラリー・・調子に乗って・・エリザベスを選べば・・
副も女性となれば・・
男共の嫉妬は・・計り知れない・・同性の嫉妬も・・計算できない・・
誰が診ても・・ヒラリーより上・・どちらが主か分からない・・
ヒラリーより知性は上・・喧嘩も・・べらぼうに強い・・
オバマを副になら・・つり合い取れる・・
そうはいかないから・・
サンダースを国務長官に選ぶか・・・(笑
世論調査といえば、英国の通貨ポンドの世論調査での上下動が凄いですね。
反応が素直過ぎて怖いです。
英国に進出している日本企業の反応も正直すぎ。
そんなにEUから抜けるデメリット大きいのかな。
関税だけだと思うけど。
関税かかるのが嫌なら、他のEUの国に移ればいいだけだし。
トヨタなんか他にないんだろうか。
トランプさん、なんか急速に魅力を失いつつある感じですね。
個人攻撃に対して、本職の政治家にはない、独特の過敏反応がありますし、
失言に対する処理も下手な感じですね。
何よりも、オバマ大統領や民主党のヒラリーさんや、サンダースさんが持つ強い理念、理想といったものが、トランプさんからは感じられないのが辛いです。
イスラム関係のテロや隣国メキシコの治安面での不安が国民感情に影響してくることはあるかもしれませんし、現状に対する不満分子を糾合することはできるでしょうが、もう一つ何かがほしい感じです。
しかし、ヒラリー・クリントンさん、ここまでヒスパニック系からの信用を得た政治家って、メキシコ系農業労働運動指導者セサール・チャベスと信頼関係が深かったロバート・ケネディ以来じゃないかなあ。
政治家が信頼されるというのはとてもいいことなだと見てて思います。
オバマさん、残りの任期では短すぎるでしょうが、ご本人の大統領就任当初からの目標だった銃規制の緒をなんとか見つけて欲しいですね。
単なるテロ事件の処理で終わらず、それを最後の仕事に繋げてほしいです。