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のどもと過ぎればなんとやら、とはよく言ったもので、ダウはあっという間に187.34ドル戻って引けまして、上昇幅だけ見ればほぼ11ヶ月ぶりの数字。これまでの狼狽ぶりがうそのような回復です。 きっかけはベージュブックの内容と小売売上高・・・・だそうですが、いずれも予想の範囲内ですし、突然好感してあがるような内容では決してありません。債券売りが一服したことも要因ですが、一時的反発に終わらなければいいけどね、と今回は冷静に見るべきでしょう。 というのも、日本ではほとんど報道されることはありませんが、引き続きアメリカにおける住宅市場が軟調であるという事実がほとんど無視されているのです。CNNなどを見てい…
昨日の書き込みに関しましてさまざまなご意見、補足を頂きましたが、そのうちこれは取り上げたほうがいいだろうな、というアドバイスが某中央銀行の方からありましたのでまず、こちらからご紹介。さすがと言うべきご指摘でございます。 ところで、「中央銀行のテマセック化」について、1点超細かい技術的コメントを。外貨準備をどの組織が持つか、あるいは運用方針を誰が決定するか、国によって違いがあります。中央銀行が資産を持ちかつ運用方針を決める例が多いと思いますが、いくつか例外があります。 ?外貨準備を中央銀行ではなく政府が保有している例:日本がそうです。日銀も数兆円外貨資産を持ち運用していますが、それを…
現在のマーケットを見る上で無視できなくなっているのがこの問題。 従来ヘッジファンドなどのリスクマネーと呼ばれるものはそれなりのお金(代表的なのはスイスに置かれているような不透明ながら歴史も長く、そこそこソフィストケイトされた巨額なプライベートバンキングに流れるお金)だった訳ですが、これに一部の機関投資家のお金が加わり始めたのが1995年以降(これがLTCMの巨大化、ひいては破綻に結びつく。一般に不透明な・・・ブラックボックスの多い・・・運用に機関投資家のお金は不向きだが、彼らの「ノーベル賞」という肩書きがこれを可能にしたと今では分析される)、さらにそれまでシンガポールのテマセックおよびその傘下…
債券がこれだけ売られるとやはりちょっとむずむずしますね。実際突発的に株が売られるよりもこうやって金利水準が訂正されるほうが経済全体に与える影響力は大きく、特に直接金融が発達しているアメリカではまさに「直撃」となります。 これにより社債の水準などが大きく変わり、当然住宅ローン金利なども即日上昇ですから、この現象を見て日本を想像してはいけません。今日この日に、 「おれの住宅ローン金利がこんなにあがっちまったぜ!」 と叫んでいる人々がたくさんいるわけです。実際マジで明日から支払い利息が増えるって世界です。即日行使。 しわ寄せは当然貧乏人・・・・すっかりおなじみになった用語・・・サブプライム・・・の方…
嫌なニュースが相次ぎましたな。こういうのはもうコメントしようがありません。ただ、秘密を墓場までもっていく、といったタイプの政治スタイルはやはりもうやめてもらいたいですね。安倍首相の支持率が下がるのもむべなるかな。 さて、本日は所要により新幹線出勤。6時20分に乗り込み、8時30分の会議に間に合ってしまう・・・やはり便利です。そして何より余程の事がなければ遅れないのでこういう芸当が出来る点がすごい。乗り心地もいいので朝一番の移動でもゆっくり眠れます。 で、いつも思うんですよ。この新幹線とTGVが競合するって話。中国あたりがどっちにするとかしないとか揺さぶりをかけてますね。韓国なんてろくに鉄道もな…
比較的海外にいく機会の多いわたくし。まあ、1週間くらいならともかくも2週間から1ヶ月となれば日本食が恋しくなる・・・・と言う話しがみなさんの間でもよく出ますね。 私は現地にいるときは結構無頓着でして、イタリアでは毎日イタリアン、NYKなら毎日ステーキとか、全く平気なんですが、いざ帰ってくるとさて何を食うかな、とやはり結構悩むことになります。 ぐっちー的には間違っても納豆に味噌汁、なんてことにはならんのですが、それにしても日本的な何かに惹かれるのは確かですね。みなさんはいかがですか?? 先日花のフランスでワイン+エスカルゴ漬けになって帰国した親友のはまちゃんは帰国すると必ず多賀野(中延)のラーメ…
連休中に拘わらずたくさんのアクセスを頂いておりまして誠にうれしい限りでございます。感謝いたしまする。といいながら今日の書き込みは取りとめがありませんのであしからず・・・ まずこちら東京の状況ですが・・・・ 連休のハザマの東京都内は本当に空いてます。(海外の読者も結構多いのでちょっとご紹介・・・笑)。まあ、閉まってる店も多いのですが、それにしても車は少ないし、丸の内あたりは信号なんていらないくらい・・・という例年の期待を裏切り、今年はなんじゃ、こりゃ、という人、人、人・・・・そう、新丸ビルのオープンがぶちあたっているのですな。ちょっと覗きにいって吐きそうになって帰って来たよ・・・ で、昨日取引…
1年遅れましたが遂に本日より解禁。日本企業にとっての「第二の敗戦」とならんように願うのみですね(笑)。 これにより、買収企業は買収資金を現金で支払わずとも自社株の受け渡しによって買収資金を払う事ができます。いくら日本の企業の時価総額が低いとはいえ、何兆円もの資金を確保するのは相当な負担ですが、自社株で支払えるとなればある種無尽蔵に渡せる訳です。 これは海外の企業による買収という事のみならず、日本国内でも再編のきっかけになりうる訳で、例えば借金まみれのソフトバンクが大黒字の新日鉄を買収する事は資金繰りから不可能でした。しかし、時価総額でみればどっこいどっこいですから、理論的には充分届く範囲です。…
予想に反して意外にあっさりきまったABNアムロの買収。800億ユーロくらいまで巻き上がると思ってましたが、結局当初の600億を多少上回る670億ユーロで決着。3月16日終値の約30%上なので穏当な結果と言えましょう。 現在はまだ不明ですが、この種の結末になるということは、ABN側の今の経営陣に大分大盤振る舞いをすることになりそうですね。退職金、確約ボーナスなど様々なものがあるのですが、こういって旧経営陣に大盤振る舞いをすることで全体の買収金額を下げつつ交渉をスムースにする手法を「ゴールデンパラシュート」と呼んでます。 買収された方には金のパラシュートが用意される、というわけですから、なんでもは…
この題名に反応される方は私と同い年か、若干上の方でしょうか。 1970年台(だと記憶しますが)山本直純さんが体よりでかい筆で習字を書くという、なんともすっとんきょうなコマーシャルでした。ただ、時代の雰囲気にはぴったりで、大きい事、どんどん成長することは全く疑いの持ちようがない「いい事」だ、と素直に信じられる時代でした。 なんでこんな話をするかというと、金融業にとって大きい事はいい事かを問うようなディールが進んでいます・・・・RBSがABNアムロを買収にかかってますね。バークレーズなども諦めておらず、一頃静かだった金融界のM&Aが再燃の気配であります。 実はこれ、10年に一回位起こるブームのよ…
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