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■ 津上俊哉『巨龍の苦闘 中国、GDP世界一位の幻想』 上海株、また急落しましたね。2007年以来という8%の下落。とはいえ、いまだ年初来からはプラスの水準ですし、そもそも中国経済において株式市場が果たす役割は限定されており、急落の原因は株式売買の急速な大衆化であることから、中国経済に深刻な影響を与えるものではないでしょう。むしろ警戒すべきは過剰なボラティリティです。 もっとも、近年、中国経済がますます厳しい局面に入ってきたことは明らかです。最近では、デビッド・シャンボーのような中国共産党の御用学者が「転向」したことも話題になりました(「終えんに向かい始めた中国共産党」参照)。 では中国…
あす、29日の朝、テレビ東京チャージ730、出ます。 朝、7時30分です。忘れてました(笑)。 宜しくお願い致します!…
■ ウクライナ:親露派東部2州に大きな自治権…憲法改正案(7月16日付毎日新聞記事) ウクライナ議会が親ロシア派の東部2州(ドニエツク、ルガンツク)の自治権を拡大するための憲法改正案の審議を開始するとのこと。日本語の報道がこれ以外見当たらなかったのですが、それなりにインパクトのあったニュースです。 憲法改正自体は、ミンスク合意に則った措置なので新しい話ではないのですが、注目すべきはイラン核合意の成立直後というタイミングとヌーランド国務次官補がウクライナを訪問し、憲法改正案の審議についてウクライナ議員に働きかけを行ったという点です。イラン最終合意については、ロシアが非常に建設的な役割を果たし…
クリス・ジョンソンの快投で、何とか3連敗を逃れました・・・・が、いかんせん采配ミスが多すぎて不安です。まあ、1年目の監督なので大目にみるしかないかもしれませんが、もう少し何とかなりませんか? バントさせるところはちゃんとさせましょうよ・・・。 さて、今週のアエラではかなり辛辣な東芝批判をしておりますので、ぜひご覧ください。東芝と全面対決するつもりかと書かれましたが、別に全面対決にも何もなっておらず、当たり前のことを書いただけです。その当たり前のことを書けないメディアがいる、という構図をよくわかって頂きたい、ということに過ぎません。つまり、上の指示に撒かれると言う点ではメディアも東芝も何も変わ…
■ 日経のFT買収、海外メディアが相次ぎ報道(7月24日付日経新聞記事) 驚きのニュースですね。FTは、欧州を超えて世界を代表するクオリティ・ペーパーです。 英字紙というとワシントン・ポストやNYタイムズをイメージする方もいるかもしれませんが、この二つの新聞は(扱うテーマが結果的に世界の注目を集めるものになっているとはいえ)基本的にはローカル・ペーパーであり、グローバルな話題の内容はそれほど充実しているわけではありません。 なお、米国の「全国紙」としてイメージされるのはUSAトゥデイですが、大衆紙であり、ビジネスマンや知識人向けの「クオリティ・ペーパ-」からはほど遠いメディアです(ただし…
前回の記事の続きです。 今回は、遊牧民と漢族の戦いという観点から、中国の歴史をふりかえってみます。古代中国においては、実際のところ漢民族が中原(華北)を支配した時代はそう多くありません。秦、五胡一六国時代の北朝・隋唐(鮮卑)、五代十国時代の後唐・後晋・後漢(突厥系沙陀族)はいずれも異民族(遊牧民)の王朝です。 中央ユーラシアを支配した帝国についても、遼(契丹)、金(女真族)、元(モンゴル)については、漢文の「正史」が書かれていますが、いずれも異民族によるものです。 中国の歴史が中国人による華北平原(中原)支配の歴史として描かれているのは漢文による正史編纂のマジックです。実際には遊牧民によ…
前にも書きましたが、これ、甘い解決法を取ると、本当に日本市場そのものが敬遠されることになりますよ。詳しい話をアエラの原稿にするので、なんですが、甘く見ると市場からのしっぺ返しは強烈で、ひどい目にあいますからね。 それにしても・・・・ いい加減、不正会計とか書いてないで、 社長の指示による粉飾決算! ときちんと報道してもらいたいよね。 しかし、それに不満も言わず、大真面目に加担していた東芝社員・・・・・ 立派な大学出た立派な大人なんだろうけど、この人たち、何なんだろうと思うのですよ。 考えるな、言われたことをやってればいいんだ!! と言われてアメリカの会社に転職した私は当時変わり者…
「中国・中央アジア・トルコ②:トルコ系民族の興亡(前編)」の続きです。 今回は、西アジアでのトルコ系民族について。こちらは、主にローマとイスラムの史料から明らかにされます。 西アジアでは、7世紀からアラブ人がイスラム帝国を築き、642年にニハーヴァンドの戦いでササン朝を破って中央アジアに進出します(ちなみにササン朝(ペルシア人)はアラブ人を「ターズィーク」と呼び、中国の史書では「大食」と書かれますが、後にイスラム化した中央アジアの定住民はすべてターズィークと呼ばれるようになります)。 8世紀のアッバース朝の時代から、中央アジアのテュルク系民族が奴隷として輸入されるようになり、特にイラン系…
暑い日が続きますね。三連休、いかがお過ごしだったでしょうか。 さて前回の記事の続きです。今回は、トルコ(Turk(テュルク))系民族の歴史をふりかえります。 まず、中国と中央ユーラシアのトルコ系民族について。こちらは、主に中国の史料から明らかにされます。 中央ユーラシアでは、紀元前4世紀、騎馬遊牧民の「匈奴」が最初の遊牧民帝国を築き、たびたび華北(中原)に侵攻して都市文明を脅かします。 1世紀末になると、別の遊牧民の「鮮卑」が有力になります(なお、一説には、鮮卑と後漢に撃破され中原から姿を消した北匈奴が、4世紀にヨーロッパに出現した遊牧民フン族であるとされます)。鮮卑は、五胡十六国時代…
多くの方からたくさんの書き込みを頂いております。 その通り、というご意見も多く、ただ、こういう事態が日本全国で現在進行中であると言う事はご承知であられてください。 それらすべて皆様の税金なのです。どんどん人口減少が進む地方に大きな公共事業を展開すること自体まさに「戦艦大和」と同じ構造。 しかし、決まってしまうとそれを止められない・・・・なぜかわからないけど・・・・というのがこの国の仕組みなのです。 今回、岩手県紫波町では奇跡的にこれを止めた訳ですが、全国レベルでは青森アウガを筆頭に、秋田、富山などなどで、現在進行中なのです。 今回の新国立競技場はいろいろな意味でそのあたりの問題を明確に…
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