2025/07/21 06:30 | メルマガ | コメント(0)
第313号 6月の米CPIにはトランプ関税由来のインフレが徐々に表面化も見極めには時間が必要
本日は海の日で3連休の方も多いかと思います。参院選の投開票日翌日ということで、政局も今後どうなっていくのかということで、統計、マーケットに加えて、政局が市場に与える影響などもお伝えします。今週もお付き合いください。
●先週のマーケット
●プロローグ
・日銀生活意識調査
●今週の米国経済統計(予想)
●先週の米国経済統計(結果)
●経済統計分析
1. 米CPI・PPI 6月
・CPI 6月
・PPI 6月
2. 米小売売上6月
3. 新規失業保険申請件数
4. 大手金融決算 2Q
5. パウエル解任騒動
●あとがき
それでは、さっそくまいりましょう。
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あとがき
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昨日は参院選の投開票日でしたが、このメルマガが配信されているときには当然情勢が出きっているわけですが、どうなっているでしょうか?
選挙終盤に向けて、自民党寄りのメディアですら自民苦戦を報じていたところを見ると、与党が沈没寸前となっているのは明らかです。投開票日までに伝えられていた情勢では与党過半数割れは確実で、その中で与党がどのくらい議席を取れるかという点が焦点になっていました。自公で過半数の50議席に届かずとも40台後半の議席が取れればまだ安定、40台前半であれば大敗となり、筆者としては後者の可能性が高いと考えていました。
実際に開票が始まると、自民が苦戦をし、そうした中継が流れる中でも石破首相は続投の意思を表明。「国家に対する責任、そして比較第1党の議席をいただいたということに対する責任は決して忘れてはならんことだと思っている」と続けるなどなんとも理解しがたい状況が続きました。2時を回り、苦戦をしながらもじわじわと票を伸ばす自民党、このままいくと40議席後半も夢ではない状況ではありますが、どうなりますか。
この開票の前、某省庁の現役官僚らから、石破首相が21日に会見をすることが公になっているが退陣を前提にしているらしい、という話が入ってきました。8月1日の関税交渉期限までは体裁を保つがそれ以降即退陣など、いくつかのパターンがあるようですが、退陣へのカウントダウンが始まっているとみた方が良いのか。
ただ、選挙が終わっても日本の政局は混迷する可能性があり、政権運営のために連立は避けられない情勢。自民党としては比較的与党に近い考えのところと組むのが妥当となりますが、今回の選挙では消費税減税を訴える政党が躍進しており、もし連立を組んだ場合、減税方向に政策が進まざるをえず、問題となってくるのはやはり財源の問題。そうなると、財源として大規模な予算増額を必要とする参政、れいわ、国民民主というのは選択肢として可能性が低い。また、共産党とはそもそも組めない。自公は基本的には前年の税収上振れ分で財源を賄うとしており、この考えと近いのが立憲民主、維新であり、連立の可能性はこの辺りの可能性が高いでしょう。
ちなみに筆者は、前回の衆議院選挙の際に、「本当にヤバイ状況になったら、平気で立憲民主党とでも大連立を組むくらいのことをしかねないのが自民党」と書いたことがありますが、今はまさにそういった状況になってきています。筆者としては、自民が立憲民主と組むのには抵抗感が強いのですが、公約においては自公に近いのは実は立憲民主であり、石破首相と野田代表の仲が近いことを考えても実現の可能性はそれなりにあると思われ、そういう意味では意外と混乱も少ないかもしれません。ただし、期待感が伴わない政権になる可能性は大いにありますが・・。そして、もしこの大連立が実現した場合、いずれ自民党の右派と左派で割れる可能性まで見えてきますが、はたしてどうなるでしょう?まずは今日の14時からの石破首相の会見に注目です。
さて、先週編集部からもお伝えしておりましたが、三陸の瓶ウニが今週末を持ちまして今年分のお取り扱いを終了します。梅雨明けし、ますます海水温も上がり、このところの台風で海の環境も変わりつつありますので、そろそろ食べ納めです。私は、お中元としてお送りした方から、「早速食べてみてやっぱりおいしかった!」と喜んでいただけてほっとしております。
超大盛の瓶詰め生うに 7月25日(金)23:59受注締め切りです
今日まで連休の方もお仕事の方も、ますます暑くなりますので、良い1週間をお過ごしください。
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