2025/07/07 06:30 | by Konan | コメント(0)
Vol.281: 小噺・日銀短観
今回は1日に公表された日銀短観を扱います。諸般の事情で、1箇所を除き数字を使わず、本当に簡単に紹介します。ご容赦ください。
・最も注目される製造業大企業の業況判断が、前回12から今回13に改善したことに皆驚きました。トランプ関税の影響で悪化が予想されたからです。
・自動車はじめ加工業種の業況判断は実際に悪化しました。ところが、仕入れ価格の状況改善を背景に素材業種の業況感が好転。これが全体の業況判断を押し上げました。
・ただし、毎回よくあることですが、先行きは製造業・非製造業、大企業・中小企業問わず慎重な見方です。この点とも関連しますが、25年度の経常利益は減益予想。とくに製造業大企業加工業種では、前回対比かなり下方修正です。
・そうした中、ソフトウェア投資を含む設備投資は25年度増加予想で、上方修正。人手不足対応などあるのでしょうが、このまま維持されるか気掛かりです。
・雇用判断は、新卒採用で若干緩和されたとは言え、とくに非製造業で大幅不足。先行きも悪化予想です。
今回はこの辺で。
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