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2025/07/17 23:00  | 選挙 |  コメント(0)

参院選注目選挙区 その2 1人区は大混戦 前編 〜 鹿児島県選挙区


政党支持率 自民は政権復帰後最低24.0% 立民7.8% 参政5.9%(7/14付NHK)
内閣支持20.8%、発足後最低 不支持55.0%―時事世論調査(7/17付時事通信)

備蓄米の放出によって一時期は少し盛り返した石破茂内閣と自民党の支持率が、再び下落に転じました。

NHKが7/11-13に行った世論調査では、自民党の政党支持率が、その前の週から4.1ポイントも下がっています。2012年12月に政権復帰してから最低です。また、7/11-14に時事通信が実施した調査では、内閣支持率が昨年10月の発足後最低を更新しています。

参議院議員選挙まで1週間を切ったこのタイミングでの支持率の下落は、ただでさえ苦戦が伝えられている自民党にとっては大打撃です。小泉進次郎農水大臣や小林鷹之氏など、世間一般に人気のある議員が応援に投入されていますが、このダウントレンドを食い止め、支持を上向かせることは殆ど不可能に見えます。

というのも、全国の各選挙区で自民党の支持層が自民党から離れている傾向が顕著だからです。況してや無党派層を取り込むなどということは、望むべくもない気がします。

実際、東京都議会議員選挙では、小泉進次郎氏が応援に入った10の選挙区のうち、議席を得ることが出来たのは3つだけでした。それでも、競り合っている状態にあれば、知名度や動員力が高い議員を投入することで、組織を引き締め、かつ、無党派層への遡及も期待出来るのかも知れません。しかし、今の自民党は最早そんな状態ではないように見えます。

参院選の勝敗は、32ある1人区の結果次第と言っても過言ではありません。自民党は、前回2022年の参院選では1人区で大健闘し、28勝4敗でした。

今回は、こんなレベルの大勝は望めないにしても、序盤の調査では、自民党は10選挙区で優勢と予想されていました。ところが、中盤から終盤にかけて接戦の選挙区が増えています。現段階で優勢とされる選挙区は、群馬・石川・福井・奈良・和歌山・鳥取島根合区・山口の7つしかなく、劣勢が20にも上っています。

尤も、優勢だった筈の石川は、鶴保庸介氏の「運のいいことに能登で地震があった」という失言によって、また和歌山は、保守分裂によって劣勢に転じている(下記記事参照)というデータもあります。現状で優勢だと言い切れる選挙区は、そう多くはないのです。

「参院選注目選挙区 その1 ~ 和歌山県選挙区 + 市長の学歴詐称疑惑」(7/10)

今回は、大激戦の1人区の中でも、和歌山に次いで注目すべき鹿児島県選挙区を考察します。

※ここからはメルマガでの解説になります。目次は以下の通りです。

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参院選注目選挙区 その2 1人区は大混戦 前編 〜 鹿児島県選挙区
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●浪人vs.世襲
●幹事長のお膝元
●参政党ファクター

次回は、参政党が選挙戦に影響を与えそうな1人区を中心に解説します。

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