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6月2日から、フィリピンのベニグノ・アキノ3世大統領が来日します(4月24日付外務省報道発表)。今回は、アキノ政権にとって最大の課題の一つであるミンダナオ和平について説明します。 ●アキノ政権 アキノ大統領は、マルコス政権時代に暗殺されたベニグノ・アキノ・ジュニアとその夫人で第11代大統領となったコラソン・アキノの息子です。2010年の大統領選では、もともとアキノが所属する自由党の候補者はマル・ロハスでしたが、2009年にコラソン・アキノが死去したことで、アキノ大統領に対する国民の支持が高まり、ロハスは立候補を辞退。代わって出馬したアキノは、「ノイノイ」(アキノの愛称)旋風を起こして、2位…
■ 漂流するロヒンギャ族 迫害拡大の可能性(5月22日付フィナンシャルタイムズ記事(日経新聞訳)) ■ Malaysia, Indonesia to let 'boat people' come ashore temporarily(5月20日付Reuters記事) ミャンマーからのロヒンギャ難民をインドネシアとマレーシアが受け入れたとのこと。 ロヒンギャは、ミャンマーのラカイン(アラカン)州と隣接するバングラデシュとの国境地域に居住するイスラム教徒です。ラカイン州には15世紀から居住していたと言われますが、英国植民地時代にベンガル(ラカインとともに英領インドだった)から移住した人々もいま…
■ トルコ中銀が主要政策金利を据え置き、総選挙控え(5月20日付ロイター記事) トルコの政策金利については、かねてから、景気対策のため利下げを主張するエルドアン大統領と、リラ安を懸念して少なくとも現状維持を守りたいバシュチュ中銀総裁、ババジャン副首相との間で激しい意見の対立が生じていました。 エルドアンは、首相を3期11年務め、その間すべての選挙で連戦連勝、強力なリーダーシップをもってトルコの経済発展と宗教的保守化を実現させた、トルコ史上に残るであろう稀代のリーダーです。所属政党であるAKPが首相の4選を禁止していため、今度はトルコ初の直接選挙(直前に政争のゴタゴタの中で憲法改正があり、導…
■ イラク軍、ラマディ奪還へ攻勢 米副大統領は「犠牲と勇気」評価(5月26日付ロイター記事) シリアではパルミラが陥落しましたが、イラクではアンバール県の県都であるラマディが占領されました。 ティクリートを奪回し、立て続けに重要なターゲットの暗殺に成功し、次の目標は敵の本陣モスルかアンバール県かと思ったところで、シリアとバグダッドをつなぐ要衝を失う衝撃の事態。カーター国防長官が落胆するのも分かります。 もっとも、ラマディの周辺地域では、従来より一進一退の攻防が続けられており、これ自体はそれほどのサプライズではありません。パルミラの制圧のような大きな戦略的転換点というよりは、戦術的な一局面…
本日は交流戦2戦目、昨年好評を頂いた(と勝手に思っている)カープ応援ツアーをマツダスタジアムにて開催致します。約20数名のご参加を頂いておりまして、楽しいひと時を過ごしたいと思っております。 今回はパーティールームが異様なカープブームの中、争奪戦となり、平日の夜しか準備できなかったため、参加できない! という方が多数おられました。申し訳ございませんでした。 来年もいろいろ手を打って、開催したいと思いますが、まずは勝ってもらわないことには仕方ありません。 大瀬良君、頑張ってくれたまえ! 広島は暑く、日中は30度を超える暑さになるとのこと。 うへ~・・・・・・ 参加のみなさま、現地でお…
■ エジプトのモルシ元大統領に死刑判決(5月17日付ウォールストリートジャーナル記事) 「アラブの春」によりムバラク政権が崩壊した後、2012年の選挙により大統領になったモルシーは、2013年、シシ国防大臣を中心とする軍事クーデターにより身柄を拘束されました。4月にデモ扇動の罪で禁固20年の判決を言い渡されていましたが、今回は囚人を脱獄させた罪で死刑判決。まだ確定はしてませんが、そこまでやるのか・・という印象でした。 しかも、モルシーの支持基盤であるムスリム同胞団の精神的指導者モハメド・バディ、アルジャジーラに出演している高名な法学者ユスフ・アル・カラダウィなど含め106名への死刑判決。 …
you-king さん、見られましたね、それは間違いなく私ですな(笑)。ちょっと遅刻気味だったので確かに急いでいたのですが、次回はぜひ声をかけてください。明日、明後日はマツダスタジアムにいますよ(笑)。 楽譜さん、そうですね。お送りするのはマロラクティック発酵させているものです。ただし、30か月瓶内熟成させていますので、熟成のゴッセらしい味わいは十分に楽しんで頂けると思いますよ。 全仏の話題も歓迎ですよ。 奈良選手、安藤証券という名古屋の証券会社がスポンサーをしており、ここの社長も生粋のテニスマンなんで、早くから彼女には注目していていたんだと思いますよ、最近話してないんですが元気ですかね・…
■ 安倍首相がロシア下院議長と会談=プーチン氏訪日へ協議か(5月21日付ウォールストリートジャーナル記事) ■ 岸田外相にモスクワ訪問の意向(5月21日付ロシアNOW記事) ナルイシキン・ロシア下院議長は、欧米の制裁の対象となっており、これらの国々への入国が禁止されている人物です。そのような人物に安倍総理が会うのは相当の検討を要する判断であり、実際、会談が実施されるかは直前まで明らかになりませんでした。 さらに、安倍・ナルイシキン会談と同じタイミングに、岸田外務大臣が、プーチン訪日の準備の一環として、ロシア訪問を計画していると述べたとの報道。何か、少し前まではまったくあり得ないと考えられて…
またまた羽田でこれを書いています。 今週も全国ツアーです。 もう移動してないとなんか変な感じになるくらい、移動が日常になりました。 有り難いことでありますな。 相変わらずカープは不可解な采配のせいで、負けがこんでおります。 交流戦をきっかけに浮上できるかどうか、監督次第ですね、カープの場合。 昨日の最後、守備のへたな外国人を外野にそのまま残したのは本当に不可解な出来事でした。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ とういことで、愚痴ばかりになるので、さっさと次の話題に。 昨日、久しぶりに銀座を歩いておったのですが、いや、聞きしに勝る状況になっているんですね。 聞こえてく…
■白石隆 『海の帝国-アジアをどう考えるか』 19世紀に大英帝国が東アジアに築いた「海の帝国」という世界の秩序をベースにして、いかにして現代の「東南アジア」が形成されたかを論じた一冊です。東南アジアと華僑の歴史的なつながりを知る上でも有益な文献です。 ●英国の「海の帝国」 「海の帝国」とは、領土の実効的支配という「公式」な帝国ではなく、交易ネットワークを通じて経済的権益を確保するという「非公式」な帝国秩序であり、大英帝国が構築した統治システムです。この「帝国」の繁栄の核心部分は自由貿易にありました。 英国は、19世紀において、マレーの王が支配する王国の港市であったペナン、マラッカ、シン…
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