2025/06/14 14:00 | 戦略論 | コメント(0)
イスラエルの斬首作戦と米国の巻き込み
国際政治における戦略面からみた今週最大の注目イベントは、やはりイスラエルによるイランの核施設への攻撃です。
まずは全体的な事実関係について整理します。
BBCなどの報道によると、イスラエルは6月13日未明(日本時間同日午前)、イラン国内の核関連施設を空爆し、首都テヘランでは複数の爆発が確認されました。イラン政府は、軍の高官や核科学者6人の死亡を認め、報復の方針を明言しています。
イスラエル側は非常事態を発令し、防空システムの複数破壊を発表しました。ネタニヤフ首相は今後も攻撃を継続する方針を示しており、すでにイラン側からドローンによる反撃も確認されています。情勢はきわめて流動的で、予断を許しません。
■ イスラエル、イランを攻撃 核関連と軍の施設が標的と(6/13 BBC)
ここで注目すべきは、アメリカのトランプ政権が今回の軍事行動に関与していないと明言している点です。
CNNによれば、ルビオ国務長官は、トランプ政権がイランとの水面下での交渉を重視し、イスラエルとは距離を取っていると説明しています。従来の「無条件の支持」という米イスラエル関係の常識が揺らいでいるとも解釈できます。
■【分析】イスラエルの攻撃望まなかったトランプ氏、それでも攻撃したイスラエル(6/13 CNN)
今回は、この一連の攻撃について、「戦略の階層」という視点で二つの角度から分析したいと思います。一つ目は「作戦」や「戦術」に関わる短期的な視点、二つ目は「大戦略」に属する中長期的な観点、特に同盟関係についての示唆です。その上で、日本としてはどう考えるべきかを考察します。
※ここからはメルマガでの解説になります。目次は以下の通りです。
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イスラエルの斬首作戦と米国の巻き込み
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▼斬首作戦の戦略的評価
▼「過激な同盟国」
▼日本にとっての教訓
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近況報告
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先日のことですが、講演で高知市に行ってまいりました。
この手のお招きいただく地方での講演では、一泊しての講演というのがあまり多くないので、地元の美味しいものをゆっくりいただくチャンスがなかなかなく、現地に行って数時間でまた空港に戻るという時間のなさが常です。
今回も、帰りのタクシーの中で現地のドライバーの方に聞いたのですが、やはり高知のカツオは実に美味だということ。鮮度の違いのせいか、東京で食べるものとは全然味が違うそうです。
いつか再訪することを心に誓って、今回も後ろ髪を引かれるように高知空港をあとにしました。
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