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今週木曜・金曜日に開催される日銀金融政策決定会合で、国債買入れ額が減額されるのではないかとの見方が一部にあります。 5月末現在、日銀は597兆円の国債(うち長期国債593兆円)を保有しています。3月の政策変更の際、国債買入れに関して「これまでと概ね同程度の金額で長期国債の買入れを継続する」「足もとの長期国債の月間買入れ額は、6兆円程度となっている。実際の買入れは、従来同様、ある程度の幅をもって予定額を示すこととし、市場の動向や国債需給などを踏まえて実施していく」とされました。 この6兆円、日銀保有国債の償還額にほぼ見合っています。つまり、償還と買入れが見合い、保有額が横這うわけです。ただし…
[ 2024/06/10 06:30 ] コメント(0)
今回は、5月27日に公表された内閣府月例経済報告の紹介と、一部マニアの間で(間のみで)話題の日銀人事の与太話です。 *********** 景気基調判断維持 *********** 内閣府の景気の基調判断は、現状、先行きともに維持されました。需要項目別には公共投資が「底堅く」から「堅調」に微修正(わずかに上方修正)されました。 (現状) ・基調:景気は、このところ足踏みもみられるが、緩やかに回復している ・個人消費:持ち直しに足踏みがみられる ・設備投資:持ち直しの動きがみられる ・住宅建設:弱含んでいる ・公共投資:堅調に推移している ・輸出:持ち直しの動きに足踏みがみられる (先行…
[ 2024/06/03 06:30 ] コメント(0)
今回は16日に公表された1~3月期GDPの紹介です。割と大きなマイナス成長でした。 *********** 昨年7~9月期以来のマイナス成長 *********** ポイントは以下の通りです。 ・前期比-0.5%、年率-2.0%。寄与度は内需-0.2%、外需-0.3%と内需、外需ともマイナスでした。 ・内需では、民間最終消費支出が前期比-0.7%(寄与度-0.4%)と4四半期連続のマイナス。設備投資が前期比-0.8%(寄与度-0.1%)とマイナス。住宅投資も前期比-2.5%(寄与度-0.1%)のマイナス。公的需要は前期比+0.8%(寄与度+0.2%)とプラスでした。 ・外需では、輸出…
[ 2024/05/20 06:30 ] コメント(0)
円安が進む中、日銀が政策対応すべきではないかとの声が強まっています。他方で、為替相場は日銀の所掌ではないとの意見も聞かれます。簡単に解説します。 ・日銀法40条2項は以下のように規定します。 日本銀行は、その行う外国為替の売買であって本邦通貨の外国為替相場の安定を目的とするものについては、第三十六条第一項の規定により国の事務の取扱いをする者として行うものとする。 ・とても分かりにくい条文ですが、要は為替介入は国の仕事で、日銀はお手伝いするだけ、という意味です。形式的には日銀が為替介入以外の方法で為替相場を動かそうとすることは否定されていませんし、かなり前に日銀の方からそうした意見を聞いたこ…
[ 2024/05/13 06:30 ] コメント(0)
連休も最終日。連休中は為替相場乱高下が話題になりましたが、Saltさんが的確に解説してくれると思います!私は淡々と、時間が経ってしまいましたが4月18日に公表された日銀金融システムレポートを紹介します。 金融システムレポートは毎年4月、10月と2回公表され、日銀の金融システムの安定性に関する評価が示されます。旧ひとり言の頃から毎回取り上げてきました。今回は不動産リスクと金利リスクに焦点が当てられています。 *********** 金融システムは安定 *********** 「わが国の金融システムは、全体として安定性を維持している」が総括評価です。金融仲介活動は円滑に行われ、大きな不均衡は…
[ 2024/05/06 06:30 ] コメント(0)
連休の谷間の今日は、日銀金融政策決定会合(25、26日開催)と内閣府月例経済報告(23日公表)を紹介します。円安が進む中、日銀の会合は注目を集めましたが、予想通り政策変更はありませんでした。日銀については今回は淡々と紹介することにとどめ、来月落ち着いて書こうと思います。 *********** 景気判断は概ね不変 *********** 今回のように展望レポートがある月(1月、4月、7月、10月)とない月(3月、6月、9月、12月)では表現が異なり比較が難しい面もありますが、判断はこれまでと概ね不変でした。 (現状) ・基調:一部に弱めの動きもみられるが、緩やかに回復している ・個人消費…
[ 2024/04/29 06:30 ] コメント(0)
今回は16日夜に公表されたIMF世界経済見通しを紹介します。毎年4回、1月、4月、7月、10月に公表されますが、4月と10月は分厚く、1月と7月は簡略なものが出されます。 *********** 今回も上方修正 *********** 今回の世界経済見通しの表題は「Steady but Slow: Resilience amid Divergence」、日本語訳は「安定かつ緩慢 まちまちな様相の中、強靭性も」。日本語がやや大げさに見えますが、2024年の世界全体の経済成長率は前回+3.1%から+3.2%に上方修正されました。後で説明しますが、インフレ率も低下傾向にあり、一頃心配されたハード…
[ 2024/04/22 06:30 ] コメント(0)
今回は1日に公表された日銀短観を紹介します。製造業の業況判断悪化が話題になりました。 *********** 製造業、非製造業で明暗 *********** 業況判断は数字が大きいほど良く、「良い」「悪い」の回答が拮抗するとゼロ、マイナス幅の拡大は業況悪化を表します。以下の仕入価格・販売価格等も同じですが、理論的には-100(全社「悪い」と回答)から100(全社「良い」と回答)の間で数字が動き、0が拮抗点です。 最も注目される製造業大企業は、前回13 今回11 先行き見通し10と悪化しました。とくに自動車は前回28 今回13 先行き8と大幅悪化です。一部メーカーの出荷停止の影響と思われま…
[ 2024/04/08 06:30 ] コメント(0)
今日から新年度。通年採用が増えてきたとは言え、多くの組織で「入社式」が行われると思います。どんな年度になることやら・・・ 今回は1週遅れで3月22日公表の内閣府月例経済報告を簡単に紹介します。このところ週末に私用が重なり、執筆に時間を割けず申し訳ありません。次週くらいから持ち直したいと思います。 *********** 景気基調判断維持 *********** 景気判断は前月に下方修正されましたが、今月は基調判断不変でした。需要項目では、GDP上方改定を受けて設備投資が上方修正された(前月は「持ち直しに足踏みがみられる」、今月は「持ち直しの動きがみられる」)一方、輸出はやや下方修正(先月…
[ 2024/04/01 06:30 ] コメント(0)
今回は、注目を集めた日銀金融政策決定会合(18日・19日開催)について。18日の予想記事が幸いにも概ね当たったので、簡潔に。 *********** 金融政策の枠組み見直し *********** 18日の予想記事であげた4つの論点について、以下の結論になりました。 ・3月か4月か・・・3月でした。春闘が予想以上に強かったことが決め手になったようです。 ・マイナス金利解除・・・予想通り解除され、無担保コールレート(オーバーナイト物)を0~0.1%程度とすることとされました。 ・長期金利操作・・・これも基本的になくなりました。予想通り「長期金利が急激に上昇する場合には、機動的に、買入れ…
[ 2024/03/21 06:30 ] コメント(0)
Konan新・CRUのひとり言
1961年生まれ ぐっちーと同じ高校を卒業し、東京大学法学部に入学。30年以上「公」の世界を歩んだ後、最近民間に転じた元官僚。今回の連載再スタートでは、日本経済に焦点を当て、内閣府や日銀の公表物の解説などを極力分かりやすく行いたいと思います。 著者とメルマガのご紹介 メルマガ配信登録
ぐっちーさんの 金持ちまっしぐら
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