プロが語る世界情勢・政治・経済金融の最前線!

The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

Vol.110: ソブリン危機とリーマン危機

仕事柄「今と3年前、どちらがひどいか?」との質問をよく受けます。簡単に私の答えを紹介したいと思います。「今回の方が厳しいかもしれない」というのがそのエッセンスです。理由は3つです。以下順不同で。 第1に、良く言われるこ…

[ 2011/10/17 00:00 ] コメント(2)

Vol.109: 人口成長と経済成長

今回は、8月2日に日銀が公表した「人口成長と経済成長:経済成長理論からのレッスン」という論文を紹介します。調査統計局の平田渉さんという方が執筆者です。 日銀の調査物や論文は学術的なものから実務的なものまで多岐にわたりま…

[ 2011/10/10 00:00 ] コメント(1)

Vol.108: Japanisation

今回は最近欧米の報道でみかけるJapanisationという言葉について触れたいと思います。使い手によりニュアンスが異なるかもしれませんが、要は1990年代のバブル崩壊後、全く冴えない状況が20年間続いている日本と現在の…

[ 2011/10/03 00:00 ] コメント(2)

Vol.107: そして野田内閣

前々回は菅内閣退陣について触れましたが、今回は野田内閣について。 ぐっちーのブログを読み「どじょう」に英語で悪いニュアンスがあることに初めて気付きました。ただでさえ海外では「総理がまた変わった」ということで笑われる訳で…

[ 2011/09/26 00:00 ] コメント(2)

Vol.106: 支払、決済、信用

今回は前回に続き政権ネタで野田内閣誕生を取り上げようと思っていましたが、ぐっちーのリクエストを受け、決済の話しを書こうと思います。ぐっちーと言えば、先日超素敵な女性を交えた会に誘ったところ、「忙しい」と断られました。商売…

[ 2011/09/19 00:00 ] コメント(3)

Vol.105: 菅内閣を振り返る

連載105回目。1年52週なので丁度3年目に突入したことになります。今後どれほど続けられるか自信はありませんが、もう少し頑張ってみたいと思います。 本ブログの初回は自民党から民主党への政権交代を取り上げました。今回は今…

[ 2011/09/12 00:00 ] コメント(5)

Vol.104: 通貨と国債の問題(4)

通貨と国債の問題を取り上げてきましたが、今回で最後です。前回は「円の信認」という問題提起で終わりました。言い換えれば、現金、国債を問わず、円という通貨の信認が失われ、価値が急激に低下する事態が考え得るかという問いなります…

[ 2011/09/05 00:00 ] コメント(2)

Vol.103: 通貨と国債の問題(3)

今回も通貨と国債の問題を続けます。米国や欧州も重要ですが、単純化のため日本に問題を絞り、考えてみたいと思います。問題設定は「このまま財政赤字を続けても日本国債は大丈夫か」ということになります。 最初の問いは「震災復興の…

[ 2011/08/29 00:00 ] コメント(1)

Vol.102: 通貨と国債の問題(2)

今回は米国格下げ以降の市場の混乱について触れたいと思います。なお、ぐっちーは「米国債の格下げではない」と何度も強調しています。この指摘は正しい(格付会社は国債の格付けは行っていない)のですが、国の格付けが下がると、仮に格…

[ 2011/08/22 00:00 ] コメント(1)

Vol.101:国債と通貨の問題(1)

このところ、欧州、米国、日本と国債や通貨を巡る問題が噴出しています。GUCCI POSTでも、ぐっちーや前橋さんが適時適切な解説を行っています。私も、何回かに分けて、この問題の考え方を整理してみたいと思います。 今回は…

[ 2011/08/15 00:00 ] コメント(1)