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■ 米司法長官、大統領選中にロシア大使と接触 公聴会で語らず(3月2日付CNN) ■ トランプ政権幹部、ロシア接触が次々発覚 娘婿クシュナー氏も(3月4日付AFP) ■ トランプ氏長男、親ロ派主催の会合出席で5万ドル受領か(3月3日付ウォールストリートジャーナル) マイケル・フリン前大統領補佐官に続き、大統領選において、上院議員としていち早くトランプ支持を打ち出したジェフ・セッションズ、選挙対策本部の中核を担ったジャレッド・クシュナー、ドナルド・トランプ・ジュニアにもロシア接触の疑惑が浮上しました。 施政方針演説で大きく株を上げた直後に水をかけるスキャンダル。このクレムリンゲート問題…
[ 2017/03/07 00:00 ] コメント(3)
先週の動きです。 2/26(月) ・北朝鮮問題に関する日米韓3カ国首席代表会合(ワシントンDC) 2/27 ・トランプ大統領が楊潔篪国務委員と会談(ワシントンDC) ・米上院がロス氏の商務長官就任を承認 2/28(水) ・トランプ大統領が上下両院合同会議で初演説 ・天皇皇后両陛下がベトナム、タイ訪問(〜3/6) 3/1(水) ・WP紙がセッションズ司法長官が昨年7月と9月に駐米ロシア大使と接触していたと報道 ・USTRが「大統領の2017年通商政策」を議会に提出 3/2(木) ・NYT紙がクシュナー上級顧問が昨年12月に駐米ロシア大使と接触していたと報道 ・WSJ紙がトランプ・ジュ…
[ 2017/03/06 00:00 ] コメント(3)
■ トランプ氏の施政方針演説、視聴者の7割が「展望明るい」(3月1日付CNN) 遅れましたが、トランプ大統領の施政方針演説。内容についてはすでにメディアやぐっちーさんが述べているとおりなので詳しくは述べませんが、最大のポイントは、トランプの振る舞いが非常に「大統領らしい」ものだったということ。 これまでの演説や記者会見は、メディアやエスタブリッシュメントとの対立をあおり、「忘れられた人々」の怒りをかきたてるダークサイドのプレゼンでしたが、今回は、初めて国民の団結を呼びかけました。この「大統領らしさ」が、トランプ政権の安定を望む人々が最も求めていたものでした。 ポール・ライアン下院議長は…
[ 2017/03/03 00:00 ] コメント(5)
「トランプ失墜のシナリオ①」の続きです。前回は、トランプ大統領が失墜する原因をつくるのは共和党議員の離反であり、彼らのトランプに対する信頼を揺らがせるトリガーとなるイベントが起こるかどうかが見極めのポイントである点を述べました。 ●クレムリンゲート まず、最も注目されるのはトランプとロシアとの関係です。このHPでは、トランプの異常なまでのロシアへの傾倒が、ジョン・マケインら共和党の重鎮たちにとって大きな懸念材料となっていることを何度も指摘してきました。 この懸念を大きく広げることになったのが象徴的な出来事がマイケル・フリン大統領補佐官の辞任でした。フリンの辞任の原因となったのが、大統…
[ 2017/03/01 00:00 ] コメント(5)
先週の動きです。 2/20(月) ・トランプ大統領が大統領補佐官にヒューバート・レイモンド・マクマスター陸軍中将を指名 NSC首席補佐官にキース・ケロッグ退役陸軍中将を指名 ・ペンス副大統領がEU本部やNATO本部を訪問(ブリュッセル) ・ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル) 2/21(火) ・EU財務相理事会(ブリュッセル) 2/23(木) ・ティラーソン国務長官とケリー国土安全保障長官がメキシコ訪問 ・国連主導のシリア和平協議(ジュネーブ) 2/24(金) ・スパイサー報道官が定例記者会見を中止、政権側が指名した報道機関だけが参加できる記者懇談に切り替え 2/26(日) ・…
[ 2017/02/27 00:00 ] コメント(2)
トランプの話ばかりで皆さんも疲れてきたかと思うので(笑)、少し趣向を変えて、久しぶりに英語の話です。 ■ 安倍外交「陰の立役者」 「通訳担当官」語学のエキスパート(2月10日付日経新聞) めずらしく外務省員をフォーカスした記事。私自身は、残念ながら総理通訳をするほどのレベルにはありませんでしたが、日米首脳会談の通訳をした人は私の後輩です。ツイッターでも映りこんでいる人ですね。 さて、「英語のスピーキング⑥」の続きです。 米国式英語では、子音が弱すぎてほとんど聞こえないときがあります。この現象は、言語学では「エリジョン(elision)」(フランス語で学ぶ「エリズィオン」と同じ)と言わ…
[ 2017/02/24 00:00 ] コメント(3)
2月10日の日米首脳会談について、トランプ大統領にべったりするのは危険ではないか?という批判があるようです。 たしかに、米メディアの中には、英国のメイ首相や安倍首相をトランプに「取り入る」外国首脳として揶揄しているものがあります。しかし、結論から言えば、私は心配する必要はないと思います。 まず、米国民との関係ですが、いくら支持率が40%に低迷しているとはいえ、トランプは、民主的なプロセスに基づいて米国民が選んだ指導者です。国民が指導者と認めた人間と良い関係を築くことに対して疑問が寄せられることは、基本的にありません。 たとえば、ジョージ・W・ブッシュ大統領も、当時、かなり不人気な大統領で…
[ 2017/02/21 00:00 ] コメント(5)
先週の動きです。 2/13(月) ・フリン大統領補佐官が辞任 ・米・カナダ首脳会談(ワシントンDC) 2/15(水) ・金正男氏がマレーシアで殺害される ・アンドルー・パズダーが労働長官指名を辞退 ・米イスラエル首脳会談(ワシントンDC) ・マティス国防長官がNATO国防相理事会に出席(ブリュッセル) ・ジャカルタ特別州知事選 2/16(木) ・トランプ大統領が初の単独記者会見 ・G20外相会合(ボン) ・日米韓外相会合(ボン) 2/17(金) ・米中外相会談(ボン) ・日韓外相会談、日中外相会談(ボン) ・ミュンヘン安保会議(〜19日) →ペンス副大統領とマティス国防長官が…
[ 2017/02/20 00:00 ] コメント(4)
トランプ政権が発足して4週目。今週が終わればちょうど一か月となります。目まぐるしい動きが続き、マーケットはその言動に揺さぶられていますが、実際のところ、政策面で具体的な成果が出ているわけではありません。 大きな話題を呼んだ入国制限の大統領令も、連邦地裁の差止により阻止されました。米国の統治システムが機能した結果といえるでしょう。また、経済界がトランプ政権ならではの政策として期待する、減税、ドッド・フランク法の見直し、インフラ投資、パイプライン建設・・・これらについても具体化はまだ先です。とはいえ、少なくとも方針が示された点は一定の評価に値します。 そして、外交面については、「トランプ・安倍…
[ 2017/02/17 00:00 ] コメント(6)
■ フリン大統領補佐官が辞任、対ロ制裁めぐり疑惑(2月14日付CNN) 衝撃的なニュースが飛び込んできました。国家安全保障担当大統領補佐官は、NSCを仕切る立場にあり、政権の中枢を占めるポストです。 しかも、マイケル・フリンは、元陸軍中将、オバマ政権で国防情報局(DIA)長官を務めるなど、大統領選の初期の段階からトランプを支持したブレーンの中では数少ない豊富な実務経験のある人物。それだけにトランプの支持も厚く、だからこそ要職に任命された経緯があります。 そのような人物を政権発足1か月足らずにして失う。いきなり躓いた・・・という事実は否定できません。 しかし、「トランプの統治スタイル」で…
[ 2017/02/15 00:00 ] コメント(5)
JD世界情勢ブリーフィング
国際政治・経済の分析を仕事にしています。 東京大学法学部卒、スタンフォード大学院修了、元外交官。米国、中国、英国に数年間在住。 趣味は現地調査(70か国以上渡航)と適度な筋トレ。 ここでは世界情勢の読み解き方を解説します。 メルマガのご紹介 バックナンバー 総集編 メルマガ配信登録
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