2025/04/28 00:00 | 今週の動き | コメント(0)
今週の動き(4/27~5/3)相互関税交渉、米中の貿易戦争、カナダ選挙、豪州選挙
さて、今週もトランプ政権が中心テーマで、相互関税の交渉と中国との貿易戦争に焦点を当てます。ウクライナとの首脳会談や法の支配への攻撃についても説明したかったのですが、次回の記事で取り上げます。また、今週予定されているカナダと豪州の選挙についても解説します。「今週のドラマ」は『オザークへようこそ』です。
【目次】
1.先週の動き
(1)トランプ政権との相互関税交渉
(2)米中の貿易戦争
2.今週の動き
(1)カナダ総選挙
(2)豪州総選挙
3.今週のドラマ
4.近況報告
5.あとがき
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先週の動き
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4/21(月)
・トランプ大統領がFRBに利下げを要求しパウエル議長を非難する投稿
・米教育省が連邦学生ローンの回収を5月5日から再開すると発表
・ハーバード大学がマサチューセッツ区連邦地方裁判所にトランプ政権による助成金凍結の差止請求の訴えを提起
・中・インドネシア外交・国防担当閣僚協議(2+2)の初会合(北京)
・米比合同軍事演習「バリカタン」(フィリピン、~5/9)
・フランスのマクロン大統領がインド洋のマヨット、レユニオン、マダガスカル、モーリシャスを訪問(~25日)
・ローマ教皇フランシスコが死去
・IMF・世銀春季総会(ワシントンDC、~26日)
422(火)
・トランプ大統領がパウエルFRB議長を解任するつもりはないと発言
・トランプ大統領が中国への追加関税の引き下げの可能性に言及
・米・イスラエル首脳電話会談
・米国務省が組織再編計画を発表
・中・イラン外相会談(北京)
4/23(水)
・トランプ大統領が中国との「公正な取引」を望むと発言
・トランプ大統領がウクライナのゼレンスキー大統領のロシアによるクリミア半島併合拒否発言を批判
・トランプ大統領が大学認証に関する大統領令に署名
・ベッセント財務長官が国際金融協会(IIF)のイベントで講演(ワシントンDC)
・ウクライナと米英独仏の実務者協議(ロンドン)
・G20財務相・中銀総裁会議(同、~24日)
4/24(木)
・日米財務相会談(ワシントンDC)
・米韓財務・通商担当閣僚協議(2+2)(同)
・ウクライナ・南ア首脳会談(プレトリア)
・ロシア軍がキーウを弾道ミサイルやドローンで攻撃(ウクライナのゼレンスキー大統領は南アから帰国を発表、トランプ大統領はプーチン大統領を非難)
・韓国検察が文在寅前大統領を収賄罪の容疑で在宅起訴
4/25(金)
・ウィトコフ中東特使とロシアのプーチン大統領が会談(モスクワ)
・米FBIのパテル長官がウィスコンシン州ミルウォーキー郡のドゥガン判事を当局による不法移民の拘束を妨害した容疑で逮捕したと発表
・NY州連邦地裁がサントス下院議員に詐欺罪で禁固7年3月の量刑判決
・モスクワ郊外で自動車が爆発(ロシア軍のモスカリク参謀次長が死亡、ロシア当局はウクライナ特務機関員を拘束したと発表)
・朝鮮人民軍の創設記念日(建軍節)
4/26(土)
・ローマ教皇フランシスコの葬儀(バチカン)
・米・ウクライナ首脳会談(同)
・米・イランの核問題に関する高官協議(マスカット)
・ロシア軍のゲラシモフ参謀総長がウクライナからのクルスク州の完全奪還をプーチン大統領に報告
●トランプ政権との相互関税交渉
トランプ政権と各国は、相互関税に関する交渉を続けています。日本との間では、先週、ワシントンDCでのG20財務相・中銀総裁会議の機会に日米財務相会談が行われ、今週、赤沢経済再生担当相が再び訪米する予定です。
トランプ大統領は、「私は日本と非常によい関係にある。合意に非常に近い」と発言。一方、就任100日を迎えるタイミングで公開されたTIMEによるインタビューでは、「1年後も輸入品に20%や30%、50%の関税が維持されていれも、勝利とみなしますか?」と聞かれると、「完全な勝利だ」と発言しました。また、相互関税の上乗せ分の停止期間延長についても、「ないだろう」と述べました。
相互関税をめぐる交渉の見通しについては、以下の記事でポイントをお伝えしましたが、最新の状況を踏まえ、あらためて解説します(※メルマガで解説)。
・「トランプ政権の相互関税の一時停止」(4/14)
●米中の貿易戦争
米中間では、今月初旬から、米国145%、中国125%という常軌を逸した水準の関税が続いていますが(ただし米国の関税はスマートフォン、コンピュータ、ハードディスク、半導体製造装置等を除外)、先週、トランプ大統領は、145%という関税率は高すぎる、関税を引き下げるかどうかは中国次第としつつ、取引が成立しなければ2~3週間のうちに関税率を設定すると述べました。マーケットは貿易戦争の緩和を期待し、株価は上昇しました。
一方、中国商務省の報道官は、米国が貿易交渉を望むならすべての一方的関税措置を完全に撤廃すべきだと発言。トランプは中国との協議が進んでいると述べていましたが、これについても「フェイクニュース」であり、いかなる協議も交渉も行われていないとして完全に否定しました。
米中の貿易戦争の見通しについては、以下の記事でポイントを解説しましたが、最新の状況を踏まえ、あらためて解説します(※メルマガで解説)。
・「米中の貿易戦争」(4/14)
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今週の動き
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※カナダ総選挙、豪州総選挙など。メルマガをご覧下さい。
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今週のドラマ
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最近読んだお勧めの本や印象に残った映画、ドラマなどをご紹介します。
※メルマガをご覧下さい。
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近況報告
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最近の仕事やプライベートについて、徒然なるままに書きます。
※メルマガをご覧下さい。
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あとがき
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■ 教皇フランシスコの葬儀ミサに数十万人集まる 人柄と業績しのぶ(4月26日付BBC)
前回のメルマガで映画『教皇選挙』を紹介しましたが、その直後にローマ教皇フランシスコの訃報が伝えられました。リアルにコンクラーベが始まることになりました・・・(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。
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