2017/05/19 00:00 | 東南アジア | コメント(2)
見市建『新興大国インドネシアの宗教市場と政治』
■ トランプ大統領、フリン氏巡る捜査中止をFBIに要請=関係筋(5月16日付ロイター)
■ トランプ氏のロシア癒着疑惑捜査、特別検察官に元FBI長官(5月17日付ロイター)
終わることのない連日のリークと特別検察官の電撃任命。トランプ憎しの情報機関関係者とメディアが総攻撃をかけてきた趣です。
毎日のように新たな事実が出てくるので、疲れます・・・ちょっと息をついて、続きは来週にしましょう(笑)。
コメント欄では、おなじみ牧神の午後さん、それに下北のねこさん、JFKDさんから興味深いご指摘をいただいています。ありがとうございます。次回取り上げさせてください。
ということで、今日は気分転換に書評にします。
■ ジャカルタ州知事、宗教侮辱罪で有罪 禁錮2年(5月9日付ロイター)
ジャカルタ州知事のバスキ・プルナマ(通称アホック)は、華人でキリスト教徒という二重の意味でのマイノリティでありながら、市民の絶大な支持を得てきたスター政治家でした。
そのアホックが、わずかな「失言」から宗教侮辱罪に問われ、知事選では落選し、裁判ではまさかの実刑判決。
アジアでは、多くの国において民主主義と宗教が大きな主題となりますが、世界最大のイスラム教徒人口を擁するインドネシアはまさにそのモデルケースといえます。
これを話し出すと終わらなくなるくらい深いテーマなので、今回は参考になる文献の紹介にとどめます。
■ 見市建『新興大国インドネシアの宗教市場と政治』
■ 本名純『民主化のパラドックス-インドネシアにみるアジア政治の深層』
■ 小川忠『インドネシア イスラーム大国の変貌:躍進がもたらす新たな危機』
いずれもインドネシアの現代の姿を宗教と社会という切り口から伝えてくれる好著です。
インドネシアの理解を深めたい人も、現代アジアの民主主義と宗教について考えたい人にとっても、大いに示唆に富む本といえるでしょう。
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2 comments on “見市建『新興大国インドネシアの宗教市場と政治』”
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「アホック」さんと「失言」、私にとって素敵な組み合わせですが、立派な方みたいなので、冗談にするのはやめておきます。政治が絡むと最後まで法を使った追い打ちが来るのは万国共通ですね。
なんか、イランのバニサドル大統領追い落としの時を思い出します。あの時は弾劾でしたけど。弾劾と言えば、トランプさんについても、みんな、特に共和党がどこまでを狙ってるのか、気になります。極端に言えば、なるたけ早く辞任に追い込んで、ペンス副大統領に挿げ替えてしまうつもりなのかどうか。それともトランプさんのまま、長期にわたる議会多数を握っていても何も出来ないレームダック状態を耐えるのか。共和党執行部の判断が一番気になります。
JFKDさん、応援ありがとうございます。(ノ^^)八(^^ )ノ
一人だけ異端の非常識を支持するトランプ支持者のアホみたいにならずに済みました。(ん~なんかおかしいな??)
これで気兼ねなく、ぐわぁんばれ~!闘乱舞!!と応援続けられます。
Leaks after leaks are pouring.
米国メディアの人達の言葉です。主が居ない間に崩壊し始めたようです。
原因は大統領自身ですが、本人はこの事を全く理解できないでしょう。