プロが語る世界情勢・政治・経済金融の最前線!
【NEW!】 新メルマガ「奥山真司の戦略論から見た世界」 お申込み開始しました!
【完売御礼】 今年も大変多くのご注文をいただき、誠にありがとうございました!
グッチーポストオンラインセミナー JDさん×吉崎達彦さん、安田佐和子さん峯村健司さん奥山真司さん。次回の開催もお楽しみに。
グッチーポストオンラインサロン ただいま新規メンバー募集中!
序盤州である4州(アイオワ、ニューハンプシャー、ネバダ、サウスカロライナ)について、前回は共和党の選挙戦を説明しました。今回は民主党です。 民主党は、順当にいけば、ヒラリー・クリントンの圧勝です。ところが今本命のヒラリーを破竹の勢いで脅かしているのが、「民主的社会主義者(democratic socialist)」バーニー・サンダースです。 サンダースは、最低賃金引き上げ、ウォールストリート批判、オバマケアよりラディカルな医療保険改革など極端に左翼的なリベラル政策を打ち出し、ある種のムーブメントを作り出しています。 その勢いは本来ヒラリーの支持に対抗できるレベルのものではありません。しか…
[ 2016/01/28 01:03 ] コメント(4)
前回は、一般的・歴史的な視点から、序盤州である4州(アイオワ、ニューハンプシャー、ネバダ、サウスカロライナ)の見所について述べました。今回は、前回述べたポイントを踏まえて、今回の選挙戦をどう見るかについて述べます。 まずは共和党です。これまで述べてきたとおり、アイオワは、ドナルド・トランプ対テッド・クルーズの一騎打ちの様相を呈しています。 クルーズは、現在の有力な共和党候補者の中で最も右寄りの保守主義者であり、宗教右派とティー・パーティーからの支持を受けている人物です。クルーズの父親は牧師(preacher)で、本人も牧師の説教を思わせるような、危機をあおるような独特のスピーチを得意にして…
[ 2016/01/27 00:00 ] コメント(9)
いよいよ2月1日から米大統領予備選がスタートします。候補者の状況についてはこれまで述べてきたところであり(「米国」カテゴリー参照)、最近もドナルド・トランプとテッド・クルーズの激突、サラ・ペイリンのトランプ支持、バーニー・サンダース旋風など色々な出来事が起きています。 しかし、ここではあえて日々のニュースから離れて、まずは一般的・歴史的な観点から、どういった点に注目すべきか整理してみましょう。まず、予備選の展開を予測する上で死活的に重要なのは選挙日程です。 選挙戦は2月1日に始まり6月14日に終わりますが、最も重要なのは序盤戦、すなわち3月1日の「スーパー・チューズデー」までの1か月間です…
[ 2016/01/26 00:00 ] コメント(1)
先週の動きのおさらいです。 1/17(日) ・米大統領選・民主党候補者テレビ討論会(サウスカロライナ州) 1/18(月) ・アジア金融フォーラム(~19日、香港) ・ラオス人民革命党大会(~22日、ビエンチャン) 1/19(火) ・習近平国家主席がサウジ、エジプト、イラン訪問(〜23日) ・米豪首脳会談(ワシントンDC) →ターンブル首相の初訪米 ・フィリピンの英雄ボクサー・マニー・パッキャオが引退表明 →現在下院議員、5月の選挙で上院に出馬、将来の大統領候補 1/20(水) ・世界経済フォーラム年次会合(~23日、ダボス) ・ベトナム共産党大会(~28日、ハノイ) →トップ4…
[ 2016/01/25 00:37 ] コメント(0)
■イラン核合意発効 制裁解除(1月17日付ウォールストリートジャーナル記事) いよいよイランの制裁解除がスタートしました。包括的行動計画(JCPOA)に基づく「Implementation Day(ID)」は1月16日ということになりました。 以前お伝えしたとおり、もともとIDは1月中となる見通しでしたから、これまでのところプロセスは順調に進んでいます。 特筆すべきは、制裁解除と同日に、イランと米国それぞれで拘束されていた米国人4人とイラン人7人の釈放が発表されたことです。事実上の「人質交換」になります。 米国とイラン双方の国民の拘束は大きな問題となっていましたが、核合意とはまったく関…
[ 2016/01/22 01:23 ] コメント(4)
■ジャカルタのテロ、ISISが犯行声明(1月15日付CNN記事) 結果的に被害は小規模にとどまりましたが、ジャカルタ中心部という場所で、複数の実行犯による組織的なテロが起こったことは大きな衝撃でした。 インドネシアでこの類の大規模テロがあったのは2009年のマリオットとリッツ・カールトンで同時に発生した爆弾テロ事件以来。 この数年も、1年に数件、テロリストによる襲撃事件はありましたが、いずれも警察署に対する銃撃で、今回のように爆弾(IED)を使ってソフト・ターゲットを狙うものではありませんでした。 また、今回のテロは東南アジア初の「イスラム国」名義のテロでした。インドネシアから「イスラ…
[ 2016/01/20 00:00 ] コメント(1)
■State of the Union(1月12日付ホワイトハウスHP) ■「未来に焦点を」 オバマ米大統領が一般教書演説(1月13日付BBC記事) ちょっと遅れてしまいましたが、オバマ大統領最後の一般教書演説。 内容については報道で述べられているとおりなので詳しく述べませんが、最後の演説ということで、これから通す法案などの話は控えめにして、米国民に対して米国の未来を語ることを意識し、レガシーと大統領選(特に反トランプ)に重点を置いたものになっています。 それにしても、オバマの演説は、何回も聞いているので皆さんもう慣れてしまったかもしれませんが、本当に凄いです。米国の大統領で演説の名手と…
[ 2016/01/19 03:17 ] コメント(4)
先週の動きのおさらいです。 一般教書演説と台湾総統選挙がビッグイベントとして想定されていましたが、イスタンブールとジャカルタでテロが発生し、ベトナム共産党人事でもサプライズ。週末にはイラン制裁解除もあって、慌ただしい一週間でした。 1/12(火) ・オバマ大統領の一般教書演説 ・イスタンブール自爆テロ →「イスラム国」の犯行 ・米比外務・防衛閣僚会合(2+2)(ワシントンDC) →フィリピン最高裁が米比防衛協力強化協定を合憲と判断した直後に開催 →米軍がクラーク空軍基地、スービック海軍基地に事実上再駐留する可能性 ・ミャンマー政府・少数民族勢力の政治協議(~16日、ネピドー) →主…
[ 2016/01/18 00:00 ] コメント(2)
「慰安婦問題の最終的・不可逆的な解決②:合意の内容」(1/13)の続きです。今回が最終回です。 今回の合意によって本当に問題は決着するのか。残念ながら分からない、と言わざるを得ません。 合意事項に「不可逆的」という強い文言を入れて、それを米国を巻き込む形で約束させたとしても、合意の履行が当事者の意思にかかっている事実は動かせません。たとえば韓国側が、日本が合意の精神に反する行動をとったとして、だから韓国も合意に拘束される必要はない、というのも十分にあり得る話です。しかも今回の合意は解釈の幅をもたせて玉虫色にしている面がありますから、結局のところ当事者がどこまで本気で取り組むのか、というとこ…
[ 2016/01/15 00:00 ] コメント(8)
「慰安婦問題の最終的・不可逆的な解決①:合意に至る経緯」(1/5)の続きです。 韓国側の方針転換に対する日本側の対応ですが、韓国が振り下ろした矛を収めさせるためには先方のメンツを立たせる必要があります。日本としては、請求権の問題は法的に解決済みである、という結論を変えることは絶対にできませんから、できることは、法的責任とは異なるなにがしかの責任があることを認めて、そのために償いを行う、ということしかありません。かつてのアジア女性基金に類するアプローチです。 それが今回の日韓外相会談での合意に含まれている、10億円の支払いということになります。ただ、アジア女性基金と同じことをしたのでは意味が…
[ 2016/01/13 00:00 ] コメント(11)
JD世界情勢ブリーフィング
国際政治・経済の分析を仕事にしています。 東京大学法学部卒、スタンフォード大学院修了、元外交官。米国、中国、英国に数年間在住。 趣味は現地調査(70か国以上渡航)と適度な筋トレ。 ここでは世界情勢の読み解き方を解説します。 メルマガのご紹介 バックナンバー 総集編 メルマガ配信登録
ぐっちーさんの 金持ちまっしぐら
経済 ZAP !!
奥山真司の戦略論から見た世界
世界情勢ブリーフィング
永田町ディープスロート
新・CRUのひとり言