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先週はバンコクからシンガポールに入り、週末からジャカルタに来ています。 シンガポールは、よく言われるように、人と情報が集まるところです。ここに来ると、そうした環境を作るために国を挙げて努力していることを実感します。 特に人材育成に対する取り組みが凄い。ここで生きることが幸せなのかは分からないですが、少なくとも教育環境の充実に関しては、感銘を受けるというか、日本ももっと何とかならないものかと思います。 ジャカルタは、ショッピングモールに象徴される内需拡大の動きが目を引きます。バンコクもそうでしたが、中間所得層の成長が大量消費を導きつつあります。社会の変革期にあるのでしょう。 景気の停滞も…
[ 2015/05/01 00:00 ] コメント(4)
先月23日、シンガポールのリー・クアンユー元首相が亡くなりました。「建国の父」としてシンガポールの発展を導いた巨星の逝去は、東南アジアの一つの時代の終わりを感じさせるものでした。 本日は、そのメモワールである『リー・クアンユー回顧録』を取り上げます。…
[ 2015/04/27 00:00 ] コメント(7)
週末からバンコクに来ています。忙しく動き回っており、バタバタしています。次回からは、現地で得た印象も交えながら、東南アジアについて述べたいと思っています。 イランは重苦しい話になってしまいましたが、もう少し気楽に、楽しい記事にしたいなと思っています。といいながら、どうしてもリスク中心の話になってしまうと思いますが…(苦笑)…
[ 2015/04/22 00:00 ] コメント(4)
イラン核協議について、最近の注目される動きは、「イラン核協議:枠組み合意の成立①」でご紹介した、コーカー・メネンデス法案が米国上院外交委員会で可決されたことです。 コーカー・メネンデス法案は、最終合意の内容を議会がレビューすることを義務付けるものであり、議会が否決した場合には最終合意は発効しないことになります。イメージとしては、戦争権限法に似ています。大統領が軍事行動を決定した場合、事後的に議会の承認を得る必要があると定める法律で、ベトナム戦争の反省を契機に成立したものです。 なお、現在、TPP交渉を進める上で必要とされる貿易促進権限(TPA)を大統領に与える法案の審議が問題になっています…
[ 2015/04/20 00:00 ] コメント(9)
米・キューバ関係ですが、昨年12月にオバマ政権が国交正常化の方針を示してから、4月11日に首脳会談が実現、そして14日にテロ支援国家指定の解除の承認・・・すごいペースで進展しています。 次に検討されるであろう経済制裁解除のためには議会の承認が必要となりますが、目を引くのはキューバ系議員の動きです。彼らは、いずれもキューバとの関係改善に対して強烈な批判を展開しています。 現職のキューバ系議員は現在7名なので、それ自体に議決を左右するほどの影響力はありません。しかし、その中には、イラン核協議の記事で取り上げた前上院外交委員長のボブ・メネンデス、先月に大統領選への出馬表明をしたテッド・クルーズ、…
[ 2015/04/16 00:00 ] コメント(16)
前回のイラン核協議の記事には沢山のコメントをいただきました。皆様の関心と識見の高さを見て、私自身、大いに刺激を受けました。 そこで、これも当初は書く予定のなかった記事ですが、仮に核協議について最終合意に達した場合、米イラン関係が核問題を超えて広い意味で改善する可能性があるのかについて、考察を述べます。 ●イランの核開発を止める期間 まず前回の記事でキーポイントの一つとして挙げた「合意期間」とは、イランの核開発に制限を課す期間を意味します。現状10年間と言われていますが、これはすなわち、イランが核兵器開発を行うのに必要とする期間(ブレークアウト期間)を1年以上とする制限を課すのは10年間に…
[ 2015/04/13 00:00 ] コメント(12)
4月2日、当初の合意期限である3月31日を数日延長した末、ようやくイラン核協議の枠組み合意が成立しました。当初は、こういうハードで生々しい話をするつもりはなかったのですが、色々思うところが出てきたので、あまり報道に出ていないところを中心に、ポイントを絞って解説します。 ●合意に至る経緯 イランの核兵器開発疑惑は90年代から存在しましたが、2002年に反体制派組織ムジャヒディン・ハルク(MKE)が核施設を暴露したことにより、秘密裏に行ってきた核開発が表面化しました。その後、IAEAによる検証とEU3(英独仏)との交渉が行われますが、一つの重要な局面となるのは、2006年の国連安保理への付託で…
[ 2015/04/06 00:00 ] コメント(32)
はじめまして。ぐっちーさんとはもう10年くらいの付き合いになります。彼と初めてお会いしたとき、私は中央官庁で官僚をしていました。その後、退官し、最近は、個人で研究活動に従事しています。 このHPでは、私のこれまでの経験を生かして、複雑に絡み合う世界の動きを読み解くための視点と文献をご紹介します。最新の情報に依拠しながら、世界の全体像、歴史、思想、法といった長期的・構造的な視点を重視し、誰にでも分かるように説明したいと思っています。 世界の動きを読み解く上で、私は、問題の背景、経緯、歴史を知ることを重視しています。世界情勢に関する報道や分析は、「イスラム国」にせよウクライナにせよ、非常に分か…
[ 2015/04/01 00:00 ] コメント(17)
JD世界情勢ブリーフィング
国際政治・経済の分析を仕事にしています。 東京大学法学部卒、スタンフォード大学院修了、元外交官。米国、中国、英国に数年間在住。 趣味は現地調査(70か国以上渡航)と適度な筋トレ。 ここでは世界情勢の読み解き方を解説します。 メルマガのご紹介 バックナンバー 総集編 メルマガ配信登録
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