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2019/04/17 05:00  | 東南アジア |  コメント(2)

タイ現代史(2):タクシンの盛衰と新国王の時代

総選挙で躍進の新党党首に扇動の容疑、軍政が圧力か タイ(4月8日付CNN)

「タイ現代史(1):『国王・民族・仏教』の虚実」(4/10)の続きです。

前回は、タイの国の成り立ちから、第二次大戦を経て、クーデターと民主化を繰り返しながら、「タイ式民主主義」を確立し、その上で議会制民主主義を強化する「人民の憲法」(97年憲法)制定に至ったところまでを解説しました。

今回は、革命児タクシンの登場、クーデターと軍政、プミポン国王の死去を経て、新たな時代に入ったタイの政治について、先月行われた総選挙をめぐる動向をふまえつつ解説します。

※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。

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タイ現代史(2):タクシンの盛衰と新国王の時代
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●タクシンの国家改造プロジェクト
●「史上最強の首相」の失墜
●追い詰められるタクシン派
●19年総選挙とタイ政治の今後

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あとがき
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ウッズがマスターズ制覇(4月15日付CNN)

タイガー・ウッズが14年ぶりにマスターズ制覇。完全復活しましたね。ウッズのキャディーの方は、ウッズから他の人についてもいいよと言われても復活を信じてウッズから離れなかったとのこと。見事に期待に応えたわけですね。

ちょうど先週、そんなウッズも、腰痛もあって最新の道具を熱心に取り入れているという記事を読みました。人間、長く生きていれば成長する部分も衰える部分もあるわけで、それを受け入れながらカスタマイズしていくことが重要ということですね。ということで私も、先週末に新しいゴルフクラブを注文しました(笑)。

スポーツといえば、以下の記事の「あとがき」で、カタールが22年ワールドカップをオマーンとクウェートと共催する可能性があるとの報道をご紹介しましたが、読者の方から、つい最近にも現地で同様の情報を聞いた、なおアジアカップではオマーン人はカタールを応援していたのを見た、との参考情報をいただきました。ありがとうございます。

「映画『バイス』『RBG』『ビリーブ 未来への大逆転』」(4/12)

ただ、私のコメントは説明不足で、誤解を招く点がありました。カタールはサウジアラビア、UAE、バーレーン、エジプトと断交していますが、クウェートとオマーンは国交を維持しています。以下の記事で述べたとおり、UAEはサウジの強い影響下にありますが、クウェートとオマーンは中立寄りの立場をとっています。特にオマーンは独自路線をいく傾向が強く、サウジにとってはカタールと並んでフラストレーションを感じさせる国です。

「カタールの国交断絶とトランプ政権の混沌(1)/(2)」(17/6/14・15)
「ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の訪米」(3/19)
「カタールのOPEC脱退とOPECプラスの減産」(18/12/10)

報道によれば、クウェートとオマーンとの共催を検討していると述べたのはFIFAですが、それとは別に、UAEのスポーツ相がこの2か国とともにカタールと共催することを提案していました。

サッカー=UAEなど、W杯カタール大会の共催に協力示唆(2月27日付ロイター)

私が「オマーンやクウェートとの共催は現実的に不可能」と書いたのは、このUAEの提案を念頭に置いたものでした。UAEとカタールの仲は険悪で、アジアカップでもその対立が顕在化していたことはすでに述べたとおりです。もともとUAEはカタールではなく自国でのワールドカップ開催を主張していたので、強引に割り込んできたのでしょう。説明不足、大変失礼しました。それにしても中東の国々の関係は本当にややこしいです(苦笑)。

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2 comments on “タイ現代史(2):タクシンの盛衰と新国王の時代
  1. KB より:
    変化の兆し

    タイ政治に対して、何度も「うんざりムード」が支配していたところから、「変わるかもしれない」という兆しが見えかけているこの瞬間。まだ未知数ですが、将来「あの時に構造的な変化が起きた」という転換点に立っているかもしれない、と思うとワクワクします。人物がとても生き生きと描かれていて、本当に読んでいて飽きないです。
    そういえば、私の師は、スポーツでは「心技体+具」が大事でどれかが欠けてもダメだと、よく説いていました。新しいクラブでスコア伸ばしてください!(笑)

  2. china より:
    人民の憲法

    何だか皮肉なものですね。
    タイ史上最も民主的と言われた「人民の憲法」がタクシンを生み出し、のちに混乱を招き、結果また憲法が反民主的(軍政に有利)な方へ改正されていっているような気がします(1997→2007→2017)。でも、国民投票を経て新憲法は承認されているのでしょうから、国民も納得していないわけではないのかな。やはり安定が第一なのでしょうか。

    憲法裁判所がすごいですね。
    選挙の無効化や解党命令などインパクト強いなと思います。
    2007年の憲法改正以降、ことごとくタクシン派に不利な判決が出されているように感じるのですが、これが「司法による政治統制を強化」した結果(効果)ということでしょうか。
    具体的には何をどうやったのでしょう。憲法裁判所の権限・裁判官の選出方法等を変えて、タクシン派に不利な判決が出やすい体制を整えた、といった感じでしょうか。

    タイガー・ウッズ、私の周りでも話題になっていました。公私ともに様々なトラブルがありましたが、それを乗り越えての復活に少し勇気をもらえた気がします。

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