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今回も短く。25日に公表された内閣府月例経済報告の紹介です。現状は上方修正、先行きは下振れリスク強調という珍しい組み合わせとなりました。 *********** 現状判断は上方修正 *********** 現状の基調判断から新型コロナウイルス感染症の記載が消え、とてもシンプルに「持ち直しの動きがみられる」とされました。先月は「新型コロナウイルス感染症による厳しい状況が緩和される中で」との文言がありましたが、きっぱりと削除されました。需要項目では、住宅建設の上方修正(「弱含んでいる」から「おおむね横ばいとなっている」へ)以外は前月と変わりありません。 ・基調:景気は、持ち直しの動きがみられ…
[ 2022/05/30 06:30 ] コメント(0)
また高校の同期を亡くしました。改めて還暦を過ぎた重みを感じました。ご冥福をお祈りします。 今週は簡単に18日に公表された1~3月期GDPを紹介します。再びマイナス成長になりました。 *********** 再びマイナス成長に *********** 1~3月期のGDPは前期比-0.2%、年率換算で-1.0%と再びマイナス成長になりました。なかなか2四半期続けてのプラス成長になりません。 内需、外需に分けると内需の寄与度は+0.2%、外需の寄与度は-0.4%と外需が足を引っ張りました。国内民間需要の寄与度は+0.2%、公的需要の寄与度は-0.1%となっています。 需要項目別には余り目立…
[ 2022/05/23 06:30 ] コメント(0)
今回は、公表(4月21日)から少し時間が経ちましたが、旧ひとり言の頃から毎回紹介してきた日銀金融システムレポートを取り上げます。以前は金融庁の金融行政方針が無かったので、日本当局の金融システムに関する認識を知る唯一のものでした。この唯一性は無くなり最近は金融行政方針に注目が集まりますが、行政方針は年1回(最近は8月末)、金融システムレポートは年2回(4月、10月)と頻度が高く、その分析レベルは国際的にみても高いものがあります。なお、日銀はこれとは別途、毎年3月に考査運営方針を公表しますが、そのエッセンスは金融システムレポートに反映されます。 *********** 金融システムは安定 ***…
[ 2022/05/09 06:30 ] コメント(0)
今回は4月27、28日に開催された日銀金融政策決定会合を紹介します。金融緩和を継続する姿勢が一段と明確になり、円相場は130円台に下落しました。 *********** 景気判断は維持 *********** 今回のように展望レポートが合わせて公表される月(1、4、7、10月)とその他の月(3、6、9、12月)でスタイルが異なるため比較が難しい面はありますが、景気の基調判断は維持されました。 ・基調:新型コロナウイルス感染症や資源価格上昇の影響などから一部に弱めの動きもみられるが、基調としては持ち直している ・個人消費:感染症によるサービス消費を中心とした下押し圧力が和らぐもとで、再び持…
[ 2022/05/02 06:30 ] コメント(0)
紹介する予定だった4つのレポート等のうち3つ(IMF世界経済見通し、日銀金融システムレポート、内閣府月例経済報告)が先週公表されました。流石に3つを同時に解説することはtoo muchなので、今回はIMF世界経済見通しと内閣府月例経済報告に絞ります。来週は注目される日銀金融政策決定会合を扱い、金融システムレポートは5月9日に回します。16日はお休みを予定します。 *********** War Sets Back the Global Recovery *********** 日本時間18日夜に公表されたIMF世界経済見通しの表題がWar Sets Back the Global Recov…
[ 2022/04/25 06:30 ] コメント(0)
思いのほか忙しい日が続き悩みましたが、2週連続の休載も躊躇われたので、短く書くことにしました。JDさんとSaltさんの架け橋のような内容です。 *********** パラダイムは変わるのか *********** 私が大学生の頃(1979~83年)、トーマス・クーンの「科学革命の構造」が必読書のひとつでした。その中でパラダイム転換という言葉を知りました。単純に言えば、物を見る見方の枠組みが変わると、同じ物が全く違って見えるようになるという話です(乱暴な要約で申し訳ありません)。 冷戦終結以降、グローバル化が大きく進みました。JDさんの整理で言えばリベラリズムですが、お互いを信じ依存し合…
[ 2022/04/18 06:30 ] コメント(0)
今回は4月1日に公表された日銀短観を紹介します。その後、JDさんの3月25日のメルマガ「ロシアのウクライナ侵攻:国際政治の理論からの考察」へのコメントを記します。 *********** 業況判断悪化、仕入価格上昇 *********** 今回の短観では業況判断が悪化しました。コロナ禍を巡る状況が改善する一方、ウクライナ侵攻を契機とした資源価格高騰や不確実性の増大が影を落としました。 ・業況判断は数字が大きいほど良く、「良い」「悪い」の回答が拮抗するとゼロ、マイナス幅の拡大は業況悪化を表します。以下の仕入価格・販売価格等も同じですが、理論的には-100(「良い」との回答ゼロ)から100(…
[ 2022/04/04 06:30 ] コメント(0)
今回は25日に公表された内閣府月例経済報告の紹介です。それだけでは寂しいので、前回触れた日銀の円安擁護論を簡単に解説します。 *********** 現状判断は不変 *********** 現状判断は維持され、ウクライナ情勢等の状況変化は先行きの表現に盛り込まれました。日銀(「基調としては持ち直している」)と比べやや厳し目の判断です。 ・基調:景気は、持ち直しの動きが続いているものの、新型コロナウイルス感染症による厳しい状況が残る中で、一部に弱さがみられる ・個人消費:このところ持ち直しに足踏みがみられる ・設備投資:持ち直しの動きがみられる ・住宅建設:このところ弱含んでいる ・公共投…
[ 2022/03/28 06:30 ] コメント(0)
今回は17、18日に開催された日銀金融政策決定会合を紹介します。FED利上げ直後、ウクライナ情勢の影響も受ける中、久し振りに注目されました。日銀の公表文のスタイルは展望レポートも合わせて公表される月(1、4、7、10月)とその他(3、6、9、12月)で異なるため、前回(1月)との対比が難しい面がありますが、景気の見方がやや下方修正され、先行きへの警戒感も強まりました。他方で、黒田総裁は超緩和的な金融政策を継続する方針を明確にし、円安傾向が強まりました。 *********** 現状判断はやや弱めに *********** 景気の現状判断では、まん延防止等重点措置の影響を受け個人消費が下方修…
[ 2022/03/21 06:30 ] コメント(0)
先週に続き物価を取り上げます。以下の読者の方からの質問にお答えします。 ・コアやコアコアCPIで生鮮食品やエネルギーが除かれるのはなぜか? ・商品価格と物価の違い ・PCEとCPIの違い *********** コア・コアコア? *********** 消費者物価指数には「コア」「コアコア」と呼ばれる派生形があります。コアは消費者物価指数算出時、生鮮食品の価格を除いて計算した指数。コアコアには2つの流儀があり、ひとつ(米国流)は食料(除く酒類)とエネルギーの価格を除いて計算した指数、もうひとつ(内閣府月例経済報告流)は生鮮食品・エネルギーに加え政策等による特殊要因を除いて計算した指数です…
[ 2022/03/14 06:30 ] コメント(1)
Konan新・CRUのひとり言
1961年生まれ ぐっちーと同じ高校を卒業し、東京大学法学部に入学。30年以上「公」の世界を歩んだ後、最近民間に転じた元官僚。今回の連載再スタートでは、日本経済に焦点を当て、内閣府や日銀の公表物の解説などを極力分かりやすく行いたいと思います。 著者とメルマガのご紹介 メルマガ配信登録
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