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私に不相応な大きなタイトルをつけ、「ユーロ」「原発」「アラブの春」に触れながら、過去2回民主主義について書いてきました。今回はその締めとなります。 前々回紹介した京極純一さんではないですが、民主主義(頭を数える)は人類の到達点のひとつと思いますし、私を含めその価値を認める人は多いと思います。しかし、民主主義には、意思決定の遅さ、あるいは民意が変わることに伴う深刻な後戻りの可能性など、コストを伴うことも事実です。その両者の上手い妥協点はあるのでしょうか。私は「立法と行政」の分離あるいは「中央銀行の独立」のような仕組みは、そうした妥協点を狙ったものと捉えています。…
[ 2011/12/19 00:00 ] コメント(2)
今回は原発の問題に触れます。少し前になりますが、大江健三郎さんが10月19日の朝日新聞(「定義集」)で「原発が潜在的核抑止力とは前例なき民主主義無視の議論」との原稿を寄せられました。大江さんは、福島の事故を契機に原発廃止を訴える先頭に立っておられますが、この寄稿で、「日本は・・・核兵器の材料になり得るプルトニウムの利用が認められている。こうした現状が、外交的には、潜在的な核抑止力として機能していることも事実だ」(読売新聞社説9月7日)、「原発を維持するということは、核兵器を作ろうと思えば一定期間のうちに作れるという核の潜在的抑止力になっている・・・原発をなくすということはその潜在的抑止力をも放…
[ 2011/12/12 00:00 ] コメント(3)
大仰なタイトルをつけてしまいました。2、3回にわたり民主主義について書いてみようと思います。今年もあと1か月を切りましたが、大地震と原発事故、欧州危機、カダフィ死亡(アラブの春)など、後世の歴史に残るであろう大事件が集中した1年でした。 この3つの問題はいずれも民主主義と深く関係します。アラブの春は独裁制から民主主義への移行という極めてストレートな形でつながりを持ちます。欧州危機では民主主義の限界が囁かれました。ドイツ等における原発廃止の動きは、民意をどう計るかという問題を投げかけています。このうち、欧州危機と原発の問題を題材に、民主主義を考えてみたいと思います。…
[ 2011/12/05 00:00 ] コメント(2)
最近、大王製紙とオリンパスの事件が世間を騒がせました。そして「日本型のコーポレートガバナンスは駄目」との議論が湧き起こっています---ちなみに、数回前にマスコミについて取り上げましたが、オリンパスに広告収入を依存する日本の全国紙がこの事件を当初殆ど取り上げなかったことも、併せて問題視されました。 事件の詳細は謎に包まれた面も多いですが、大王製紙では、オーナー一族である井川元会長に、大王製紙子会社から100億円の無担保融資が実行され、それがギャンブルに使われたとされます。オリンパスでは、解任された英国人前社長の証言と週刊誌報道を契機に、過去の有価証券投資損失の「飛ばし」の解消(隠蔽)のため、企…
[ 2011/11/28 00:00 ] コメント(1)
APEC首脳会議で野田総理がTPPへの参加を表明しました。与党内でも反対が強く政局への発展も噂されたこの問題。各省庁も反対派議員の会合に何度も呼ばれ、苦労しました。 ぐっちーはTPP参加に反対のようです。私は賛成派で意見は異なりますが、論理の一貫性という点で、ぐっちーの主張は彼の円高賛成論と整合的です。「日本は輸出で成り立っている国では最早ない」という点を前提に、「円高で国は潤う。TPPでは得るものが少なく失うものが大きい」というのが彼の立論です。逆に言えば、円安歓迎とTPP賛成も「日本は輸出で成り立っている。円安やTPPにより輸出を伸ばすことが大事」と論理が一貫します。…
[ 2011/11/21 00:00 ] コメント(3)
前回に続き日銀ネタです。少し古くなりますが、日銀の西村副総裁が9月30日に行った講演がとても興味深い内容なので、簡単に紹介しようと思います。 因みに、日銀では白川総裁ばかり目立ちますが、副総裁2名が総裁を支えています。1人は日銀出身の山口副総裁で、主に人事や組織管理面を仕切っていると噂されます。もう1人が学者出身の西村副総裁です。 http://www.boj.or.jp/announcements/press/koen_2011/data/ko110930b2.pdf…
[ 2011/11/14 00:00 ] コメント(3)
今回は、先月27日に公表された日銀の展望レポートを取り上げます。このコーナーで展望レポートを紹介するのも、もう5回目でしょうか。このレポートは、年2回、4月末と10月末に公表される日銀の最も重要なレポートで、先々の経済や物価の見通しと、金融政策運営の基本方針が語られます。また、具体的な数字の形で実質経済成長率および物価上昇率の見通しも示されるので、その点では分かりやすい内容です。 このレポートは、まず「もっとも蓋然性が高いとみられる見通し」を示し、次に「それは外れるかもしれない。外れるとすればどのような要因によるものか」という見通しの不確実性を示し、そして最後に金融政策運営方針を示すという構…
[ 2011/11/07 00:00 ] コメント(1)
ぐっちーは良く記者の勉強不足、報道の酷さを指摘します(最近も日経批判を展開していましたね)。この点について、私なりの感想を書きたいと思います。 記者は千差万別、とても優秀でよく取材する方もいますし、理解能力が低い、取材が不足している、思い込みが著しい方もいます。こうした能力差はどこの世界にもあることですが、常々マスコミに関し不思議に思うことは、担当者交代時に引継ぎがなされない点です。 引継ぎを行うかどうか、組織文化により千差万別と思います。想像するに例えばディーラーの世界では自分の顧客を後任に引き継ぐことはないのではないでしょうか?自分の商売仇を作りたくないと考えることは自然と思います。官…
[ 2011/10/31 00:00 ] コメント(2)
今回は1か月以上前の旧聞になりますが、日債銀事件で当時の経営陣の無罪が確定した件について。今回無罪が確定した方のうち1人と面識があるため、ずっと心配してきました。そして今回の決着にほっとしているというのが、正直な気持ちです。 本件は1998年に経営破たんし、その処理に大規模な公的資金が投入された日債銀の経営陣に対し、刑事責任が追及されてきたもので、逮捕から12年を経て、検察が上告を断念し、無罪が確定した構図です。…
[ 2011/10/24 00:00 ] コメント(2)
仕事柄「今と3年前、どちらがひどいか?」との質問をよく受けます。簡単に私の答えを紹介したいと思います。「今回の方が厳しいかもしれない」というのがそのエッセンスです。理由は3つです。以下順不同で。 第1に、良く言われることですが、世界の中央銀行にこれ以上金融緩和する余地がなくなってしまったことです。リーマン危機の当初は、「バブル潰し」のため高めに設定されていた政策金利を引き下げる余地がありました。日本ですら福井総裁末期にゼロ金利政策から抜け出していましたので、金利引き下げが可能でした。今後もはやその余地は先進国ではほとんどありません。…
[ 2011/10/17 00:00 ] コメント(2)
Konan新・CRUのひとり言
1961年生まれ ぐっちーと同じ高校を卒業し、東京大学法学部に入学。30年以上「公」の世界を歩んだ後、最近民間に転じた元官僚。今回の連載再スタートでは、日本経済に焦点を当て、内閣府や日銀の公表物の解説などを極力分かりやすく行いたいと思います。 著者とメルマガのご紹介 メルマガ配信登録
ぐっちーさんの 金持ちまっしぐら
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