2012/02/06 00:00 | by Konan | コメント(2)
Vol.126: 世界経済を振り返る(1)
さて、2年前のブログのURLを下記に掲げておきましたが、その要点を再掲すると次の通りです。数字はIMF(国際通貨基金)の世界経済見通し上の世界実質経済成長率によります(なお数字が改訂されるため、2年前のブログの頃と微妙に数字が異なります)。2000年の世界経済はITバブルに湧き、成長率は+4.8%でした。2001年にITバブルが崩壊し、成長率は+2.3%に落ち込み、その翌2002年も+2.9%にとどまりました。しかし、2003年、この年は中国の成長率が2桁に乗った年でしたが、成長率は+3.6%と持ち直し、その後の信用膨張の中で、2004年+4.9%、2005年+4.6%、2006年+5.3%、2007年+5.4%と高成長が続きました。しかし、この2007年に始まったサブプライム危機、そしてリーマン危機を受け成長率は2008年+2.8%、2009年−0.7%と落ち込みました。2010年は反動で5.2%成長に戻りましたが、今年は+3.8%、来年は+3.3%と低めの成長が予想されています。
まず、こうした振幅は不可避なのか、制御できるかという点です。この点について、従来は「制御できないし、すべきでもない」との議論が主流でした。この考え方は、資本主義や市場経済に対する信奉に支えれています。成長の源泉は競争です。その競争を抑制しようとすると、そもそも成長が達成できません。なので競争は制御すべきではない。ところが競争は行き過ぎるので必ず反動が起きる。従って経済の振幅は不可避である。そうであっても振幅を抑えるべきではない。抑えようとすると成長の原動力が無くなり、そもそも成長できなくなるので。
言い換えると、たとえ振幅は大きいとしても、10年単位で均したみた成長率の高さを維持するためには、高い波を作るしかないという考え方と整理できます。この考え方に真っ向から反対してきた「孤高」の中央銀行総裁が白川さんです。次回は白川総裁の考え方の紹介から始めようと思います。
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2 comments on “Vol.126: 世界経済を振り返る(1)”
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とうとうIMFが動いた、日本の財政債務に就いて調査するとの事、どこまで財政債務の詳細が白日の下に晒されるか、多くの方々は固唾を飲んで調査報告書の発表を待っていることだろう、それを見て政治家と官僚の国家放漫経営を徹底的に叩かないといけない、如何にだらしなく贅沢なお金の使い方をしているか、お金を稼いだことのない公務員は民間人のお金の感覚からは随分ずれているんだろう、そう行った所も徹底的に叩いてやらないといけない、国会議員の年間経費が一人7000万円で公務員の平均年収が700万円からあって当然のように思っているんだから金銭感覚が狂っているとしか思えない、民間人は馬鹿らしくてやってられない、政治を商売にしている政治家や公務を商売にしている公務員に財政再建なんかそもそも出来ないのに任せていい訳がない、無党派層は絶対民主党と自民党には投票せずに潰してしまわないと日本は再生できない、石原新党よりみんなの党の方が断然ましだと思う、一番いいのはみんなの党に石原新党も大阪維新の会も愛知の新党も入れば完璧なんだけれど、そんな流れを作ってもらいたいものだ、それしかないと思うんだけど。
経済の規模が・・
大きくなればなる程・・
人口コントロールは・・困難になる・・のでは・・・?