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■ バンコク中心部で爆発、外国人含む死傷者多数(8月18日付ウォールストリートジャーナル記事) タイの治安は、昨年5月のクーデターにより発足した現暫定政権下において、小規模なテロ事件(本年2月のサイアム・パラゴンでの小型爆弾の爆発と3月の刑事裁判所の前での手榴弾の爆発)と従来から頻発している深南部でのイスラム系独立主義過激派によるテロはありましたが、一部の南部地域を除けば、バンコク含め、比較的安定していました。 そんな状況の中で発生した今回の事件は、バンコク中心部(観光、商業、行政すべてが密集している地域で、2006年のデモ(タクシン派)と2014年のデモ(反タクシン派)で封鎖された地域で…
[ 2015/08/19 00:00 ] コメント(1)
■ ミャンマー与党のシュエ・マン党首を解任(8月13日付CNN記事) 先週木曜、治安部隊が出動し、与党USDP党首であるシュエ・マンが拘束されたとの一報。また国軍の強権発動かと衝撃が走りました。 その後、シュエ・マンの拘束はUSDPの会議に参加させないための一時的なものであり、国軍の大規模な出動もなかったらしいとのこと。とりあえず安心しました。 シュエ・マンは、2011年の民政移管の前の軍事政権では国軍序列ナンバー3の地位にあり、当時国家元首だったタン・シュエの後継者と目されていた人物。ところが民政移管を前にしてタン・シュエが大統領に指名したのはシュエ・マンより下位のナンバー4だったテイ…
[ 2015/08/18 00:00 ] コメント(1)
■ 内閣総理大臣談話(8月14日付官邸HP) 特にコメントするつもりはなかったのですが、予想どおり、色んな意味でリスクを避けた最大公約数的な内容で、まあ良かったのではないかと思います。 談話の意義は、海外への発信というよりは国内向けのメッセージ、すなわち歴史問題について政権の姿勢を明らかにして、広く国民の理解を得ることだったのでしょう。この政治判断について私からは何とも言えませんが、その後の報道などを見れば、それなりの役割を果たしたのだろうと思います。 外交的に言えば、現時点で総理談話を出す必要性や得るものは特にありません。歴史問題については、日本政府の見解は明確に示されていますから、今…
[ 2015/08/17 00:00 ] コメント(0)
■ 人民元、3日連続で基準値を大幅引き下げ 1.1%安(8月13日付日経記事) 人民元の切り下げ、ぐっちーさんが詳しく書いてくれるでしょうから、私からはあまり述べませんが(笑)、実勢レートと乖離していたことは事実であり、完全変動相場制への移行を模索する中での一つのプロセスなのでしょう。中国経済の失速は何を今更という話ですから、それほど驚きのある事態ではないと思います。 注目点について言えば、オンショア(CNY)とオフショア(CNH)との乖離、中国金融市場の動向、商品市場への影響など、色々考えられますが、私個人としては、やはり東南アジアの通貨安が気になるところです。 インドネシア・ルピア、…
[ 2015/08/14 00:17 ] コメント(5)
■ シンガポールが建国50周年、花火やパレードで盛大に祝う(8月10日付ロイター記事) 8月9日はシンガポールの建国記念日でした。本年は建国50周年を迎え、盛大なイベントが開催されたとのこと。シンガポール人の私の友人も、今年は8月7日(金)から休み10日(月)まで休み、イベントが盛り沢山で楽しいと大はしゃぎでした。 今年はリー・クアンユーの死去という大きな出来事もありました。その影響や1965年の独立以降のシンガポールの歴史については、『リー・クアンユー回顧録』の書評で述べたとおりです。 政治的に注目されるのは、近い将来実施されるであろう総選挙です。The Straits Timesの7…
[ 2015/08/12 00:15 ] コメント(2)
■ 共和党大統領候補討論会はトランプ氏の独壇場、無所属出馬に含み(8月7日付ロイター記事) 先週実施された共和党大統領候補者のテレビ討論会。共和党大統領候補者は、このHPでも何度か述べてきましたが、現在17名という乱立状態。あまりにも多いので、Foxのテレビ討論は、午後5時から下位7名、午後9時から上位10名による討論と2回に分けて行われました。 上位10名は、ドナルド・トランプ(26%)、ジェブ・ブッシュ(15%)、スコット・ウォーカー(9%)、ベン・カーソン(7%)、テッド・クルーズ(6%)、マイク・ハッカビー(6%)、マルコ・ルビオ(5%)、ランド・ポール(5%)、クリス・クリスティ…
[ 2015/08/10 00:00 ] コメント(3)
昨日は某大学に行って英語で講義をしてきました。その後の飲み会もあり、結構疲れましたが、やはりフィードバックを得られるのは良いことですね。このHPも色々なコメントをいただいて、大変刺激になっています。いつもありがとうございます。 さて、本題です。 ■ インドネシア、国内取引で外貨の使用禁止へ(6月30日ウォールストリートジャーナル記事) この話は、私が4月にインドネシアを訪問した頃に発表されており、当時、現地の外国企業の間で大きなニュースになっていました。資源、輸入関係の企業はもちろん、多くの外国企業が国内取引でもドル決済をしていましたから、影響は甚大です。 ルピア決済を強いられることは…
[ 2015/08/07 00:00 ] コメント(2)
前回の記事(PKK攻撃、HDPデミルタシュ党首の起訴)の続きです。 クルド人は祖国をもたない最大の民族集団といわれます。トルコ、イラク、シリア、イラン、アルメニア、アゼルバイジャンにまたがって、3,000万人が居住しています。 それぞれの地域の政治勢力は非常に複雑です。私もうまく説明できる自信がありませんが(笑)、以下、トルコ、イラク、シリアにおける状況についてポイントのみ述べます。7月28日付BBC記事の図が分かりやすいので、こちらを見ながら読んでみて下さい。 ●トルコ(PKK、HDP) まずトルコですが、代表的な政治勢力はPKK(クルディスタン労働者党)です。PKKは武装闘争路線の…
[ 2015/08/05 00:00 ] コメント(3)
■ トルコ、米軍による基地利用を容認-対IS攻撃(7月24日付ウォールストリート・ジャーナル記事) ■ トルコ軍、シリア国内のISIS拠点を初空爆(7月25日付CNN記事) トルコが、これまでの方針を転換して、米軍による「イスラム国」攻撃のための基地使用を許可。しかも自らも「イスラム国」に対する空爆を行いました。 「『ゼロ・プロブレム外交』の挫折」でも触れましたが、トルコは、「イスラム国」よりもアサド政権打倒を優先したいこと、「イスラム国」からの報復攻撃を恐れていることから、「イスラム国」への直接攻撃と米軍への協力に対して消極的な姿勢をとってきました。このトルコの方針は非常に固いものだった…
[ 2015/08/03 00:00 ] コメント(1)
■ オバマ米大統領、訪問先のケニアで同性愛禁止を批判(7月26日付CNN記事) 現職の米国大統領として初めてのケニア訪問。意外に思われるかもしれませんが、米国の大統領はアフリカにはほとんど足を運びません。 ジョージ・W・ブッシュがめずらしく頑張っていたという印象です。基本的にアフリカ政策はUSAIDがやるものであって、大統領がやる仕事とは思われていないのでしょう。 さて、今回の訪問では、オバマの父親の故郷であるコゲロ村は訪問しないとのこと。同村の人たちがひどくがっかりしたそうです。この決定は、セキュリティとかロジ上の理由によるもので、それ以上に大きな背景はないと思います。ただ、ここで思い…
[ 2015/07/31 00:56 ] コメント(1)
JD世界情勢ブリーフィング
国際政治・経済の分析を仕事にしています。 東京大学法学部卒、スタンフォード大学院修了、元外交官。米国、中国、英国に数年間在住。 趣味は現地調査(70か国以上渡航)と適度な筋トレ。 ここでは世界情勢の読み解き方を解説します。 メルマガのご紹介 バックナンバー 総集編 メルマガ配信登録
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