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■中台首脳、1949年の分断後初の歴史的会談 習主席は台湾独立けん制(11月8日付ロイター記事) 私が外務省に入った頃(90年代後半)は、中台危機があり、東アジアの安全保障における最大の懸念事項は、朝鮮半島よりも台湾海峡でした。 あの時代、既に経済関係(「経済的相互依存」と書きたいところですが、中国経済への台湾の取り込みの側面が強い)はかなり進んでいましたが、両国(特に中国)は公式の場をともにする、あるいはともにするとしてもお互いの存在を認めるような外形がつくられることを徹底的に回避してきました。その慎重な対応は国連、APEC、WTOなどで現れています。 それがまさかの首脳会談。まさに歴…
[ 2015/11/09 00:00 ] コメント(1)
■ミャンマー総選挙 スー・チー氏らヤンゴンで集会(11月5日付BBC) ついにミャンマーの総選挙が次の日曜(8日)に実施されます。自由で公正な選挙が行われるのは1960年以来、軍政以降は初めてのこと。 1990年の総選挙では野党NLDが大勝しましたが、選挙結果を反映した政権は発足せず、2010年の総選挙ではNLDがボイコットしました。したがって、今回がまさにミャンマー民主主義の真価を問われる選挙になります。 ・ 基本的な構図は、軍事政権をそのまま引き継いだ与党USDPとアウンサン・スーチー率いる最大野党NLDの一騎打ちです。現在のテイン・セイン政権は、2010年の発足以来、誰もが驚くほどに…
[ 2015/11/06 00:43 ] コメント(3)
南シナ海領有権問題は、米海軍の艦艇派遣、日中・日韓・日中韓首脳会談、拡大ASEAN国防相大臣・・・と立て続けにイベントがあって盛り上がっていますが(今月はさらに5日から習近平国家主席のベトナム訪問、19日からASEAN首脳会議が控えています)、報道に出ている以上に言うことはありません。 ポイントはすべて明らかになっていますし、米国も日本もなすべきことをなすだけですから、ここではコメントしません。それよりも、この問題に関しては、裏で面白い動きが起こっています。 ■南シナ海問題、国際仲裁手続きへ 中国は反発(10月29日付ロイター記事) フィリピンの常設仲裁裁判所(PCA)への提訴は2013…
[ 2015/11/05 00:00 ] コメント(6)
■シリア問題 国連主導の和平プロセス支持で合意―外相級協議(10月31日付ウォールストリート・ジャーナル記事) 「アサドのロシア電撃訪問と4か国外相会談」で述べた米国・ロシア・サウジ・トルコの4か国協議の翌日、イラン、エジプト、イラク、カタール、レバノン、EU、フランス等を加えた拡大外相会議を開いたとのこと。記事で述べたとおり、4か国協議にイランとイラクが加われば面白いと思っていましたが、急転直下、本当にその展開になりましたね・・・衝撃です。 「トルコの『ゼロ・プロブレム外交』の挫折」で述べたとおり、中東地域のキープレイヤーはエジプト、サウジ、イラン、トルコの4大国(+イスラエル)です。現…
[ 2015/11/04 00:00 ] コメント(2)
■【米大統領選2016】共和党討論会 候補者らが批判合戦(10月29日付BBC記事) ついにドナルド・トランプが失速してきました。メッキが剥がれるのは思ったより早かったようです。彼の性格からして、いきなりやる気をなくして撤退、ということもあり得ると思います。 ちなみに今回の討論会では、マルコ・ルビオをマーク・ザッカーバーグの使用人と呼んでいるのはどういうことかと質問され、そんな発言がどこに出ているのかと切り返したところ、トランプ自身のウェブサイトに記載があったという呆れた一幕がありました。 トランプに代わり世論調査の首位に立ったベン・カーソンですが、最終的に候補者になることはあり得ないで…
[ 2015/11/02 00:00 ] コメント(4)
「英語のスピーキング③」の続きです。今回は、子音のポイントの本題です。 ●子音の連続 日本語は必ず子音と母音がセットで存在するのに対し、英語は子音が単独で存在することがあります。このため、日本語ではイメージできない英語ならではの音が発生します。 子音が連続すると母音を使わないことになるため、独特の発声が必要になります。たとえば、「economics」という単語を「エ・コ・ノ・ミ・ク・ス」と発音すると通じません。 この単語を分解すると、「ec・o・nom・ics 」となり、アクセントは「nom」の「o」にあります。アクセントが置かれていないところの音は弱化するため、まず2音節目と最後の音…
[ 2015/10/30 00:00 ] コメント(2)
■ 安倍総理大臣のモンゴル及び中央アジア5か国訪問(10月28日付外務省HP) 総理大臣の中央アジア訪問というと、2006年の小泉首相のカザフスタン、ウズベキスタン訪問が思い出されますね。このとき私は内閣官房にいたこともあり、よくおぼえています。総理大臣の初の中央アジア訪問ということで、大変盛り上がっていました。 そして今回の安倍首相の中央アジア5か国訪問。前回のカザフ、ウズベクに加え、トルクメニスタン、タジキスタン、キルギスが加わっています。これら3か国の訪問も史上初。非常に意義深いと思います。 両首相に共通して言えるのは、在任期間が長いという点です。日本の総理大臣はとにかく在任期間が…
[ 2015/10/29 00:00 ] コメント(2)
前回の記事の続きです。前回は米国社会の一つの基層といえる「反知性主義」について説明しました。今回は反知性主義の政治における現れについて述べます。 前回の記事の冒頭で、最近の政権を見ると、知的エリートの登用が常態化していると書きました。なぜこうなっているのか。ホフスタッターは、知識人が尊敬されるのは革新が求められる時代である、と述べています。 社会が進歩と実験を求める時代には、蓄積された知の力が頼りにされるということなのでしょう。たしかに、米国の歴史を見ると、アンドリュー・ジャクソンの時代や19世紀の「金ぴか時代(Gilded Age)」では、社会の進歩よりは分配や既得権の保護が重視されまし…
[ 2015/10/27 00:00 ] コメント(1)
米国は複雑な国です。近代的合理主義の先端にあるかと思えば宗教性が強い。人道主義を掲げる一方で人種差別が根深い。国際的なようで内向的。 非常に多面的ですが、強いて言えば、二元的な対立(その中心にあるのは保守とリベラルの思想)が政治・経済・社会のあらゆる面で顔を出し、その対立の持続を常態をみなす(一つの秩序に固定することを必ずしも求めていない)風土があります。そうした二元性の一つの現れとして、「知識人(intellectual)」に対する尊敬と挑戦があります。 米国のエリートを見ると、非常に学歴が高く、実務能力・専門性と教養・学術性を兼ね備えたスーパーマンのような人たちがいます。政治経済社会ど…
[ 2015/10/26 00:00 ] コメント(4)
■シリアのアサド大統領がロシアを電撃訪問(10月21日付BBC記事) アサド大統領のロシア訪問は2011年の内戦勃発から初めての外国訪問。しかも実際に会談が行われたのは20日で、報道発表されたのはアサドの帰国後という異例のアレンジ。まさに衝撃の電撃訪問でした。 ■US, Russia, Saudi and Turkey to meet to discuss Syria(10月21日付Aljazeera記事) さらに、米国、ロシア、サウジ、トルコの4か国の外相が23日にウィーンで会談を行い、シリアの政権移行について話し合うという流れになりました(米国務省報道官ブリーフィングも参照)。 こ…
[ 2015/10/23 00:00 ] コメント(2)
JD世界情勢ブリーフィング
国際政治・経済の分析を仕事にしています。 東京大学法学部卒、スタンフォード大学院修了、元外交官。米国、中国、英国に数年間在住。 趣味は現地調査(70か国以上渡航)と適度な筋トレ。 ここでは世界情勢の読み解き方を解説します。 メルマガのご紹介 バックナンバー 総集編 メルマガ配信登録
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