ブログ記者によるオンライン新聞 グッチーポスト

The Gucci Post [ぐっちー編集長の金融・経済を中心としたオピニオンブログ News Paper]

2020/01/13 00:00  | 今週の動き |  コメント(3)

今週の動き(1/12~18)

先週は一日おきに状況が激変し、ジェットコースターに乗っているような気分でした。大変痛ましい出来事がありましたが、状況はひとまず落ち着いたようです。とはいえ、いつまたジェットコースターが再開するか分かりませんが・・。

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先週の動き
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1/4(土)
・中国国務院が香港の出先機関(香港連絡弁公室)の王志民主任を解任し後任に駱恵寧前山西省党委員会書記を充てる人事を発表

1/5(日)
・イランが無制限にウラン濃縮を進める方針を表明(核合意の義務履行停止の第5弾)
・イランのハメネイ最高指導者の軍事顧問であるデフガーン元国防・軍需相がソレイマニ司令官殺害の報復は米軍関連施設を対象に行われると発言
・ヒズボラのナスラッラー指導者がソレイマニ司令官殺害の報復は米軍基地と兵士を対象に行われると発言(ベイルート)
・イラク議会が外国部隊の駐留終了を求める決議案を可決
・ベネズエラの与党・統一社会党のルイス・パラ議員が自身の国会議長への選出を宣言(グアイド国会議長は国会に入るのを阻止される)
・スペイン下院がサンチェス暫定首相の信任投票を否決(1回目の投票)
・クロアチア大統領選挙決選投票(ミラノビッチ元首相が勝利)

1/6(月)
・米英、米仏電話首脳会談
・イラクのアブドルマハディ暫定首相が駐イラク米大使に対し駐留米軍の撤退への協力を要請
・米軍がイラクからの撤収の準備に入ったことをイラクに通知する米国防総省の内部文書が流出(トランプ政権は草案に過ぎないと釈明して撤収を否定、アブドルマハディ暫定首相は署名入りの正式な書簡だったと発言)
・エスパー国防長官が米軍は国際法に違反してイランの文化財を攻撃することはないと表明
・ポンペオ国務長官がマコーネル上院院内総務に対し上院選に出馬しない意向を伝えたとの報道
・米大統領選から撤退したフリアン・カストロ前住宅都市開発長官がエリザベス・ウォーレン上院議員への支持を表明

1/7(火)
・トランプ大統領が米軍はイラクから今は撤退しないと発言
・トランプ大統領がイランの文化財を破壊するとの発言を撤回
・イランの革命防衛隊の「コッズ・フォース」のソレイマニ司令官の葬儀(ケルマン)
・ロシア・シリア首脳会談(ダマスカス)
・スペイン下院がサンチェス暫定首相の信任投票を可決(2回目の投票)
・オーストリアの国民党と緑の党による連立政権が発足(クルツ元首相が首相に就任)
・世界最大の家電見本市「CES」(ラスベガス、~10日)

1/8(水)
・イランの革命防衛隊がイラクにある米軍基地(アサド空軍基地とエルビルの基地)を弾道ミサイルで攻撃
・ウクライナ国際航空のボーイング737型機がテヘランのイマーム・ホメイニ国際空港を飛び立った後に墜落(イラン当局は「技術的な問題」との見方を表明)
・イランのラバンチ国連大使が国連のグテレス事務総長と安全保障理事会に「イランは事態の悪化と戦争を望まない」旨述べた書簡を送付
・トランプ大統領のイランに関する記者会見(イランによるイラクの米軍基地の攻撃で犠牲者は出なかった、米国は軍事力を使うことを望まないと表明)
・イラクのグリーンゾーンにロケット弾が着弾(被害なし)
・イラクのシーア派指導者のサドル師がイラクが直面する危機は終わったとの考えを示し、民兵組織に自制を呼び掛け
・日米韓の安全保障に関する実務者協議(オブライエン大統領補佐官、鄭義溶国家安保室長、北村滋国家安全保障局長)(ワシントンDC)(トランプ大統領が鄭義溶国家安保室長、北村滋国家安全保障局長と短時間会談)
・ロシア・トルコ首脳会談(イスタンブール)
・トルコストリーム開通式(同)
・英・EU首脳会談(ロンドン)
・英国のヘンリー王子とメーガン妃が王室の主要な公務から退くとの声明を発表
・金正恩朝鮮労働党委員長の誕生日(トランプ大統領が祝いのメッセージを韓国を通じて伝達)
・日産のカルロス・ゴーン元会長が記者会見(ベイルート)

1/9(木)
・トランプ大統領が米中の第2段階の通商合意は大統領選挙後になる可能性を示唆
・トランプ大統領がNATOを拡大して中東諸国を含めるべきと発言
・米下院がトランプ大統領のイランに対する軍事行動を制限する決議案を可決
・カナダのトルドー首相と英国のジョンソン首相がウクライナ国際航空の旅客機はイランのミサイルによって誤って撃墜された可能性があると表明
・イランがウクライナ国際航空の旅客機の墜落について米国家運輸安全委員会(NTSB)に原因調査への参加を要請
・イラクのアブドルマハディ暫定首相がポンペオ国務長官と電話会談(駐留米軍の撤収を実行するため協力を要請)
・イラン革命防衛隊の幹部が米国に対し近くさらに激しい報復を行うと述べたとイランのタスニム通信が報道
・イランが1月8日に米軍基地を攻撃した直後に米国に対しスイス大使館を通じて「反撃しなければ、対米攻撃は続けない」との書簡を送付していたとの報道
・英下院がBREXIT協定法案を可決

1/10(金)
・ポンペオ国務長官がウクライナ国際航空の旅客機はイランのミサイルによって撃墜されたと確信していると表明
・イランの航空当局がウクライナ国際航空の旅客機はイランのミサイルによって撃墜されたという見方を改めて否定
・ウクライナのゼレンスキー大統領がウクライナ国際航空の旅客機は「撃墜された可能性は排除しないが、確認はできていない」とフェイスブックに投稿
・米財務省がイランによるイラクの米軍基地への空爆を受けてイランの政府高官8人と鉄鋼・繊維等の産業の17団体を制裁対象に追加
・米軍がイラクでイランの革命防衛隊のコッズ・フォースのソレイマニ司令官を殺害したのと同じタイミングでイエメンでコッズ・フォースのアブドル・レザ・シャハライ司令官の殺害を試みていたとワシントン・ポストが報道
・ペローシ下院議長がトランプ大統領の上院での弾劾裁判の開始に向けた手続きを来週から進める意向を表明
・EU外相理事会(ブリュッセル)

1/11(土)
・イラン軍がウクライナ国際航空の旅客機はイランのミサイルによって誤って撃墜されたとの声明を発表
・イラン・ウクライナ電話首脳会談(ロウハニ大統領がウクライナ機の撃墜について謝罪)
・テヘランでハメネイ最高指導者の辞任を求める抗議デモ(トランプ大統領がデモを支持するツイート)
・台湾総統選挙(立法委員選挙)(蔡英文総統が再選、民進党が過半数を維持)
・北朝鮮の金桂冠外務省顧問が、北朝鮮はトランプ大統領から金正恩朝鮮労働党委員長の誕生日を祝う書簡を受け取ったが、非核化協議の再開は米国が北朝鮮が示した条件に合意した場合に限ると表明したと国営朝鮮中央通信が報道
・独ロ首脳会談(モスクワ)
・オマーンのカブース国王が死去(ハイサム遺産文化相が新国王に即位)
・リビアの武装勢力「リビア国民軍」のハフタル司令官がトルコとロシアの停戦の呼びかけの受け入れを表明
・安倍首相がサウジ、UAE、オマーンを訪問(~15日)

●イランによる米軍基地への報復攻撃(ウクライナ機の撃墜、ウラン濃縮活動の制限撤廃)

1月7日、米国の空爆により殺害されたイランの革命防衛隊の「コッズ・フォース」のソレイマニ司令官の葬儀がケルマンで行われました。これによりハメネイ最高指導者が述べていた3日間の服喪期間が終了し、イランがどのような対応に出るかが注目されました。

「イランのソレイマニ司令官の殺害」(1/6)

その夜(8日未明)、イランの革命防衛隊がイラクにある米軍基地を弾道ミサイルで攻撃。米国防総省によれば、イランが発射したミサイルは16発で、このうち11発がアサド空軍基地に着弾し、1発がクルド自治区の首都エルビルの基地に着弾したとのこと。

イラン国営メディアは米兵80人が死亡したと発表しました。しかしトランプ大統領はすぐに「すべては順調だ!(All is well!)」とツイートし、米軍とイラク軍からは死傷者が出たとの発表は出されませんでした。トランプは翌朝に声明を出すと述べてこの日は終わりました。

米国はどのような対応をとるのか。イランに反撃するのか。もしかしたら「第3次世界大戦」が始まるのでは・・との不安の声も上がりました。世界中が固唾を飲んで見守る中、トランプの記者会見が始まります。トランプは「犠牲者は出なかった」「米国は軍事力を使うことを望まない」と表明しました。

イラン側もザリーフ外相らがこの攻撃をもって矛を収めるという趣旨のメッセージを出しており、事態は収束に向かいました。ただし、イランのメディアによれば、革命防衛隊の幹部は「近くさらに激しい報復を行う」と述べています。

また米財務省はイランの政府高官8人と鉄鋼・繊維等の産業の17団体を制裁対象に追加しました。

一方、イランのミサイル発射直後、ウクライナ国際航空のボーイング737型機がテヘランのイマーム・ホメイニ国際空港を飛び立った後に墜落するという事態が発生しました。

これに対してはイランはすぐに「技術的な問題から生じた事故」と説明。しかしその後、カナダのトルドー首相と英国のジョンソン首相が「イランのミサイルにより撃墜されたことを示す証拠がある」「撃墜は誤って行われた可能性がある」と発表。トランプも「誰かが間違いを犯したのだろう」と述べ、さらにポンペオ国務長官も「イランのミサイルによって撃墜されたと確信している」と発表しました。

すると、イランは一転して説明をあらため、誤って撃墜したとして謝罪の意を示しました。革命防衛隊の航空宇宙軍のハジザデ司令官は記者会見で、米国からの反撃を予想し、厳重な警戒態勢にあった中で、担当者が航空機をミサイルと誤認し、上官との連絡が通信不良でとれず、発射を決定したと説明。革命防衛隊に全責任があり、撃墜を知ったときは「死にたいと思った」とも述べました。

また、ミサイル攻撃に先立つ1月6日、イランは無制限にウラン濃縮を進める方針を表明しました。核合意の義務履行停止の第5弾です。

イランの攻撃、トランプ大統領の発表、ウクライナ機の撃墜、そして核合意の義務履行停止が意味するものは何か。米国とイランの今後はどうなるのか。これらの点を明日解説します。

●イラクの米軍撤退決議

イラク議会が外国部隊の駐留終了を求める決議案を全会一致で可決しました。ソレイマニ殺害によりイラク国内で反米感情が高まったことを受けての動きです。

これを受け、アブドルマハディ暫定首相が駐イラク米大使とポンペオ国務長官に対し駐留米軍の撤退への協力を要請しました。今回の決議のポイントを解説します(※メルマガに限定)。

●トランプ弾劾裁判

ペローシ下院議長がトランプ大統領の上院での弾劾裁判の開始に向けた手続きを来週から進める意向を表明しました。以下の記事で述べたとおりの展開です。

「2020年の展望(1)(トランプ弾劾裁判)」(1/10)

上記記事で指摘したとおり、ペローシの保留に対しては上院の民主党議員からも反発が出ており、身内からの圧力に耐えかねたことが大きかったようです。私も安心しました(笑)。

なお弾劾裁判については、読者の方からコメント欄で以下のご質問をいただきました。

>上院に弾劾案あげると、バイデン候補のやってきた事が明らかになり、逆にトランプに攻撃されて、民主党が大統領選挙で勝てないとかんがえるのは、間違いでしょうか?

私からの回答を述べます(※メルマガに限定)。

●台湾総統選挙

蔡英文総統が圧勝。民進党は単独過半数を維持(7議席減)。以下の記事で述べたとおりの結果になりました。

「台湾総統選挙」(1/6)

蔡英文のツイートです。やはり日本語で投稿してくれました。良い写真ですね。

上記記事で述べたとおり、1年前の時点では蔡英文と民進党の状況は絶望的でした。蔡英文は18年末に民進党の党首を辞任していたほどです。それを変えたのは昨年1月の習近平国家主席の台湾政策演説とその後の香港デモでした。

蔡英文と民進党の勝利は明らかに中国の政策が招いた結果といえます。今後についてコメントします(※メルマガに限定)。

●英下院のBREXIT協定法案の可決

英下院がBREXIT協定法案を賛成330、反対231で可決。以下の記事で述べたとおりの結果です。

「英国総選挙での保守党の大勝」(19/12/16)

これにより1月31日のBREXIT実施が確実になりました。今後の展望については、「2020年の展望(1)」(1/10)の続きと来月発行予定の総集編第6号(欧州編)で解説します。

●オマーンのカブース国王の死去

安倍首相がちょうど訪問するタイミングでオマーンのカブース国王が死去。79歳で在位50年。クウェート首長のサバーハ4世(90歳で在位13年)と並ぶ湾岸アラブ世界の長老でした。

オマーンはイバード派というスンニ・シーアとも異なる宗派が主流で、サウジから距離をとる独特の外交姿勢をとります。サウジとイラン・カタールとの対立でも仲介の役割を果たしてきました。最近はイスラエルにも接近しています。

「カタールの国交断絶とトランプ政権の混沌(1)」(17/6/14)
「イスラエルのアラブ外交」(18/11/12)

湾岸の新世代を代表するのがサウジのムハンマド・ビン・サルマン(MbS)皇太子(34)、UAE(アブダビ)のムハンマド・ビン・ザイド(MbZ)皇太子(59)、カタールのタミーム首長(39)。

オマーンとクウェートがどちらかといえば旧世代で古き伝統が維持される傾向があるのに対し、サウジ、UAE、カタールは大胆な新しい動きに出ていますが、それは世代交代の反映とも見えます。

「サウジアラビアの新時代(1)」(17/10/3)

カブース国王は数年前から健康悪化が取り沙汰され、後継問題が浮上していました。国家基本法により後継者は国王不在から3日以内に王族が新国王を選び、決まらない場合には国王の遺言書が開封されることになっています。遺言書の中身は開封されるまで分かりません。

どうなるのかな・・と思っていたら、遺言書がすぐに開封され、ハイサム・ビン・ターリク文化遺産大臣が国王に決まりました。有力候補とされていた3人(いずれもカブース国王の従兄弟)の一人です。後継者がすぐに決まったのは朗報でした。遺言書がきちんと機能したということのようです。

ハイサム新国王がカブース前国王のような独自外交をとることができるかが今後の中東情勢を見る上でのポイントになります(おそらくそうなると予想されています)。

●カルロス・ゴーンの記者会見

目新しい話(政府関係者の実名とか)もなく、ビジネスのプレゼンみたいで冴えない。面白かったのは「パール・ハーバー」のたとえくらい・・と個人的には思いましたが、皆さんにはどう見えたでしょうか。

問題はこれを海外メディアがどう見るかですね。ポイントは以下の記事で述べたとおりですが、少し補足します(※メルマガに限定)。

「カルロス・ゴーンのレバノン逃亡」(1/7)

なお、こちらはゴーン事件とは関係ありませんが、中国の保安検査のX線画像に「とんでもないもの」が映ったというニュース。ゴーンが入った箱を検査すればこういう画像が撮れたはず・・ということですね(笑)。

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今週の動き
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1/12(日)
・安倍首相がサウジのサルマン国王とムハンマド・ビン・サルマン皇太子と会談(リヤド、ウラー)
・河野防衛相が訪米(ハワイ、ワシントンDC)(~16日)

1/13(月)
・安倍首相がUAE(アブダビ首長国)のムハンマド・ビン・ザイド皇太子と会談(アブダビ)
・茂木外相が訪米(~16日)

1/14(火)
・日米韓、米韓、日米、日韓外相会談(サンフランシスコ)
・米民主党の大統領候補者の第7回テレビ討論会(アイオワ州デモイン)
・韓国の文在寅大統領の新年記者会見
・安倍首相がオマーンのアスアド国王特別代理、ファハド副首相と会談(マスカット)
・日米防衛相会談(ワシントンDC)
・日中戦略対話(西安)

1/15(水)
・米中の「第1段階の通商合意」の署名式(ワシントンDC)
・プーチン大統領の年次教書演説

(今週後半)
・トランプ大統領の弾劾裁判開始(未定)

●米中の「第1段階の通商合意」の署名式

予定どおり準備が進んでおり、中国からは劉鶴副首相がホワイトハウスでの署名式に出席する予定です。ポイントは以下の記事で述べたとおりです。

「米中の「第1段階の通商合意」の署名宣言」(1/6)

●米民主党の大統領候補者の第7回TV討論会

今回から参加条件がさらに厳しくなり、(1)4つの世論調査で5%以上の支持(または序盤州のアイオワ、ニューハンプシャー、ネバダ、サウスカロライナでの世論調査のうち2つで7%以上の支持率)を得る、かつ(2)22.5万人以上(かつ20州でそれぞれ1000人以上)から献金を得ることになりました。

この基準を満たしたのは以下の6人です。数字は支持率(Real Clear Politicsが算定した全米平均支持率)です。

・バイデン前副大統領 29.3%
・サンダース上院議員 20.3%
・ウォーレン上院議員 14.8%
・ブティジェッジ・前サウスベンド市長 7.5%
・クロブシャー上院議員 2.8%
・ステイヤー(富豪・アクティビスト) 2.2%
(参考)ブルームバーグ前NY市長 5.8%

ステイヤーは締め切り直前に世論調査の基準をクリアして滑り込みました。特にFOXの世論調査ではネバダで12%(同率3位)、サウスカロライナで15%(2位)という驚くべき数字をたたき出しています。

なおブティジェッジはサウスベンド市長の任期が1月1日に終了しています。ブルームバーグは政治献金を受けない方針のため参加資格がありません(今後も参加しない見通し)。有力候補だったフリアン・カストロは1月2日に大統領選から撤退し、先週、ウォーレン支持を表明しています。

民主党の予備選の展望については以下の記事で述べたとおりです。先週発表された世論調査では、アイオワとニューハンプシャーでのサンダースの強さが目立っています。

「2020年の展望(1)(民主党の予備選)」(1/10)

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あとがき
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ヘンリー王子「女王に背き」引退発表 英王室、解決急ぐ(1月10日付AFP)

ヘンリー王子とメーガン妃の公務引退発表。エリザベス女王にすら事前の相談・通告がなかったとのこと。すごいですね・・(苦笑)。

Netflixドラマ『ザ・クラウン』では、英王室の人々が「高貴な義務」を負わされて悩む姿が描かれます。今のエリザベス女王も父のジョージ6世(『英国王のスピーチ』の主役)の急逝から突然王位に就いて困惑します。

ザ・クラウン 予告編 – Netflix [HD](16年9月27日付Netflix Japan)

軍人から王配になったフィリップ殿下にも葛藤がありました。父のジョージ6世もまた、兄のエドワード8世が離婚歴のある米国人の一般女性と結婚することを望み反対を押し切って退位したことから急遽即位した人でした。

エドワード8世はドラマの中で「恋愛のために高貴な義務から逃げた」と批判されまくっています。ヘンリー王子とメーガン妃も、スケールは違いますが、イメージがかぶりますね。

しかもこの2人はインフルエンサーとして十分に稼げる。王室ブランドのビジネス化そのものですが、犠牲にされるのは王室の権威ですかね(苦笑)。

コラム:ヘンリー英王子夫妻、「王室離脱」のビジネス感覚(1月10日付ロイター)

一方、本メルマガで何度となく取り上げてきた『ダウントンアビー』は古き良き世界の華麗さとその近代における黄昏を描いています。映画版、あのキャラクターたちとまた会えるということで、私もそれだけで嬉しいです。

歓迎、伯爵家ご一行様!『ダウントン・アビー』が映画で帰ってきた(1月10日付ニューズウィーク)

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3 comments on “今週の動き(1/12~18)
  1. KB より:
    酔い止め

    ジェットコースターには効くのか分かりませんが、車酔いには、遠くの景色を眺めなさい、というのがありました。
    世界情勢も、近視眼的ではなく、俯瞰して広い視野で眺めることが大事ですね(笑)。
    おかげさまで、この1週間の動きに、驚きはしましたが、酔わずにすみました。
    イラクの米軍撤退決議については、複雑なイラク国内の情勢が大変よくわかり助かります。それに、台湾総統選その後、の話は米中の反応が詳細に解り有意義でした。
    そして、何より総集編第6弾が近くリリース!嬉しいニュースです。

  2. 那須の山奥の兄ちゃん より:
    質問です

    イランでのウクライナ航空の撃墜事件

    イラン人の犠牲者が多いのは理解できます
    カナダ人の犠牲者があんなに多いなんて
    考えられません。

    誰も問題にしないのが不思議です。
    テヘランからキエフに向かう飛行機だと思いますが
    カナダ人があんなにも
    いる理由が判然としません(笑)

    どうでもいいことですが
    なんとなくこの事件のカギとなるような
    気がします。
    なんにもなかったらゴメンナサイ!

  3. JD より:
    那須の山奥の兄ちゃんさん

    カナダ人の乗客は皆イラン系の人たちです。
    カナダはイラン人の最大の移住先の一つで、その人口は20万人にも上るそうです。
    今回のカナダ人の乗客は大部分が大学関係者(教授や学生)で、どうやら里帰りのタイミングだったようです。
    犠牲者が在籍していた大学が大規模な追悼のメッセージを出しています。
    キエフ経由を利用しているのは、カナダとイランには国交がないため、直行便もないからです。

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