2020/01/10 05:00 | 回顧と展望 | コメント(3)
2020年の展望(1)
年始ということで、恒例の今年の展望です。
まず2020年に予定される主要イベントを確認しましょう(「*」はすでに実現したもの)。
1月
*米国によるイランのソレイマニ司令官の殺害
*イランの核合意の義務履行停止の第5弾
*イランによるイラクの米軍基地への報復攻撃
・台湾総統選挙(立法委員選挙)
・米中の「第1段階の合意」署名
・ダボス会議
・BREXIT実施(年末まで移行期間)
・トランプ大統領の弾劾裁判(未定)
2月
・一般教書演説
・米大統領選挙民主党予備選開始
・イラン議会選挙
3月
・スーパーチューズデー
・中国全人代
・イスラエル総選挙
4月
・習近平国家主席の国賓訪日(春予定)
・ASEAN首脳会議(ベトナム)
・韓国総選挙
6月
・G7サミット(キャンプ・デービッド)
・BREXIT移行期間延長申請期限
7月
・米民主党全国大会(ミルウォーキー)
・東京オリンピック
・BRICS首脳会議(サンクトペテルブルク)
・上海協力機構(SCO)首脳会議(同)
8月
・米共和党全国大会(シャーロット)
9月
・香港立法会選挙
・国連総会
10月
・5中全会(秋予定)
11月
・米大統領選挙(議会選挙)
・COP26(グラスゴー)
・ASEAN首脳会議関連会合(ベトナム)
・APEC首脳会議(クアラルンプール)
・G20サミット(リヤド)
・ミャンマー総選挙
12月
・BREXIT移行期間終了
以上の日程を踏まえて、まず米国の政治・外交の展望について解説します。
※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。
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2020年の展望(1)
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●トランプ弾劾裁判
●民主党の予備選
●米大統領選挙
●トランプ外交
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あとがき
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■ 米政治ドラマが今年最大のリスク-ユーラシア・グループのリスク番付(1月7日付ブルームバーグ)
毎日のように衝撃的なニュースが出てきます。今週はイランによる米軍基地への報復攻撃がありました。トランプ大統領、ポンペオ国務長官、軍幹部の動きも相当に不安定で、これは本当に大丈夫か・・と不安を抱かせます。
ユーラシア・グループは毎年恒例の「10大リスク」を発表していますが、ソレイマニ殺害をちゃんと反映していました。発表直前に滑り込ませて、だいぶ苦労したんだろうなと思います。
ちなみに冒頭リンクでは最初に簡単に触れていますが、ユーラシア・グループは10大リスクの他に「リスクもどき(red herring)」を3つ挙げています。それは「新・悪の枢軸(北朝鮮、シリア、ベネズエラ)」「ポピュリズム」「BREXIT後の英国」です。読者の方からポピュリズムはリスクに入らないのか?とのコメントがありましたが、ユーラシア・グループが言いたいのは、10大リスクに比べればさほど心配はない、ということのようです。
「2020年の展望」の続きは来週書きますが、あまりにもドラスティックな変化が続くので、大変です。ユーラシア・グループの苦労も他人事とは思えません(笑)。しかし、短期的な変化に過度に振り回されず、中長期的な視野からブレないものを見極めるのも腕の見せ所です。皆さんのご感想やご意見もお聞きできればと思いますので、よろしくお願いします。
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3 comments on “2020年の展望(1)”
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テーマごとにポイントや見どころが分かりやすく、恒例の「回顧」「展望」は本当にありがたく拝読しています。年初から色々なことがありすぎて、面食らいましたが、冷静にこうして全体像が確認できるので安心です。
あとがきでも書かれていますが、目先のことに振り回されず「ブレないものを見極める」姿勢は意識しているつもりでも、これだけ色々起きると、素人はアタフタするものです。でも、今年はJDさんのTwitterがあったおかげで、より安心していられたのも事実です。私にとっては、メルマガとTwitterのセット利用はかなり心地いい感じです。
上院に弾劾案あげると、バイデン候補のやってきた事が明らかになり、逆にトランプに攻撃されて、民主党が大統領選挙で勝てないとかんがえるのは、間違いでしょうか?
ご質問ありがとうございます。
メルマガの方で回答を書きますので、少しお待ちください。