ブログ記者によるオンライン新聞 グッチーポスト

The Gucci Post [ぐっちー編集長の金融・経済を中心としたオピニオンブログ News Paper]

2019/12/09 00:00  | 今週の動き |  コメント(5)

今週の動き(12/8~14)

先週からスタートしたメルマガ「グッチーポストの経済ZAP!!」ですが、予想をはるかに上回る申し込みをいただいているとのことです。ありがたいことです。

マーケットや米国経済の分析のみならず、ぐっちーさんの言葉や思い出が紹介されているのも良いですね。たしかにそんなこと言ってたなあ、そう言いそうだな・・と私も楽しく読ませてもらいました。

ちなみに私にとって思い入れのあるぐっちーさんの名言(?)は、「JD、お前は女の趣味が悪いな~!」・・です(苦笑)。久しぶりに会うと、なぜか私は必ずこう言われました(笑)。

何度か恋愛の話をしたことはありますが、そこまで強烈なエピソードを語ったわけではありません。しかしなぜかぐっちーさんの中には「JDは女の趣味が悪い」という考えが刷り込まれているらしく、何を話しても、「オイオイ、お前は相変わらずだな!」と押し切られるのです(笑)。

「何がオイオイなんだ、すごいな、この人は・・」とあらためて畏敬の念を深めたものでした。

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先週の動き
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12/1(日)
・米・イスラエル首脳電話会談
・香港で政府に対する抗議デモ(警察は催涙弾を使用)
・EUの新体制発足(フォンデアライエン欧州委員長とミシェル欧州理事会議長の就任)
・マルタのムスカット首相が記者殺害事件への対応について批判を受け、辞任する意向を表明
・イラクの国会がアブドルマハディ首相の辞任を承認

12/2(月)
・トランプ大統領が訪英(~4日)
・トランプ大統領が通商拡大法232条に基づきブラジルとアルゼンチンの鉄鋼とアルミに追加関税(鉄鋼25%、アルミ10%)を課すとツイート
・トランプ大統領が下院司法委員会の弾劾調査の公聴会に自身と同大統領の法律顧問は出席しないと表明
・USTRがフランスのデジタル税が米国のIT企業を不当に差別していると断定する調査報告書を発表
・米民主党のスティーブ・ブロック・モンタナ州知事が20年大統領選挙から撤退
・中国外交部が米国の香港人権・民主主義法の成立に対する報復措置として、米軍の艦船の香港寄港の一時的禁止と米国のNGOを制裁対象とする方針を表明
・ロシアから中国に天然ガスを輸送するパイプライン「シベリアの力」が稼働
・国連気候変動枠組条約第25回締約国会議(COP25)開幕(マドリード、~13日)
・IAEA臨時総会(ウィーン)

12/3(火)
・NATO首脳会議(ロンドン、~4日)
・米仏、米・カナダ、米・NATO首脳会談(同)
・シリア情勢に関するトルコ・英独仏の4か国首脳会議(同)
・トランプ大統領が中国との通商交渉合意に期限はないとし20年大統領選挙後まで待った方が良いかもしれないと発言(同)
・トランプ大統領がフランスのデジタル課税を批判(同)
・トランプ大統領が在日米軍の駐留経費について日本に負担増を要求したと発言(同)
・トランプ大統領が20年のG7サミットをキャンプ・デービッドで開催すると表明
・米軍の韓国駐留経費に関する米韓協議(ワシントンDC、~4日)
・米下院がウイグル人権法案を可決
・米下院情報特別委員会がウクライナ疑惑による弾劾調査の報告書を公表
・米民主党のカマラ・ハリス上院議員が20年大統領選挙から撤退
・NYの連邦第2巡回区控訴裁判所がドイツ銀とキャピタル・ワンに対し下院委員会の召喚状に応じトランプ大統領の財務情報の提出を命令
・フィンランドのリンネ首相が辞意を表明

12/4(水)
・トランプ大統領がトルドー首相の映像について同首相は「裏表がある」と非難し、記者会見をキャンセル(ロンドン)
・ポンペオ国務長官がポルトガルを訪問、イスラエルのネタニヤフ首相と会談(~5日)
・米下院司法委員会がウクライナ疑惑による弾劾調査の公聴会を開催
・ハワイ州真珠湾の海軍基地で銃撃事件(海軍兵士が発砲)
・中国の王毅外相が訪韓(~5日)
・アフガニスタンで人道支援に取り組むNGO「ペシャワール会」の中村哲医師が銃撃され死亡
・参議院が日米貿易協定の承認案を可決(20年1月に発効)

12/5(木)
・ペローシ下院議長がウクライナ疑惑の調査を踏まえトランプ大統領を弾劾する方針を正式に表明
・バイデン前副大統領が20年大統領選挙についてジョン・ケリー元国務長官の推薦を獲得
・ファーウェイが米連邦通信委員会(FCC)による同社製品の排除方針決定は不当としてニューオーリンズの連邦高裁に提訴したと発表
・北朝鮮の崔善姫第1外務次官が北朝鮮への軍事力行使の可能性に言及したトランプ大統領を非難する談話を発表
・フランス各地で年金改革に反対する抗議デモとスト
・EU財務相理事会
・IEA閣僚理事会(パリ)
・OPEC総会(ウィーン)

12/6(金)
・トランプ大統領がメキシコの麻薬カルテルをテロ組織に指定する考えを撤回
・米財務省がイラク各地で起きた反政府デモの参加者を殺害したとしてイランとつながりの深いイラクの武装勢力の幹部3人を制裁対象に指定
・USTRがエアバスへの補助金を理由とするEUへの報復関税の追加措置の原案を公表
・フロリダ州ペンサコーラ海軍航空基地で銃撃事件(サウジ空軍の訓練生が発砲)
・中国が米国産大豆および豚肉の一部に対する追加関税の免除を発表
・イラン核合意に関する次官級会合(ウィーン)
・イラクの反政府デモの拠点となっている建物やデモ参加者が襲撃される(バグダッド)
・OPECと非加盟産油国の閣僚会合(OPECプラス)(ウィーン)
・ドイツの連立与党の社会民主党(SPD)が連立政権にとどまる方針を決定
・中国の王岐山国家副主席が北村国家安全保障局長と会談(北京)

12/7(土)
・米韓首脳電話協議
・米国とイランが拘束していた一般市民をそれぞれ釈放したと発表
・米国とタリバンが和平協議を再開(カタール)

●ウイグル人権法の下院可決

米国の「香港人権・民主主義法」の成立に対する報復措置として、中国が米艦船の香港寄港の一時的禁止と米国のNGOを制裁対象とする方針を表明しました。この中国の対応が今後の米中通商協議に与える影響については以下の記事で解説したとおりです。

「香港人権法の成立」(12/3)
 
一方、米下院は中国のウイグル弾圧を非難し、トランプ政権に強硬な対応を求める「ウイグル人権法案」を407対1の圧倒的多数で可決しました。下院が可決した法案は上院が9月に可決した法案をより強硬な内容にしたものです。

この法案は国務省を含む政府関係機関に新疆ウイグル自治区における人権侵害に関する報告書の作成を義務付けています。また、新疆ウイグル自治区トップの陳全国党委員会書記(政治局委員)を制裁対象に指定することをトランプ大統領に求めています。

当然ながら中国は反発しています。外交部は対抗措置を講じるとの声明を発表しました。香港人権法に対する報復のように何らかの対応がとられることは間違いありません。

そうなると気になるのが、やはり米中通商協議に与える影響ということになります。まず来週末(12月15日)に米国は、制裁第4弾の第2陣として、中国製品555品目(スマートフォン、ノートパソコン、ゲーム機、玩具等、1600億ドル相当額)に15%の追加関税を発動する予定です。

「対中追加関税第4弾発動の一部延期」(8/19)

また中国も、米国製品3361品目(木材、自動車、織物等)に5%または10%の追加関税(制裁第4弾の第2陣)と19年1月から停止していた自動車・自動車部品、関連製品に対する最大25%の追加関税を発動する予定です。

「中国の報復関税、トランプの対中追加関税第1~4弾の引き上げと米企業への圧力宣言」(8/26)

その後の交渉にも決定的な悪影響が及ぶとの見方もあります。これらの点について明日、解説します。

●NATO首脳会議

マクロン大統領がNATOは「脳死状態」と述べ、トルコはシリアやロシアからの地対空ミサイルシステム「S400」購入の問題があり、トランプ大統領は防衛費負担を問題にするなど、様々な課題を抱え、結束よりも亀裂が目立っていたNATOですが、おおむねその懸念を反映する結果になったように見えます。ポイントを解説します(※メルマガに限定)。

●下院のトランプ弾劾訴追手続きの本格化(ペローシとバイデンの怒り)

下院情報特別委員会が弾劾調査の報告書を作成、司法委員会が公聴会で憲法学者が証言、そしてペローシ下院議長が弾劾訴追状の起草を下院司法委員長に指示するとついに発表。以下の記事で述べた見通しのとおりに進みました。

「ウクライナ疑惑の下院公聴会」(11/25)
 
下院の年内の会期は12月12日が最後ですが、20日頃まで延長される見通しです。民主党は迅速に手続きを進める姿勢を示しており、このまま行くとクリスマス前に弾劾訴追の決議が行われることになりそうです。

なお、ペローシが前述の発表を行ったとき、記者から「大統領を憎んでいますか?」と聞かれると、めずらしく激しい口調になり、「私は誰も憎んでいない」と述べたことが話題になりました(こちらのツイートで動画が見られます)。

ペローシは「カトリック教徒としてそんな言葉は認めない」「トランプ大統領のために祈っている」と発言。これはさすがペローシ、毅然とした誠実さと信仰を示したパフォーマンスと評価できると思います。

一方、ジョー・バイデンも、選挙集会で有権者の質問に対して激高し、「あなたは大変な嘘つきだ」と述べたことが話題になりました(こちらのツイートで動画が見られます)。

「私の健康が心配か?それなら腕立て伏せしようぜ。ランニングするか?何でもやるぞ。IQテストでも」と逆襲。最後には「あなたは私に投票するには年をとり過ぎている」と発言。「暴言」と言われて叩かれています。

ただ、今までパッとしなかったバイデンがめずらしく力強い覇気を見せたように思えて、個人的には面白いと思いました。バイデンはNATO首脳会議でのトランプの揶揄をネタにした選挙ビデオも公開しています(こちらのツイートで動画が見られます)。

スリーピー・ジョー」もなかなかしたたかになってきたようです。ジョン・ケリー元国務長官の推薦を得たことも大きな朗報で、気持ちが強くなったのかもしれません。

●ガスパイプライン「シベリアの力」の稼働

ロシアから中国に天然ガスを輸送するパイプライン「シベリアの力」がついに稼働しました。

ロシアは中国にとって原油の最大の輸入先ですが、実は天然ガスの輸入はほとんどありませんでした。25年にフル稼働すれば年間380億立方メートルに上ります。それでも中央アジア(トルクメニスタン)には及ばないですが、相当の量です。

中国とロシアの関係の深化は近年加速しています。私も最近、こちらの記事(9/16)のメルマガ限定部分で述べたとおり、ロシアに出張して現地の識者と意見交換しましたが、経済のみならず政治・軍事・社会面でも予想以上に進展しており、これまでのイメージを覆されるほどの驚きがありました。

ツイッターには現地の写真を掲載しましたので(こちらこちら)、よろしければご覧ください。

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今週の動き
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12/8(日)
・香港で政府に対する大規模な抗議デモ

12/9(月)
・米下院司法委員会がウクライナ疑惑による弾劾調査の公聴会を開催
・ウクライナ東部紛争に関するウクライナ・ロシア・独仏の4か国首脳会議(パリ)
・ノーベル賞授賞式(ストックホルム、オスロ)

12/10(火)
・FOMC(~11日)
・湾岸協力会議(GCC)首脳会議(リヤド)
・アルゼンチンのフェルナンデス大統領が就任
・WTO上級委員2人の任期満了(上級委員会が機能不全に陥る可能性)

12/11(水)
・イスラエルの連立交渉の期限
・スイス総選挙

12/12(木)
・英国総選挙
・EU首脳会議(ブリュッセル、〜13日)
・ECB定例理事会(フランクフルト)
・アルジェリア大統領選挙
・タイ国王の戴冠を祝う水上パレード

12/13(金)
・台湾総統選告示

●英国総選挙

総選挙の展望については以下の記事で解説しましたが、最新の状況をふまえてあらためて考察を述べます(※メルマガに限定)。

「BREXIT延期と英国総選挙の決定」(11/5)

なお、メルマガ限定部分ではボリス・ジョンソン首相が落選する可能性にも言及しています(こちらのツイート参照)。

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アジア・アフリカの生活水準(補足)
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以下の記事でアフリカの経済レベルについて読者の方からの質問に回答しましたが、説明を補足します(※メルマガに限定)。

「アフリカの生活レベル」(12/6)

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あとがき
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日本一QB松岡秀樹氏、東海辰弥氏アメフト殿堂入り(12月3日付日刊スポーツ)

尊敬する大先輩で長年の友人である東海辰弥さんがアメフト殿堂入りされました。

東海さんは京大とアサヒビールを日本一に導き、日本アメフト史上最高のQBともいわれる伝説の名選手。スポーツに関心がなくとも京大出身者なら知らない人はいないスーパースターです。

こちらのリンクでNHKの特集番組が見られるので、よろしければご覧ください。

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5 comments on “今週の動き(12/8~14)
  1. KB より:
    恋愛の話

    ぐっちーさんとJDさんって、どこか兄弟みたいですね。モテる弟に嫉妬していたのでは・・・(笑)(バカヤロー、が聞こえてきます(苦笑))
    それにしても、NATOのあの動画、JDさんもTwitterでトルドーが「軽い」と書かれていましたが、なんとも首脳同士の立ち話にはみえないですね。まるでランチを待っている若手サラリーマンのよう・・・。政治家の威厳や格というのも変化するものなのでしょうか。
    ボリスとトランプそして、英国の医療制度についての関係はなるほどでした。この医療制度の問題は英国にとっては大きな課題のようですが、引き続き難題が山積の英国に興味津々です。
    また、経済統計の補足の問題。特に新興国における「地下経済」のインパクトについては、統計を読み解く術も再確認でき、面白かったです。

  2. a woman subscriber より:
    May I take the liberty of

    Am afraid that I am texting that am discontented the wording, the taste of women. This subscription may have had women subscribers who bothered with it. Aint saying like androcentric. But had it been like the exact what he had said to you? It should have been contented within your friends. Please understand what i meant, just the wording. I liked your story telling about your MOTE-O history shared with ぐっちーさん.

  3. another woman subscriber より:
    私の感じたこと

    a woman subscriberさんのコメントに関連して、私の感じたことを書きます。
    正直、JDさんの記述を見たときの第一印象はやはり引っ掛かりを感じました。
    私は大学でも職場でも男性比率98%くらいの環境にいましたので、この種のボーイズトークにはよくも悪くも慣れていますし、「言葉のあや」というのも一面の真理だろうと思います。ぐっちーさんやJDさんがいらっしゃる(いらした)世界はほぼ男性で占められているでしょうし、どうしても男性中心の発想になるのはある意味、やむを得ない/自然なことだと思います。スポーツクラブの女性ロッカールームでの会話を聞いていると、良し悪しは別としてやはり女性主体のものの見方がなされていることをひしひしと感じます。
    ぐっちーさんやJDさんのことはブログやメルマガを通して以前から知っているので、「女の趣味」発言でお2人への敬意が揺らぐことはありません。もちろん、ぐっちーポストはこれからも愛読しますし、いつまでも続いてほしいです。だからこそ、女性の立場としてはそこはかとない違和感を感じたということをお伝えしたいと思います。
    a woman subscriberさんには、声を上げていただいたことに感謝しています。さもなければ、わたしは心のどこかにしこりを抱えたままだったかもしれません。

  4. JD より:
    woman subscribersさん

    ご指摘どうもありがとうございます。
    ロッカールーム・トークでしたか。自分では気づきませんでした。
    気分を害してしまったことを申し訳なく思います。
    今後、偏った視点からの視点にならないよう注意したいと思います。

  5. the other woman subscriber より:
    ひとこと

    海が恋人のJDさんに、早く本当の恋が訪れますように。

    JDさんの肩書きと外見なら、憧れる女性は多いと思いますが、そういったものではなくJDさんそのものを愛してくれる女性に巡り会ってほしい、というのがグッチーさんの本音だと思います。

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