2019/12/03 05:30 | 米国 | コメント(5)
香港人権法の成立
■ トランプ氏、香港人権法案に署名 中国は反発(11月28日付BBC)
■ Statement from the President on S. 1838 and S. 2710(11月27日付The White House)
■ Statement by the President(同)
■ 香港で米国に謝意示す集会 「人権・民主主義法」の成立受け(11月28日付AFP)
■ 中国が香港人権法巡り米に対抗措置、米軍艦の寄港拒否やNGO制裁(12月2日付ロイター)
先週、トランプ大統領の署名を経て、香港・人権民主主義法が成立しました。
報道やネットでは驚きの声が上がっていますが、本メルマガでは、以下の記事で述べたとおり、この法律は間もなく成立すると予想していました。そのとおりの結果になりました。
・「香港人権・民主主義法案の可決」(11/25)
当然ながら中国は強く反発しています。昨日、ついに対抗措置を発表しました。
米中関係は悪化し、通商協議は決裂するという見方を数多く目にしますが、本当にそうなのか。今回の法律の制定の意義と今後の展望を解説します。
※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。
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香港人権法の成立
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●トランプの署名
●トランプの思惑
●米中通商協議の行方
●読者の方からの質問
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あとがき
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■ トランプ氏、上半身裸のマッチョな加工画像を投稿 健康不安説の払拭狙いか(11月28日付AFP)
■ Donald Trump Jr.のツイート(11月28日付ツイッター)
■ Christine Pelosiのツイート(12月1日付ツイッター)
トランプ大統領のツイートに突然ロッキーのコラ画像。何のテキストもないのがシュールです。健康不安疑惑への対策など色々な憶測を呼んでいますが、私などは、弾劾などに負けんぞ!というファイターのアピールかな・・と思いました。
ドナルド・トランプ・ジュニアも便乗して、民主党のアダム・シフ下院議員(情報特別委員長、弾劾手続きを指揮)をおちょくるツイート。「確かな筋からの情報では、大統領の写真はコラではない」とちょっと意味が分からないツイートもしています。
トランプ・ジュニアは最近『Triggered: How the Left Thrives on Hate and Wants to Silence Us』という本を出し、NYタイムズのベストセラーになっています。もともと派手な人でしたが、このところ、一段と奔放さに磨きがかかっている印象を受けます。
さらにクリスティン・ペローシ(ペローシ下院議長の娘)が反撃(?)のコラ画像。ロッキーはペローシで、トランプはライバルのドラゴ(ソ連のボクサー、つまりロシア)ということのようです。
それにしても、発端となったトランプの画像、最初見たときは「ふーん」と流しましたが、あらためて見るとすごいですね。その後のコラ画像を含め、政治の風景が文字どおり激変していることを実感させられます。
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5 comments on “香港人権法の成立”
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強烈なエビデンスとロジック立てた思考で、科学捜査のようにブレのない香港人権法成立までの動き。同時期に発出された2つのステートメントの読み解きから始まり、米中の発言と行動の裏取り・・・、こうやって現場、じゃなくて仮説と事実を何度も検証していくんだ!と思いました。
質問コーナーでは、「言論に責任を持つ」というJDさんの目線の高さを垣間見た気がして、登場人物もアレなので、ワクワクしました。
SNSに囲まれていても、政治家は風刺画の方が味わいがあっていいなぁ・・・なんて思うのはやはり昭和の人間なのでしょうか(苦笑)。
流石です…
今回のメルマガはこちらが秀逸と申し上げるのもおこがましい程の分析です.広く(特に若者)が知っているべき情報ですね.
これが年間1万円とは…「ぐっちーポスト」の恐ろしさを引き続き体感しております….
ステートメントの解釈、とても興味深かったです。前者の方がキャッチーで視聴者ウケしそうですが、実は本当に大切なのは後者なのですね。後者には最後にトランプの名が記されていたのも意味深です。前者がカモフラージュで、後者が本命。花束に隠されたメッセージのようにも感じました。また、憲法に対するトランプ政権の逆転の発想も、今後政権の行方を見ていく上でとても参考になる視点だなと思いました。
香港人権法案が下院で修正なく可決された件については少し意外に感じていました。下院が修正を主張するかなと思っていたので。しかしながら、21年以降のトランプというワイルド・カードの存在可能性や香港情勢が切羽詰まっていたことなど、状況を総合的に見て、細かな内容よりスピードを重視した結果だったのかなとメルマガを読んで思いました。
米中通商協議の行方・・肝心の「基本合意」の内容がまさに今、交渉されている所だと思いますが、どうなりますでしょうか。焦点になっているのは、既に発動されている関税の撤廃かと思いますが、この点については両国に結構な温度差があるように感じており、本当に合意できるのだろうかと少し懐疑的です。でも両国とも色んな思惑からこのタイミングで合意をしたいと考えているのでしょうし、どこか良き折に譲歩をするのでしょうか。このあたり(合意内容、関税に関する譲歩の仕方等)、今後どのようなシナリオが考えられるのかも興味深いなと思っています。
いずれにせよ、米国も中国も合意したくて仕方がないのに、関係各所の手前致し方なくアクションを起こしている、という状況なのでしょうか。だとしたら緊張感をもって日々報道されている米中関連のニュースも、とんだ茶番に思えてきました。
ロッキーコラ画像はウェブ上で、意外と違和感ない、とか、プーチンはコラ無しでやる、とかいうコメントがあって面白いなーと思いながら眺めていました。一連のコラ合戦、個人的には結構楽しめました。グリーンランドや英雄犬・コナンは他所での製作だったようですが、今回はどちらなのでしょうね。自作だとしたらとても強い意志を感じます。おっしゃるとおり、弾劾に負けないぞ!というアピールなのかもしれませんね。
おはようございます
香港は思惑通り運んだけれども
株価は苦労のかいもなく
下落
予測できたことに対して
あたまにきたのか
株価を下げるようなことばかり・・・(笑)
何をやりたいのだか・・・
本文の評論家
明晰のように感じていましたが
なぜ
あそこでドルペッグが出てくるのか
意味不明でした
はじめてコメントを読みましたが
論理の飛躍がひどいですね、人のこと言えた義理でもないですが(笑)
大きな意味で
たとえば香港の優越的地位
これ
米中双方に必要なもの
そう考えると
トランプのやっていることに
非難が多いですが
政治的には
テーブルの下で手を握るほかないよね
と思うのですけどね
どちらにしろ
中国は共産党の指導で成り立っている国なのだから
都合の悪い立法されれば
共産党は拒否するのに
そして
民主化は共産党を否定するものですから
認める訳がないのに
民主化に夢をみすぎとは
思います
そういう意味で
共産党のやっていることは合理的であり
トランプも同様に合理的
ゆえに
香港人の経済的地位は
必ず将来脅かされるという結論に
現時点では必ずなるのに
なんだか夢をみているよね
とは思います。
トランプ大統領はアメリカの大統領で、その背後にアメリカの政策がある。これはいかなるものだろうか?
孤立主義と保護貿易がメインでしょう。これがその時々に外交に現れてくるとまあ素人勉強で思う。
まあ金儲けばかりを考える人々だから、えさを与えられたらどう行動するか?
誠に調子よいこと、人権だ自由だというが内実は寒いものばかりだと思う。
イランとの外交を見ればアメリカの気の長さがわかるが、背後に石油利権があるからでしょう。も40年もそのままにしている。
これが我が国だったら、どうだろうか?日ソ中立条約を破って、侵攻して、我が国に多大な損害を与えたソ連とあっさり国交を結んだ。
支那事変以降の支那政府の行動を見れば、中共政府と国交を樹立するという選択肢はない。しかしした。それが何をもたらすかは考えていなかった。
海という天然の障壁があるからできる行動だが、それが今後通用するだろうか?
自動車の関税をアメリカがすると言ったら、我々は何ができるか?
日本としては米中を喧嘩させるようにすることに過ぎない。