ブログ記者によるオンライン新聞 グッチーポスト

The Gucci Post [ぐっちー編集長の金融・経済を中心としたオピニオンブログ News Paper]

2019/06/03 00:00  | 今週の動き |  コメント(3)

今週の動き(6/2~8)

真夏日が続きましたね。私もスーツの上着を着るのをやめてクールビズスタイルになりました。暑くても天気が良いので気分は良いのですが、そろそろ梅雨ですね。九州はすでに始まり、関東も来週あたりからとのこと。せめて週末だけでも好天が続くことを願っています。

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先週の動き
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5/25(土)
・ベネズエラのグアイド国会議長がノルウェー政府(仲介)とマドゥロ政権の代表の双方と会談すると表明

5/26(日)
・トランプ大統領と安倍首相がゴルフ(千葉・茂原)
・トランプ大統領が大相撲夏場所・千秋楽の取り組みを観戦、優勝力士に「トランプ杯」を授与(東京・両国)
・トランプ大統領と安倍首相の非公式夕食会(東京・六本木)
・ベルギー総選挙(右派の「新フランドル同盟」が第1党を維持、極右政党「フラームス・ベラング(VB)」が第2党に躍進)
・スペイン地方選挙(社会労働党が多くの選挙区で勝利)
・ドイツのブレーメン州の議会選挙(連立与党の社会民主党(SPD)が2位に後退(CDUが1位))
・リトアニア大統領選挙決選投票(無所属新人の経済専門家のギタナス・ナウセーダが勝利)
・ギリシャのチプラス首相が欧州議会選挙での敗北の見通しを踏まえ近く議会を解散して早期に総選挙を実施する考えを表明
・イラン・イラク外相会談(バグダッド)
・パプアニューギニアのオニール首相が辞意を表明
・タイのプレーム枢密院議長が死去

5/27(月)
・トランプ大統領が天皇皇后両陛下と会見(東京)
・日米首脳会談(同)
・トランプ大統領が拉致被害者家族と面会(同)
・トランプ大統領が宮中晩餐会に出席(同)
・トランプ大統領が北朝鮮のバイデン前副大統領批判に同意する旨発言(同)
・メモリアルデー(戦没者追悼の日)
・北朝鮮外務省が北朝鮮のミサイル発射は国連安保理決議違反と述べたボルトン大統領補佐官を非難
・オーストリアの下院がクルツ内閣の不信任案を可決
・EU外相理事会(ブリュッセル)

5/28(火)
・トランプ大統領がいずも型護衛艦「かが」を訪問(横須賀)
・クシュナー大統領上級顧問がモロッコ、ヨルダン、イスラエルを訪問(~31日)
・シャナハン国防長官代行がインドネシア、シンガポール、韓国、日本を訪問(~6/4)
・米財務省が半期為替報告書を公表(「監視リスト」に日中独韓の4か国とイタリア、アイルランド、シンガポール、マレーシア、ベトナムの新たな5か国を指定)
・EU臨時首脳会議(ブリュッセル)
・トルコ国防省がイラク北部のクルド人武装勢力(PKK)の拠点への攻撃を開始したと発表
・メキシコの国営石油会社ペメックスのエミリオ・ロソヤ元CEOに逮捕状が発行

5/29(水)
・モラー特別検察官がロシア疑惑の捜査報告書について声明を発表
・米ホワイトハウスが、トランプ大統領の訪日中、横須賀基地に停泊中のイージス駆逐艦「ジョン・S・マケイン」を隠し大統領の視界に入れないよう海軍に指示していたが実現しなかったことが判明
・米・トルコ首脳電話会談
・米国務省のオルタガス報道官が安倍首相のイラン訪問の検討について問われ「日本等の同盟国が米国とイランの緊張緩和を手助けすることを歓迎する」と発言
・中国共産党機関紙の人民日報が中国から米国へのレアアースの輸出を制限する可能性に言及する論評記事を掲載
・イランのロウハニ大統領が米国との対話を排除しない立場を表明、ハメネイ最高指導者は米国とは交渉しないと発言
・ノルウェーがベネズエラのマドゥロ政権と野党勢力の代表団の会談がオスロで実施されたと発表
・ナイジェリアのブハリ大統領の就任式(アブジャ)
・日・バングラデシュ首脳会談(東京)

5/30(木)
・トランプ大統領がメキシコの不法移民対策が不十分として同国からの全輸入品に6月10日から5%の追加関税を課す方針を発表
・トランプ大統領がモラー特別検察官は「反トランプ派」と発言
・ペンス副大統領がカナダのトルドー首相と会談(オタワ)
・ポンペオ国務長官がドイツ、スイス、オランダ、英国を訪問(~6/5)
・ルイジアナ州で胎児の心音が確認された場合に中絶を禁止する「ハートビート法」が成立
・イスラエル国会が解散を決定(総選挙は9月17日予定)
・GCC緊急首脳会議(メッカ)
・アラブ緊急首脳会議(同)
・ウクライナのゼレンスキー大統領がドイツのマース外相とフランスのルドリアン外相と会談(キエフ)
・インドのモディ首相の就任式(デリー)
・オーストリアのファンデアベレン大統領が憲法裁判所のブリギッテ・ビアライン判事を暫定首相に任命
・日ロ外務・防衛担当閣僚協議(2+2)(東京)
・日・ラオス首脳ワーキングランチ(同)
・日経新聞主催国際交流会議「アジアの未来」(東京、~31日)

5/31(金)
・バージニア州のバージニア・ビーチ市庁舎で市職員による銃乱射事件
・中国商務省が中国版の「エンティティ・リスト」をつくると発表
・北朝鮮の対米協議を担当してきた朝鮮労働党幹部・政府高官が一斉に処分されたと朝鮮日報が報道
・アジア安全保障会議(シャングリラ会合)(シンガポール、~6/2)
・フィリピンがカナダ企業が不法に持ち込んだゴミをコンテナ船でカナダに返送
・日・マレーシア首脳会談、日・フィリピン首脳会談、日・カンボジア首脳ワーキングランチ(東京)
・イスラム協力機構(OIC)首脳会議(メッカ)

6/1(土)
・中国が18年9月に追加関税を課した約5200品目(600億ドル相当額)の米国製品に対する追加関税の税率を5~10%から5~25%に引き上げ
・日韓防衛相会談(シンガポール)
・エルサルバドルのブケレ新大統領の就任式

●トランプ政権の対メキシコ追加関税の発表

トランプ大統領が、不法移民対策が不十分として、メキシコからの全輸入品に6月10日から5%の追加関税を課す方針を発表しました。税率は7月1日から段階的に5%ずつ引き上げ、10月1日に最大25%まで上げるとしています。

突然の発表にメキシコはもちろん、米国の産業界やメキシコに進出している外国企業も衝撃を受けました。メキシコとは、カナダとともに昨年「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」を締結し、ちょうど3か国とも批准に向けたプロセスを本格化させたところでした。

「NAFTA改定・新協定「USMCA」と米国の対中政策」(18/10/10)

トランプの発表の当日には、ペンス副大統領がカナダを訪問し、トルドー首相と会談して、USMCA早期批准に向けて一致しています。

なぜこんなタイミングで発表したのか。トランプの狙いは何か。追加関税は発動されるのか。今回の発表が与える影響は何か。今週、解説します。

●日米首脳会談

以下の記事でお伝えしたとおり、日米首脳会談前から貿易協定について大きな進展はみられないことが示唆されていましたが、特筆すべきサプライズはなく終了しました。

「トランプ大統領の訪日」(5/27)

ただしトランプ大統領は、会談の冒頭で貿易協定交渉について「8月に大きな発表がある」と発言。7月の参院選後にしたのは安倍首相への配慮だったでしょうが、8月という時期を明示したのはやや驚きでした。さらに共同記者会見では、農産物関税の引き下げについて「TPPに縛られない」と述べました。これは日本側には完全に不意打ちだったとみられます。

やはりトランプ、その奔放さには気を抜くことはできません。ただ時期についてはこれまでも発言にブレがあり、また「発表」という表現も曖昧さを残しています。合意を急がせたいという気持ちの表れでしょう。TPPについても明確な意思が込められているかは分からず、以下の記事で述べた分析から大きな変更はありません。

「日米貿易協定(物品貿易協定(TAG))交渉の初会合」(4/22)

イランについては、日本が良好な関係を続けていることを理解しているとした上で、米国も対話を望んでいると述べたのは特筆に値します。その後、国務省のオルタガス報道官が安倍首相のイラン訪問の検討について問われ「日本等の同盟国が米国とイランの緊張緩和を手助けすることを歓迎する」と述べました。

日本にとってイランとの関係のハンドリングは極めてセンシティブで、たとえばジョージ・W・ブッシュ政権では日本のイランへの接近に対して強い牽制がありましたが、このあたりはトランプ政権の日本への信頼と良く言えば柔軟(ある意味で一貫性のない)姿勢が見てとれます。

北朝鮮については、拉致問題には引き続き厚い配慮を見せましたが、ミサイル発射や核実験が行われていない現状に満足しており、金正恩を「スマート」と述べるなど、喫緊の問題ととらえていない様子がうかがわれました。驚きはないのですが、トランプの考え方をあらためて確認する上で参考になる言動でした。

また、トランプ訪日については、読者の方からメールで以下のコメントをいただきました。

>こんにちはJDさん、関西のmbsラジオで、金曜日朝8時前に登場するコメンテーターさんの意見です。番組のホームページにコメントとして載っております。
(以下)
>トランプさんの話。
>今日は、ある資料を持ってきました。480ページで、英語がびっしりの分厚い資料です。これが何の資料かといいますか、明日、国賓として来られるトランプさんに関する一連の疑惑についてまとめた資料です。ネットでもダウンロードできますよ。
>日本では、トランプ政権でまとめた概要を発表していますが、読んでみると、日本で報じられている内容と違います。一言で言うと、トランプさんがアメリカのために大統領をやっているのか?ビジネスのために大統領をやっているのか?わからなくなってくるような内容です。
>日本はトランプさんを接待しまくっていますが、手厚くもてなした見返りはそんなにないと思います。事実ヨーロッパの国々は接待をしていません。
>トランプさんを持ち上げることに意味はあるのでしょうか?
(以上)

「480ページ」の資料とはモラー報告書のことでしょうね。短い文章なので評価が難しいところがありますが、私のコメントを述べます(※メルマガに限定)。私にしてはめずらしく、辛辣になりました。ぐっちー師匠の影響でしょうか・・(笑)。

●欧州議会選挙

選挙結果は以下のとおりでした(全751議席)。「〇」は親EU、「△」は反EU(ないしEU懐疑派)です。各会派の下にあるのはその会派に所属する各国の主要政党です。

〇1 欧州人民党(EPP)(中道右派) 179(▲38)
 ・ドイツ(1位) CDU・CSU
 ・スペイン(2位) 民主党
 ・フランス(4位) 共和党
〇2 欧州社会・進歩連盟(S&D)(中道左派) 153(▲38)
 ・ドイツ(3位) SPD
 ・スペイン(1位) 社会労働党
 ・イタリア(2位) 民主党
 ・オランダ(1位) 労働党
〇3 欧州自由民主同盟(ALDE)(リベラル) 105(△37)
 ・フランス(2位) 共和国前進(REM)
 ・英国(2位) 自由民主党
 ・ドイツ(6位) 自由民主党
〇4 緑の党・欧州自由連合(Greens/EFA)(環境政党・左派) 69(△17)
 ・ドイツ(2位) 緑の党
△5 欧州保守改革グループ(ECR)(右派) 63(▲13)
 ・ポーランド(1位) 法と正義
△6 国家と自由の欧州(ENF)(右派ポピュリスト) 58(△22)
 ・フランス(1位) 国民連合(RN)
 ・イタリア(1位) 同盟
△7 自由と直接民主主義の欧州(EFDD)(右派・左派ポピュリスト) 54(△13)
 ・英国(1位) BREXIT党
 ・ドイツ(4位) ドイツのための選択肢(AfD)
 ・イタリア(3位) 五つ星運動
△8 欧州統一左派・北方緑の左派同盟(GUE/NGL)(左派ポピュリスト) 38(▲14)
 ・ドイツ(5位) 左翼党
 ・スペイン(4位) ポデモス
 ・ギリシャ(2位) SYRIZA

以下の記事で述べたとおり、(1)欧州人民党(EPP)と(2)欧州社会・進歩連盟(S&D)の中道連合が議席を大きく減らし、過半数を失いました。

「欧州議会選挙」(5/27)

一方で、ポピュリストと反EU派は議席を増やしたとはいえ、思ったほどは伸びませんでした。(6)「国家と自由の欧州(ENF)」は、フランスのマリーヌ・ルペン率いる「国民連合(RN)」とイタリアのマッテオ・サルビーニ副首相率いる「連合」が躍進したことで議席を増やしましたが、オランダの「自由党」は議席を失いました。また(5)「欧州保守改革グループ(ECR)」は票を減らしました。(7)「自由と直接民主主義の欧州(EFDD)」は、BREXIT党の参加により票を増やしましたが、ドイツの「ドイツのための選択肢(AfD)」、イタリアの「五つ星運動」は伸び悩みました。

一方、EPPとS&Dが後退したとはいえ、(3)「欧州自由民主同盟(ALDE)」は、フランスのマクロン大統領率いる「共和国前進(REM)」が参加したことにより大きく議席を伸ばしました。また(4)「緑の党・欧州自由連合(Greens/EFA)」も議席を増やしています。

ポピュリストと反EU派がそこまで伸びなかった背景には投票率の上昇があるとみられます。これまで40%台だった投票率は50%を超え、特に若者の参加率が高かったとのこと。有権者の大半は依然としてEUを支持していることが示されました。しかし中道勢力が後退し、左右の二極化が進んだといいえます。

なお、欧州のポピュリスト政党については以下の記事を参照下さい。

「ポピュリズムとは(1):欧州の現状」(18/3/14)

まず、今回の選挙の影響が直接に及ぶのは、EU指導部の人事です。ユンケル欧州委員長とドラギECB総裁が10月、トゥスク欧州理事会議長が11月に任期を満了し、後任がどうなるかがポイントになります。

欧州委員長については、これまではEPPとS&Dが過半数を占めていることから、第一会派のEPPが推す候補が選出されることになっており、そうするとEPP代表のマンフレート・ウェーバー欧州議員(ドイツ出身)になります。ドイツのメルケル首相はこの案を支持しています。

しかし、今回はEPPとS&Dだけでは過半数に足りず、おそらくALDEの協力が必要になります。ALDEの中核勢力であるREMを率いるマクロンは、「カリスマ性と経験がある人物がふさわしい」と述べ、実績が乏しいウェーバーに暗に異を唱えています。

おそらくマクロンはBREXIT首席交渉官のミシェル・バルニエ(フランス出身、元外相)を推すとみられます。ただ、欧州委員会第1副委員長のフランス・ティメルマンス(オランダ出身)、欧州委員のマルグレーテ・ベステアー(デンマーク出身、初の女性委員長になる可能性)も有力候補とみられています。

欧州委員長、欧州理事会議長、ECB総裁は、それぞれ異なる国から選ばれるのが慣行になっているので、欧州委員長が誰になるかによって絞られてきますが、ECB総裁の有力候補として名前が挙がっているのは、ドイツ連銀のワイトマン総裁、フランス中銀のビルロワドガロー総裁 ECBのクーレ理事(フランス出身)、フィンランド中銀のレーン総裁です。

次に英国、ドイツ、フランスの国内政治に与える影響についてコメントします(※メルマガに限定)。

●イスラエルの再選挙決定

以下の記事で述べたとおり、ネタニヤフ政権の連立交渉は難航していました。極右政党「イスラエル我が家」(5議席)が連立に加わらないと右派勢力は60議席になり、過半数(61)を割り込んでしまうのですが、同政党は連立入りの条件として、超正統派のユダヤ人の徴兵免除の撤廃を主張し、宗教政党と対立していたからです。

「イスラエル現代史(1):ユダヤ人の歴史(古代・中世)」(5/29)

結局、5月29日のデッドラインを過ぎ、国会は解散を決定。9月17日に再選挙を行うことになりました。連立交渉に失敗して再選挙に至るのはイスラエル史上初めての事態です。今後の展望について解説します(※メルマガに限定)。

なお、今回問題になった超正統派の兵役免除をめぐる論争は、まさにイスラエルの歴史と構造に関わる問題です。この点は「イスラエル現代史」の中で詳細に説明します。

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今週の動き
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6/2(日)
・日米韓防衛相会談(シンガポール)

6/3(月)
・トランプ大統領が英国、アイルランド、フランスを訪問(~6日)
・ベネズエラの民主化を求める米州諸国の「リマ・グループ」が欧州・中南米諸国の「コンタクト・グループ」と外相級会議

6/4(火)
・米英首脳会談(ロンドン)
・シャナハン国防長官代行が岩屋防衛相と会談(東京)

6/5(水)
・ノルマンディー上陸作戦の75周年記念式典(トランプ大統領が出席)(英国・ポーツマス)
・米・アイルランド首脳会談(アイルランド・シャノン)
・習近平国家主席がロシアを訪問(~7日)
・ウランバートル対話(モンゴル、~6日)
・デンマーク総選挙

6/6(木)
・ノルマンディー上陸作戦の75周年記念式典(トランプ大統領が出席)(フランス・ノルマンディー)
・米仏首脳会談(フランス)
・ECB理事会(リトアニア)
・サンクトペテルブルク国際経済フォーラム(サンクトペテルブルク、~8日)

6/7(金)
・メイ首相が保守党党首を辞任

6/8(土)
・G20財務相・中銀総裁会議(福岡、〜9日)

●トランプの欧州訪問

英国もまたトランプ大統領を国賓として迎えます。王室行事が予定されており、英国流のもてなしとトランプの対応が気になるところです。

今週保守党党首を降りるため、もはや「死に体」となったメイ首相とはもちろん会談しますが、どうやら次期保守党党首の有力候補であるボリス・ジョンソン前外相とBREXIT党のナイジェル・ファラージ党首との会談も検討しているようです。

●メイ首相の保守党党首辞任

ついにメイ首相が保守党党首を降りる日がやってきました(首相はしばらく続けますが)。まずは次の党首(首相)が誰になるかが注目されますが、立候補者は以下のとおり12人にも上っています。

〇ボリス・ジョンソン前外相
〇ドミニク・ラーブ前EU離脱担当相
〇マイケル・ゴーブ環境相
〇アンドレア・レッドソム前下院院内総務
〇エスター・マクベイ前雇用・年金相
△サジド・ジャビド内相
△キット・モルトハウス住宅相
△ジェームズ・クレヴァリーEU担当閣外相
△マーク・ハーパー下院議員
✖ジェレミー・ハント外相
✖マット・ハンコック保健相
✖ローリー・スチュワート国際開発相

「〇」は合意なき離脱でも構わない、「△」は合意なき離脱を排除しない、「✖」は合意なき離脱はすべきでない、という立場です。さらにフィリップ・ハモンド財務相、グラハム・ブレイディ1992年委員会委員長らも加わるとみられています。

「先週の動き」の「欧州議会選挙」で述べたとおり、欧州議会選挙でのBREXIT党の躍進は離脱強硬派に大きな追い風になっています。そして、離脱強硬派の中で絶大な人気を誇るのは、やはりボリス・ジョンソンです。

ジョンソンのカリスマと知名度は上記候補者の中で圧倒的で、よほどのことがなければジョンソンで決まり、という雰囲気ができつつあります(失言が多いので、よほどのことがない、とは言い切れませんが)。そうなると合意なき離脱の可能性はやはり高まると言わざるを得ません。

ただジョンソン自身は、一つの立場にこだわりがないオポチュニストで、そもそもBREXITを煽ったのも、首相を目指す野心のためといわれており、その行動は予測不能な部分があります。議会の過半数が合意なき離脱を望んでいない中でどのような動きに出るのか。今後のジョンソンの言動を注意深くフォローする必要があります。

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あとがき
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トランプ訪日は、華やかなイベントとネタが盛りだくさんでしたが、やはり気になったのはハンバーガー。ぐっちーさんも書かれていますが、今回はTHE BURGER SHOPのダブル・チーズバーガーが用意されたとのこと。

米国産牛肉を使ったそうですが、これは日本は米国牛を輸入していますよ、というメッセージですね。結構なことではないでしょうか。

前回用意された「マンチズ・バーガー・シャック」のハンバーガーを食べたレポートについては、1/1821の記事のあとがきでお伝えしました。

THE BURGER SHOPも要チェックですね。10年ほど前にまさにこのあたりに住んでいたのですが(首相官邸で仕事をしていたので、有事には30分で出勤できるところに住んでいました)、当時はこのお店はなかったような。

トランプ訪日ネタは次回も続きます。ご期待下さい。

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3 comments on “今週の動き(6/2~8)
  1. KB より:
    辛辣なJDさん

    いつも辛辣な師匠と違って、JDさんの辛辣さはレアモノなので、こうして読むとちょっと得した気分になります(笑)。
    欧州議会選挙についてもとても緻密な解説と分析、さらに大胆な見通しのイスラエル・・・とバラエティ豊かな内容で楽しかったです。

    メルマガではおなじみの(?)”プレーム枢密院議長の死去”や一連のアジア各国のトップ会談もほとんど報道されていないものですから、本当に助かります。

    有益な情報は自ら(お金を払って)取りに行く、やはりそういう時代なのですね。

  2. china より:
    発信する側、受け取る側

    たまには言いたい放題も良いのではないでしょうか。
    それでも言いっ放しではなく、最後には「辛辣になりました。」と「素」に戻るあたりがJDさんらしくて微笑ましいです。

    プロに対し求める態度は全くもっておっしゃる通りだと思います。
    しかしながらこのコメンテーターの方もプロとして有益だと信じ、発信をしているとしたらどうでしょう。(ちなみにHPへ行ってみたら、コメンテーターさんは某大手メディア出身のジャーナリストさん、でした。)

    発信する側の意識も勿論大切ですが、このパターンで恐ろしいなと感じるのは、聞く側が何の疑いもなくこれらの情報や持論を鵜呑みにしてしまう可能性があるということです。上記コメンテーターのコメントも、フィルターなしに丸飲みしてしまう人、結構多いのではないでしょうか。また発信する側も有益だと信じている場合、最高の悪循環の始まりだと思います。
    発信する側もある程度のプロ意識は必要だと思いますが、それを厳格に適用しすぎると表現の自由が侵害される気がしますし、そもそも論として有益だと信じて発信している場合があるので、やはり受け取る側が賢くなって情報の取捨選択を出来るようになるのがベスト・・なのかなと何となく思っています。(それが一番難しいのですが・・。)

    欧州議会選挙の部分を読んで、(恐ろしいことに!)やっと欧州議会やEU人事のざっくりとした構造が分かりました。フランスはマクロンが健闘、やはりそうですよね。あれだけ毎週のように反政府デモを起こされても一応フランス2位の得票率。この得票率あたりが彼の岩盤支持層という事でしょうか。英国の世論調査も興味深いですね。国民も決められない政治には疲れたのかなと感じます。それにしても、ボリス・ジョンソンはなぜそんなに人気があるのでしょうか。写真で見る限りではカリスマを感じ取れた瞬間は一度もなく、むしろ毎回、もうちょっとヘアスタイルをきちんとしようよ、と思うのですよね。謎。

    そういえば、GOTの後継として『SUITS』シーズン7を視聴しているのですが、なんとGOTのオマージュ・シーンに出くわしました(!)。はじめは、空似かな・・と思っていたのですが、次のシーンで「GOTを見る予定をキャンセルしておけ」という台詞が出てきたので、これはガチでGOTファンの仕事だなと。ロスな気持ちを若干引きずっていたので、思いがけない再会に心躍りました。(ネタバレになっていたらごめんなさい。)

    新たな試み、楽しみです。
    試行錯誤を重ね実直に挑まれたメルマガ1年目、安定感が増した2年目を経て、3年目はチャレンジの年になりそうですね。ほどよい緊張感を力に変え、更なる飛躍へ繋げていただければと思います。
    応援しています。

  3. HK Boys より:
    貿易戦争

    JD様
    いつも楽しく拝読させていただいております。
    知見の無い身としましては、フェアで中立なご意見を賜われる貴重な場所と勝手に位置づけております。今号の辛辣と評していらっしゃった批評も、判断基準の乏しい身としては目から鱗でした。今後もこういった御指摘やご考察をお聞きしたく存じます。

    さて、興味本意ではございますが、この度のトランプ政権の関税政策ですが、グッチーさんの仰る通り、米国への経済的なダメージは微々たるものということは理解しております。その上で、過去の日米貿易摩擦との対比で見た場合の各国への(経済的、政治的)影響の多寡、現代の中国と当時の日本の対応の違いなどが御座いましたら、是非ご高説を賜りたいと存じます。国民感情の煽り方(メディアへのリーク)と外交政策の落とし所など、過去の日本から予見できるものがもしあれば、ご意見を伺いたいです。

    メルマガの影響を受け、今更ながらGOTを見始めました。序盤なのですが、暇を見つけては楽しんでおります。

    毎号、楽しみにしております。今後ともご活躍を期待しております。

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