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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2019/05/27 00:00  | 今週の動き |  コメント(5)

今週の動き(5/26~6/1)


先週はほとんど真夏の気候でしたね。湿気の低さが救いでしたが、私も家で扇風機を回すようになりました。バルミューダの製品で、音が静かで風の感触が良く、寝ている間に回しても快適です。

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先週の動き
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5/18(土)
・米共和党のアマーシュ下院議員がロシア疑惑の捜査報告書でトランプ大統領は弾劾されるべき行為に及んだことが示されたとの見解を表明

5/19(日)
・グーグルと米国の大手半導体メーカー(インテル、クアルコム、ザイリンクス、ブロードコム)が一部のサービスと製品のファーウェイへの提供を停止したとの報道
・トランプ政権がパレスチナの経済成長に向けた方策を議論する国際会合を6月25~26日にバーレーンで開くと発表
・トランプ大統領が「もしイランが戦いたいのなら、それはイランの正式な終わりを意味する。二度と米国を脅すな!」とツイート
・イラクの「グリーン・ゾーン」域内で米大使館から約1キロの地点にロケット弾が着弾(バグダッド)

5/20(月)
・米商務省がファーウェイの輸出禁止規制に関する取引の一部を3か月間認める猶予措置を発表
・習近平国家主席が劉鶴副首相とレアアースの産地を視察(江西省)
・トランプ大統領の財務情報の開示を求める議会の召喚状に対し同大統領が無効と差し止めを主張していた訴訟について、ワシントンDCの連邦地裁が同大統領の主張を退け会計事務所に情報の提出を命じる判決
・ホワイトハウスがマクガーン元大統領法律顧問に対しロシア疑惑に関する議会証言に応じないよう命じたと発表
・ウクライナのゼレンスキー新大統領の就任式
・オーストリアのクルツ首相がキクル内相(自由党)を更迭
・ベネズエラのマドゥロ大統領が国会の早期解散(20年末に予定される国会議員選挙の早期実施)の可能性に言及

5/21(火)
・トランプ大統領が5月末に退任するウィルソン空軍長官の後任にバーバラ・バレット元駐フィンランド大使を指名
・マクガーン元大統領法律顧問が下院司法委員会の公聴会を欠席
・米下院司法委員会がホープ・ヒックス元ホワイトハウス広報部長とアニー・ドナルドソン元大統領副法律顧問に議会証言を求める召喚状を送付
・トランプ大統領の財務情報の開示を求める議会の召喚状に対し同大統領が無効と差し止めを主張していた訴訟について、NY市の連邦地裁が同大統領の主張を退け金融機関に情報の提出を命じる判決
・イランのザリーフ外相がトランプ政権が「敬意」を示さない限り交渉には応じないと発言
・イラクのアブドルマハディ首相が米国とイランの緊張解消のため両国に代表団を派遣すると発表
・北朝鮮国営の朝鮮中央通信が金正恩朝鮮労働党委員長を批判したバイデン前副大統領を非難
・英国のメイ首相が6月3日の週に議会で採決予定のBREXIT協定案が承認された場合、2度目の国民投票を実施するかどうかを議会に問う方針を表明
・オーストリアの自由党の全閣僚が辞任
・EU総務理事会(ブリュッセル)
・ウクライナのゼレンスキー大統領が議会を解散し7月21日に議会選を前倒して実施する大統領令に署名
・インドネシア大統領選挙の結果発表(ジョコ大統領の勝利)
・マラウイ大統領選挙

5/22(水)
・トランプ大統領が民主党の議会指導部とのインフラ整備計画に関する協議を突然打ち切り、民主党のロシア疑惑追及を批判
・ペローシ下院議長がトランプ大統領はロシア疑惑と司法妨害疑惑の捜査で隠蔽に関与し「弾劾可能な違反になりうる」との認識を表明
・米下院情報委員会が司法省との間でモラー報告書のインテリジェンスに関する部分を提出することで合意したと発表
・中国が通信機器に組み込む半導体製品等に使われる集積回路を設計する企業の企業所得税を免除すると発表
・英半導体設計大手のアーム・ホールディングスがファーウェイとの取引を停止したとの報道
・英保守党のレッドソム下院院内総務がメイ首相の方針に反対して辞任
・OECD閣僚会合(パリ、~23日)
・ライトハイザーUSTR代表と河野外相が会談(パリ)
・南アフリカの議会がラマポーザ・アフリカ民族会議(ANC)党首を大統領に再選出

5/23(木)
・トランプ大統領が米中通商協議で合意が成立した場合には何らかの形でファーウェイについても合意に含まれるかもしれないと発言
・トランプ大統領が160億ドルの農家支援策を発表
・トランプ大統領がペローシ下院議長を「狂ったナンシー」と呼んで非難
・米司法省がウィキリークスの創始者ジュリアン・アサンジを機密情報の公開の罪等の容疑で追起訴
・インド総選挙(下院選)の開票結果発表(与党BJPが勝利)
・インドの駐米大使がインドは米国によるイラン制裁を受けてイラン産原油の輸入を完全に停止したと表明
・欧州議会選挙(~26日)
・ベネズエラのマドゥロ大統領がファーウェイの技術を使った通信インフラの整備を進めると発表

5/24(金)
・トランプ大統領がイランの脅威に対応するため中東地域に約1500人の米兵を追加派遣すると発表
・サンフランシスコの連邦地裁が国境の「壁」を建設するための国防予算の転用(10億ドル)の差止めを命じる仮処分命令
・英国のメイ首相が6月7日に保守党党首を辞任すると表明
・日米閣僚級通商協議(東京)

5/25(土)
・トランプ大統領の訪日(~28日)
・台湾の国家安全会議の李大維秘書長が5月13~21日の訪米中にボルトン大統領補佐官と会談していたことが判明
・南アフリカのラマポーザ大統領の就任式
・ノルウェーがベネズエラの与党と野党が対話を再開すると発表

●トランプ政権のファーウェイ排除に向けた動き

米商務省は、ファーウェイの輸出禁止規制に関する取引の一部を3か月間認める猶予措置を発表しました。以下の記事で述べたとおりの展開です。

「トランプ政権のファーウェイ排除に向けた動き」(5/21)

一方、報道によれば、グーグルは、ファーウェイのスマートフォンで使用されるアンドロイドのアップデートを制限し、今後発売されるスマートフォンでのアプリ使用を禁止する方針とのこと。また、インテル、クアルコム、ザイリンクス、ブロードコム、アームといった半導体関係の大手企業がファーウェイとの取引を停止したと伝えられています。

また、ファーウェイの任正非CEOは、メディアの取材に応じ、米国の輸出禁止規制に対して十分な対策を打ってきたと説明しました。これらの動きについてコメントします(※メルマガに限定)。

●トランプ政権のインフラ整備計画の頓挫

先月、以下の記事でお伝えしたとおり、トランプ大統領と民主党の議会指導部(ペローシ下院議長とシューマー上院院内総務)は2兆ドルのインフラ投資法案を検討することで合意し、財源については3週間以内にあらためて協議を行うことになっていました。

「トランプ政権のインフラ整備計画」(5/6)

これを受け、先週、協議がセットされましたが、当日、トランプはわずか5分で協議を打ち切り、その後の記者会見で民主党のロシア疑惑追及への批判を展開しました。協議当日の午前にペローシがトランプはロシア疑惑と司法妨害疑惑の捜査について隠蔽(cover-up)に関与していると発言しましたが、トランプはこの発言に憤慨したといわれています。

その後、トランプとペローシとの間で激しい非難の応酬がありました。この顛末についてコメントします(※メルマガに限定)。

●共和党のアマーシュ議員の弾劾要求

共和党のジャスティン・アマーシュ下院議員がロシア疑惑の捜査報告書でトランプ大統領は弾劾されるべき行為に及んだことが示されたとの見解を表明しました。共和党から初めてトランプ大統領の弾劾を求める声が上がったということで話題を呼んでいます。

アマーシュは10年の下院選で初当選。いわゆる「ティーパーティー議員」の一人です。弾劾については、いずれにせよ実現しないので気にする必要はないのですが、アマーシュの行動の裏には20年大統領選に影響を与える重要な動きがあります。この点を解説します(※メルマガに限定)。

●メイ首相の辞任表明

メイ首相がついに辞任を表明。6月7日に保守党党首を辞め、首相も後任が決まり次第退くとのこと。2年前に述べた「6月は5月(メイ)の終わり」という言葉が予言のように蘇りました。

「英国総選挙(メイ首相の敗北)」(17/6/20)

メイの運命が風前の灯火であったことは以下の記事でお伝えしていたとおりです。その意味で驚きはありません。

「BREXITとメイ首相の辞任に向けた動き」(5/20)

6月3日の週にBREXIT協定案の4度目の採決を計画していましたが、労働党の支持は得られず、「2度目の国民投票」という新提案を加えるという奇策に出ましたが、これには保守党内から強い反発が出て、議会の要であるレッドソム下院院内総務が辞任。議会でも党内でも完全に求心力を失ったことを露呈し、ついにメイも観念しました。

BREXIT協定案が否決ないし中止されることは確実だったので、辞任はいずれにせよ既定路線であり、驚きはありません。タイミングが早まったのは、できるだけ早く新首相に引き継ぎした方がスムーズという意味でベターだったといえるでしょう。

政治は結果責任ですから、メイは失敗の責めを負う他ありません。誰がやっても困難な課題であったことは間違いありませんが、それでもメイのアプローチには様々な場面で疑問が残りました。17年6月の総選挙は明らかな失敗でしたが、ハードBREXITからソフトBREXITへの方針転換のタイミングも正確な意図も分かりにくく、結果論では済まされないものがありました。どれだけ叩かれても倒れないタフさは立派と思いますが、後世の評価は厳しいものになるでしょう。

今後については、まずは保守党の党首選が重要イベントになりますが、上記記事で述べたとおり、様々な候補者がいる中で、現時点での有力候補はボリス・ジョンソン前外相です。ジョンソンが首相になれば合意なき離脱の可能性は一気に高まるでしょう。新党首・首相は7月末までに決まる見通しですが、候補者の多さもあり、それなりの時間がかかるとみられます。まだまだ不透明な状況が続きます。

●欧州議会選挙

欧州議会選挙は79年に始まって以来5年ごとに行われていますが、基本的に関心が低い選挙です。投票率は年々下がっており、前回14年は過去最低の42.5%でした。しかし、今回の選挙は、以下の記事で述べたとおり、第1会派の欧州人民党(EPP、中道右派)と第2会派の欧州社会・進歩連盟(S&D、中道左派)の中道連合が過半数を失い、EU懐疑派が躍進する可能性が高いです。

「欧州議会選挙」(5/20)

そうなると欧州理事会議長、欧州委員長、ECB総裁をはじめとするEU首脳人事に影響を及ぼすこと、さらに英国とイタリアの内政にも影響が及ぶと予想されることから、例年になく関心が高まっています。おそらく前述のとおりEU懐疑派が票を伸ばすでしょうが、極右・極左系政党は投票率が低いほど伸びるので、関心が高まったことで意外とある程度のブレーキがかかる可能性もあります。アイルランドやオランダの出口調査では親EU派が優勢とのことです。

結果は26日夜に判明する見通しなので、確認した上であらためてポイントを述べます。

●インド総選挙におけるBJPの大勝

モディ首相が率いる与党インド人民党(BJP)が303議席を獲得。歴史的勝利をおさめた前回(14年)の選挙より21議席上積みし、単独過半数を維持する圧勝でした。モディ政権の続投は確実になり、しかも政権基盤は極めて強固になります。

前回の記事では与党連合は過半数を維持するが、BJPの単独過半数維持は厳しいだろうと述べましたが、BJPは予想を上回る勢いを見せました。ただ、先週判明した出口調査では、10の調査のうち4が単独過半数を予想しており、その時点である程度の見通しはついていました。

「インド総選挙の結果発表」(5/20)

以下の記事で予測したとおり、パキスタン(のテロ組織)への攻撃が大きな追い風になりました。ナショナリズムを政治に利用するのは好ましく思えませんが、モディの天才的な政治センスが今また示された・・といえます。

「インドとパキスタンの空爆と戦闘」(3/4)

モディ政権1期目の後半は、改革路線は後退し、ヒンドゥー保守主義の協調、中銀への介入、経済統計の操作疑惑、パキスタンとの関係悪化など不安要因が顕在化しました。こうした路線が継続するようだと見通しは暗くなります。ただ、モディがこうした強引なアプローチをとった背景には、経済の減速を受けて、求心力を維持するためにやむを得ず及んだ面があります。2期目では議会と党内で圧倒的な主導権を握ることができることから、本来の「改革者」の路線に戻り、経済改革を最優先することが期待されます。

なお、BJP政権が2期10年続くのはインド史上初めてのことです。独立以来インドを支配してきた国民会議派ネルー・ガンディー王朝の凋落は激しく、存亡の危機に瀕しつつあります。二大政党の勢力の変化を受けて、地域政党にも新たな動きが見えます。こうした長期的トレンドを含め、近いうちにインド現代史について解説します。

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今週の動き
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5/26(日)
・トランプ大統領と安倍首相がゴルフ(千葉・茂原)
・トランプ大統領が大相撲夏場所・千秋楽の取り組みを観戦、優勝力士に「トランプ杯」を授与(東京・両国)
・トランプ大統領と安倍首相の非公式夕食会(東京・六本木)
・ベルギー総選挙
・スペイン地方選挙
・ドイツのブレーメン州の議会選挙
・リトアニア大統領選挙決選投票

5/27(月)
・トランプ大統領が天皇皇后両陛下と会見(東京)
・日米首脳会談(同)
・トランプ大統領が拉致被害者家族と面会(同)
・トランプ大統領が宮中晩餐会に出席(同)
・米国のメモリアルデー(戦没者追悼の日)
・EU外相理事会(ブリュッセル)

5/28(火)
・トランプ大統領がいずも型護衛艦「かが」を訪問(横須賀)
・シャナハン国防長官代行がインドネシア、シンガポール、韓国、日本を訪問(~6/4)
・EU臨時首脳会議(ブリュッセル)

5/29(水)
・ナイジェリアのブハリ大統領の就任式

5/30(木)
・ポンペオ国務長官がドイツ、スイス、オランダ、英国を訪問(~6/5)
・日経新聞主催国際交流会議「アジアの未来」(東京、~31日)

5/31(金)
・アジア安全保障会議(シャングリラ会合)(シンガポール、~6/2)

6/1(土)
・中国が18年9月に追加関税を課した約5200品目(600億ドル相当額)の米国製品に対する追加関税の税率を5~10%から5~25%に引き上げ
・エルサルバドルのブケレ新大統領の就任式

●トランプ大統領の訪日

日米首脳会談、天皇皇后両陛下との会見、拉致被害者との面会の他、ゴルフ、大相撲、炉端焼き、護衛艦搭乗・・とイベント盛り沢山でトランプ大統領を歓待。大いに結構なことと思います。

貿易協定交渉については、ライトハイザーUSTR代表と茂木経済財政・再生相が会談しましたが、茂木大臣は訪日中に合意が発表されることはないとの見通しを示しました。以下の記事で述べたとおりの展開です。

「トランプ大統領の訪日」(5/20)

トランプは「通商交渉は大きく進展している。特に農業と牛肉が大きい。大部分は7月の日本の選挙の後まで待つことになる。大きな数字を期待している!」とツイート。交渉は詰めていますが、合意は参院選後まで待つということで、安倍首相への配慮を見せたようです。歓待の甲斐もあったということでしょうか。

●日経「アジアの未来」

毎年恒例の日経新聞主催の国際会議「アジアの未来」ですが、今年は首脳レベルでは、フィリピンのドゥテルテ大統領、マレーシアのマハティール首相、バングラデシュのハシナ首相、カンボジアのフン・セン首相、ラオスのトンルン首相が参加。シンガポールからはヘン・スイキャット副首相兼財務相が参加しますが、ヘン(57)は昨年11月に与党PAPの「書記長第1補佐」、今年4月に副首相に就任しており、リー・シェンロン首相の後継者の最有力候補です。

意外にもドゥテルテは初めての参加。17年に参加を予定していたのですが、マラウィの占拠事件を受けて直前に見送られたのでした。

「東南アジア要人の訪日」(17/6/5)
「ドゥテルテの戒厳令」(17/6/8)

私は官庁にいた頃、この会議の担当者として日本の首相や外相(が登壇する場合)のスピーチをドラフトしていました。官庁を離れて独立した後もほぼ毎年出席していて、昨年はマハティールが首相にカムバックした直後の姿を見ました。

「日経『アジアの未来』」(18/6/11)
「日経『アジアの未来』」(18/6/18)

今年は行く予定ではなかったのですが、ドゥテルテの最近の姿を見ていないので、ちょっとのぞいても良いかなと思っています。ドゥテルテは訪日の機会に何度か見ており、ダバオの家にも行ったことがあるのですが、彼は何度見ても飽きませんし(笑)、健康状態を知る上でも生の姿を見たいものです。中間選挙の圧勝を受けて意気軒高と思いますが。

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あとがき
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米人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の最終回、中国で配信されず(5月21日付CNN)
ゲーム・オブ・スローンズは北アイルランドの観光をどう変えたか(5月21日付BBC)

先週、ついに『ゲーム・オブ・スローンズ』の最終回が放映。どうなることかと思いましたが・・個人的には満足の終わり方でした。まだ原作がなかったところをうまくまとめ切ったと思います。

色々モヤっとするところはあるのですが、それを言い出すとキリがありません。これからプリクエル(前日譚)も作られる予定とのこと。スターウォーズのように際限なく広がりそうで(どうせスピンオフや後日譚も作られるでしょう)、それはそれでモヤモヤしますが、やっぱり見てしまうのでしょうね・・(笑)。

ということで、恒例のCNN記事ですが、中国では最終回だけが放映されなかったとのこと。その理由は、米中貿易摩擦だそうで、中国で配信を行っているテンセントが米国への批判のメッセージを込めたのでは・・といわれています。中国市場から締め出すぞという牽制のようですが、一番傷ついたのは、最終回を楽しみにしていた中国の視聴者ですよね(笑)。

BBCの記事もありました。冒頭で「この記事には『ゲーム・オブ・スローンズ』最終話のいわゆる『ネタバレ』は含まれていません。」・・気が利いてますね(笑)。あの撮影の場所は、勝手にNZかスコットランドあたりかと思っていたのですが、北アイルランドだったのですね。まだ行ったことがないところですが、行きたい気持ちが強まりました。タペストリーも欲しいですね(笑)。

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5 comments on “今週の動き(5/26~6/1)
  1. KB より
    リクエスト

    相変わらず、今週もトランプはトランプらしさ炸裂でしたね。茶番劇の顛末は残念やら、拍子抜けするやら、でも面白く読みました。
    トランプのお陰でまとまりきらない共和党も面白いですね。ちなみに、こういった党内の分裂はトランプが故の現象、と見た方が良いものでしょうか?
    リクエストとは、「ドゥテルテ兄貴の今」のレポートです!笑

  2. china より
    次の一手

    先週の「習近平国家主席が劉鶴副首相とレアアースの産地を視察」も米国に対する挑発で、中国の自信を裏付けるような行動に思えたので、JDさんのおっしゃっていた「正面回避説」の信ぴょう性が高まってきたなと感じておりました。経済の復調およびファーウェイへの自信が、ここ最近の中国の原動力なのだと思いますが、これだと持久戦は出来てもその先の勝利となると、もう一枚カードが必要なのではと感じるのですよね。この持久戦の先の、次の一手、です。
    2020年の大統領選で民主党が政権奪還することを心待ちにするのでしょうか・・・でも選挙だけは本当にどうなるか分からないし、2016年の結果を見ても相当危ない賭けですよね。とすると、もしかしたら国内強硬派へのメンツを保ちつつ構造改革を呼び込む気なのでしょうか・・・でもこれもメイ首相のBREXIT瀬戸際戦術のようにかなり危ういものを感じますよね。それともラストカードはまだ用意されておらず(模索中)、とりあえず舵をきった状態なのでしょうか。でもいつまでも現状維持を続けていく訳にはいかない気がします。もう一手、何か必要な気がするのですが、中国はこの先どう出てきますでしょうか・・・。

    GOT最終回、中盤までは想定通りでしたが、後半は想定外でした。でも結構すんなり受け入れられました。納まりよく納まったのではないでしょうか。最終回直前まで最終シーズンの評判が芳しくなかったようですが、私は大きな不満もなく、このシーズンの最大バトルは第3話目で、それ以降は心理描写を丁寧に描いているのかなと思いました。ただ一つ、視聴者の解釈が複数出てきそうで興味深いなと思ったのが、ドロゴンが玉座を炎で溶かした理由。私も初見と、見終えて回想している時で、異なる解釈が生まれてきたのですよね。
    北アイルランドは私もS7の裏側を見た時に知りました。ちなみにドラゴンストーン城は「スペイン+北アイルランド」の合わせ技らしいです。一つのシーンを作るのに国をまたいでロケをするのか・・と少しビックリ。あと個人的に一番驚いたのが、S7でワイトを捕獲するために遠征した際、敵に囲まれてしまった湖。あれ、採掘場を凍った湖に作り変えた大規模なセットであるとのこと。GOT制作チームの凄さを思い知りました・・。
    さて、大変なのは今後ですね。既に「何を見ても物足りない」という、後遺症とも副作用ともとれる症状が発症しております。JDさんはどう乗り切っておられるのでしょう。

  3. 通信エンジニア より
    惜別

    Huaweiがcisco製品の模造品作ってた頃から、一歩一歩階段を上っていくのを見てきました。転職を考えたこともあります(笑)
    模造品というと普通は粗製濫造ですが、Huaweiの模造品には魂が入っていました。まもなく独自製品に転じ、英国の庇護という幸運にも恵まれ、技術力を着実に磨いていきました。あの会社には技術に対する謙虚さ、貪欲さ、ど根性があります。
    あの会社が共産党や人民解放軍の別動隊だった筈はありません。中国企業です、多少は共産党の言うことを聞かざるを得ないにせよ、あれ程までに技術に対して真摯な会社が、政治大好きだった筈がありません。
    今回、ARMの打撃は深刻ですが、中国の半導体産業は力をつけていますしHuaweiにはど根性があります、生き延びるかもしれません。でも、生き延びた時、Huaweiは共産党べったりとなるでしょう。技術に対して謙虚で貪欲な、あのHuaweiの死亡は確定しました。一抹の寂しさを感じます。

  4. JD より
    GOT

    >chinaさん
    GOT、満足されたようで良かったです。勧めた者としては責任を感じていました(苦笑)。鉄の玉座に座る人は予想どおりだったでしょうか。私はこの点だけはしっかりした結末で良かったと思いました。
    それにしても予想はしていましたが、メーキング含め、私よりもディープにご覧になっていますよね(笑)。
    私は今は『ダウントン・アビー』を見ています。今さらながらですが・・(笑)。

    三池崇史監督は、初期の『極道戦国志 不動』『DEAD OR ALIVE 犯罪者』が私にはツボでしたね。前者は谷原章介がこんな仕事をしていたのか、という今から振り返ると新鮮な衝撃があります。

    水島新司御大は、昔たまに野球中継(パ・リーグのデーゲーム)のコメンテーターで見ましたが、発言を聞いて、この人は本当に狂っていて最高だなあ、と思いました。

    『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』は、トム・クルーズはハマっていましたね。一方、ブラピがなんだかおサルさんみたいで、あんなにハンサムなのにヴァンパイア顔ではないんだな、ということがよく分かりました。

  5. JD より
    Huawei

    >通信エンジニアさん
    貴重なコメントありがとうございます。
    私も、Huawei(「ファーウェイ」という日本語訳は原音からかけ離れていますね・・せめて「フアウェイ」でしょうが)の技術力と情熱は本物と聞いていましたが、コメントをお聞きしてあらためて実感しました。任正非のインタビューも堂々たるものでした。
    また、今回の米中貿易戦争によってHuaweiが共産党の影響下に入らざるを得なくなる(=Huaweiの終わり)とも聞いていましたが、その点もコメントをいただき参考になりました。
    またご意見お聞かせ下さい。

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