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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2019/01/18 05:00  | 米国 |  コメント(4)

マイノリティの反リベラル、国防授権法、中東の税制、インドの地方選挙


BREXIT協定案は予想どおり大差で否決。米国では政府閉鎖が続き、トランプ政権の通商交渉も危ぶまれる状況に。議会制民主主義をリードしてきた二つの大国が惨憺たる状況ですね・・。

英米の状況については来週取り上げることにして、本日は(たまりにたまってしまった)読者の方からの質問にお答えします。

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マイノリティの反リベラル
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以下の質問をメールでいただきました。

>米国の「WalkAway、RedPillBlack運動」について教えてください。

アフリカ系やヒスパニックなど米国のマイノリティの中にも保守・反リベラルの人たちがいますが、その中には、トランプ大統領を支持し、他のマイノリティの人たちに向けて「民主党から出ていこう」と呼びかける動きがあります。「WalkAway」とはそういったムーブメントの標語です。

RedPillBlack」とは、キャンディス・オーウェンズというアフリカ系の保守派論客の通称です。この人もマイノリティが民主党から脱退することを唱えており、彼女の通称がそうしたムーブメントのシンボルのように使われることもあるようです。この二つの言葉は、いずれもハッシュタグが付けられて拡散しています。

同じような例として「Blexit」(「Brexit」ではない)という言葉も最近よく見かけます。これは「Black」と「Exit」から作った造語で、やはりアフリカ系に民主党への投票をやめるよう呼びかけるキャンペーンです。

トランプ大統領を支持するアフリカ系の著名人に人気ミュージシャンのカニエ・ウェストがいます。カニエが、中間選挙前にホワイトハウスを訪問してトランプと面談したこと、その後「自分はBlexitには関わっていない」として「政治から距離を置く」と述べて「変節」したことは、以下二つの記事の「あとがき」でお伝えしていました。

「今週の動き(10/15~21)」(18/10/15)
「今週の動き(11/5~11)」(18/11/5)

こうした動きの背景と意義は何か。以下、私からのコメントです(※メルマガに限定)。

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国防授権法
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那須の山奥の兄ちゃんさんからコメント欄で以下の質問がありました。

>今年、アメリカで8/1に国防権限法が成立しています
>今の動きは予想できるものですが
>これによって
>アメリカは何を目指しているのか
>世間、というより報道、専門家は全く認識していないように
>感じられます
>個人的には為替制度を塗り替えようとしている
>としか思えません
>飛躍しすぎだという意見もあると思いますが
>最終的に
>トランプさんは強いドル、信頼されるドルを目指しているのは
>今も変わらないと思います
>アメリカファーストと強いドルが一致するのかは
>甚だ疑問ですが(笑)

>G20というのは個人的には
>結局、IMF総会みたいなものだと思います
>しかしIMFのシステムを
>きちんと語れる人は
>皆無、公表されていないのですから。
>APECやIMFで米中がもめるのは
>当然の帰結で
>こう考えていくと
>おそらく
>為替システムの変更が
>あるだろうな
>とは思っています

>事実がほとんどない中でコメントを求めるのは
>難しいとは思います、申し訳ありません。
>ただ国防権限法からの見解でも
>かまいませんのでお願いいたします。

以下、私からの回答です(※メルマガに限定)。

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米中の「ハイテク戦争」の意味
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那須の山奥の兄ちゃんさんからコメント欄で以下の質問がありました。

>米中貿易戦争
>これが安全保障の問題というのはなぜですか
>私にはメディアや識者が根幹の問題を間違えているか
>本当にトランプが好き勝手にやれるか
>の二択のどちらかです。
>個人的にはメディアが間違っていると思っています
>華為とフェイスブックでいえば
>要するにスマホ一本で金銭の送金、融資ができる
>ということが問題だと思っています
>中国人はスマホで送金、融資を行います
>中国製品には個人情報が抜き取れるようになっているのは
>当然のことであり
>アメリカはそれが規制される
>だから問題になっている
>知的所有権ではなく
>プライバシーの問題だと思っています
>この問題はGAFAの存在意義にも関わる問題ですので
>かんたんには終わらないと思いますが
>最終的にはそこになると思います
>いま、表面に出ているのは
>その争いで、通商摩擦の側面が強いのではないのでしょうか?
>ともかくなぜ
>安全保障の問題というのかがわからない
>トランプの言動行動をみていると
>そういうことでウソをつく人間とは思えないと思うけど
>トランプ財団解散で、どうかな~なんて思っています(笑)

以下、私からの回答です(※メルマガに限定)。

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中東の税制
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那須の山奥の兄ちゃんさんからコメント欄で以下の質問がありました。

>中東編を近々に買いますけど
>サウジの皇太子
>この人はまともななのか
>と調べれば調べるほど思います

>中東
>イラン、イスラエル、エジプト以外は
>全然、テーマが違いますが
>所得税、ありませんよね?
>国民の数を把握できないということは徴税能力が極端に劣っているという
ことですよね?重税に苦しむ日本人として
>事業でもなんかアイディアになるのではないか、と思っています。

以下、私からの回答です(※メルマガに限定)。

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インドの地方選挙
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那須の山奥の兄ちゃんさんからコメント欄で以下の質問がありました。

>インド
>日本と違い、選挙結果が国政にダイレクトに影響しにくい選挙システムだと思います
>今回のように政権に打撃があるというのはなんか不思議です

以下私からの回答です(※メルマガに限定)。

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あとがき
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トランプ氏、大学フットボール王者を歓待 自腹で大量のファストフード提供(1月15日付CNN)
Donald J. Trump(1月15日付ツイッター)

よく漫画などでは、トランプ大統領がハンバーガーやコーラといった米国製のファーストフードを大統領執務室(oval office)で食べまくる姿が描かれますが・・これはガチですね(笑)。

「Because of the Shutdown I served them massive amounts of Fast Food (I paid), over 1000 hamburgers etc. Within one hour, it was all gone. Great guys and big eaters!」

・・大統領は得意満面のようですが、クレムソン大学のアメフト選手たちにしてみれば、まさかホワイトハウスでファーストフードを食わされるとは予想だにせず、がっかりだったでしょうね(苦笑)。

そういえば、以下の記事の「あとがき」で書いた「マンチズ・バーガー・シャック」にはまだ行っていません。明日は週末ですから、行ってみますかね。天気もよさそうですし。

「バージニア州知事選と共和党・民主党の将来」(17/11/7)

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4 comments on “マイノリティの反リベラル、国防授権法、中東の税制、インドの地方選挙
  1. KB より
    MUNCH'S メルマガ(笑)

    毎回思いますけれど、質問への回答がとても丁寧で、とてもありがたいコーナーです。
    人の質問を聞いたり、人に質問したり、回答したり、、、すべては勉強になるといいますが、「自分だったらこう考えるかな?」などと頭の中で考えながら、楽しく読んでいます。
    私自身も、メール・コメントを含めJDさんに質問を差し上げることもありますが、稚拙な質問にも関わらず毎回的確な回答をいただき、勉強させていただいています。引き続きよろしくお願いいたします!

    1000個のバーガーより、やみつき(MUNCH’S)バーガーで、よい週末を!(笑)

  2. 那須の山奥の兄ちゃん より
    ありがとうございます

    本当に丁寧に解説をしていただき
    ありがとうございます

    授権法については
    去年は共和党議会だから通ったという側面があり
    民主党議会だとどうなるのか
    というのが疑問になります

    現状を把握したと勘違いすると
    もう未来のことに
    目が向いてしまうのが
    私の悪い癖です

    そのほか、全部
    懇切丁寧に解説していただき
    ありがとうございます

    みなさんも
    お聞きになればいいのに
    と思います

    為替の専門家ではないのですが
    トランプはドル安志向です
    選挙のことを考えて
    ドル高ともドル安とも
    言わないだけだと思います

    ただ、去年の夏から
    金利を下げろとシャウトしているのは
    選挙を意識して
    ドル安に誘導し
    12月に連呼したのは
    ドル高だと
    経済が不味いと感じただけでしょう(笑)

    基本的に
    オバマ政権のときは
    イエレンが
    国際協調を前提にドルの方向性に
    ずっとコメントし続けました

    トランプになってから
    ムニューシンとトランプが
    発言することが多くなっています
    ただ
    ムニューシンは
    資金調達の面から
    ドル高
    トランプは
    アメリカファースト、選挙の面から
    ドル安
    と発言することが多いです

    パウエルはカヤの外ですね
    たぶん。

    アメリカドルに市場性などは
    ここ数年ほとんどなく
    殆ど、政治の思惑によって
    決定されているように感じます。

    こういうところで
    経常赤字が酷くなる今後
    いきなり切り下げを言い出す可能性が
    あるとは思っています。

    世界中、借金だらけで
    どう処理するんだよ
    と思っています
    特に日米は
    赤字が拡大するのに
    なぜか予算拡大
    しかもGDP以上に
    赤字を減額しなければ
    アメリカファーストも
    日本に自信を持たせる
    こともないでしょうに
    誰も指摘しないのにアホらしさを感じます

    結局、レーガンをなぞり
    トランプの行動を考えると
    見事に符合する
    ということに帰結してしまうのです
    トランプは安倍さんに教えを請うているのでは
    ないか、と疑いたくなります

    本日のフィラデルフィアの数字をみて
    トランプがどう反応するのか
    注目だと思っています
    国際協調の観点から
    ドル安だとは思っています
    これ以上のユーロ安はまずいとは思いますけどね
    ユーロの主要国の政権が全部潰れると思いますけどね
    ドル高になっちゃたら
    欧州首脳が
    またひどいことを言いだす
    可能性が高いと思います

    以上
    為替、シロートの意見でした(笑)

  3. より
    TPP11にイギリスが入ること

    イギリス強制離脱になり、TPP11がイギリスが入りTPP12になる。と何もかくしんは、なく、ただの感です。日欧epaがあるので、TPPに入れば、イギリスから欧州への、関税自体は、心配無いと予測するのは、間違いなのか、コメントをブログでよろしくお願いします。

  4. JD より
    柿さん

    英国のCPTPPへの関心は高く、EUを離脱すれば加盟する可能性は大いにあると思います。
    英国からEUへの輸出を日本経由で行うということでしょうか。原産地規則の問題が生じ、コストも高くなるので、合理的といえるかは微妙と思います。

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