2019/05/21 05:00 | 米国 | コメント(9)
トランプ政権のファーウェイ排除に向けた動き
■ 米大統領、安保リスクある機器使用を企業に禁止 ファーウェイ念頭に(5月16日付BBC)
■ 米商務省、ファーウェイを規制リストに正式に追加 即日発効(5月16日付ロイター)
■ 対中関税で企業は中国から移転、五分五分の合意ない=トランプ氏(5月20日付ロイター)
■ トランプ大統領、中国は「弱い」民主党との通商交渉を望んでいる(5月9日付ブルームバーグ)
トランプ大統領が、商務長官は安全保障上の脅威があると判断した場合に外国企業との情報通信技術・サービスの取引を禁止できるとする大統領令に署名しました。詳細な規則は150日以内(10月12日まで)に商務省が定めることになっています。
大統領令に国や企業の指定はありませんが、すでに米国政府は、中国の華為技術(ファーウェイ)や中興通訊(ZTE)に関する輸出・調達規制を強化しており、今回の大統領令も、これらの企業を念頭に置いているものとみられます。
さらに商務省は、輸出管理規則に基づく「エンティティ・リスト(EL)」にファーウェイと関連企業68社を追加すると発表しました。追加の理由は、ファーウェイがイラン制裁に違反し、司法妨害等に関与したこと。これにより、ファーウェイは商務省のライセンスを取得しなければ米企業から部品等を調達することができなくなります。
ELには、かつてZTEがイランや北朝鮮への違法輸出等を理由に16年3月~17年3月まで掲載されました。一度は罰金を支払って和解しましたが、再びイランへの違法輸出があったとして18年4月、米企業との取引を7年間禁じる制裁を科されています。半導体を調達できずZTEは経営危機に陥りますが、トランプの介入により、6月に制裁は解除されました。
・「第3回米中通商協議とZTE制裁解除」(18/6/11)
これに先立って、米中協議が成果なく終わった後、米国は2000億ドル相当額の中国製品に対する関税を引き上げ、3000億ドル相当額の中国製品に対する追加関税の計画を発表していました。中国は、600億ドル相当額の米国製品に対する関税引き上げで対抗。「貿易戦争」が激化する中で、トランプ政権は、中国を支える中核企業であるファーウェイの排除に向けて大きな一歩を踏み出したことになります。
トランプ政権の意図はどこにあるのか。今回の決定はどのような影響を与え、中国はどのように対応するのか。米中協議はどこに向かうのか。本件が20年大統領選にも関わってくる点も含め、解説します。
※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。
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トランプ政権のファーウェイ排除に向けた動き
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●情報通信技術の安全保障に関する大統領令
●ファーウェイのエンティティ・リスト掲載
●中国の対応
●民主党と大統領選挙
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あとがき
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■ カンヌ映画祭、女性への暴力認めたA・ドロン氏に名誉賞授与へ 物議醸す(5月14日付AFP)
先週のカンヌ映画祭。アラン・ドロン、久しぶりに見ました。83歳ですが壮健の様子ですね。
「Me Too」の時代に逆行するかのような印象も会えているようですが、そういえばカトリーヌ・ドヌーヴとブリジット・バルドーも「Me Too」に対して疑問を投げかける言動がありましたね。この3人はいずれもフランス、活躍した時期と分野も通じるところがあります。お国柄と時代の文化を反映しているのでしょうか。
最近は、世界中の映画がネットを通じて手軽に見られるようになり、多様な外国文化を反映した作品や、斬新な表現方法を使った実験的な作品も、多くの人にとって見慣れたものになっていると思います。しかし、私が学生だった90年代頃は、アジアや中東はもちろん、欧州映画もハリウッド映画と比べれば見る機会はずっと少なく、後で述べますが「異質の文化」の香りが濃厚でした。
当時の私がどうやって見たかといえば、名画座や(まだ始まったばかりの)衛星放送を利用することもありましたが、一番活用したのは大学の図書館でした。授業などの空き時間に行ってビデオテープを借りて視聴覚室で見ていたのです。タダですし、絶版になった作品など掘り出し物もあって、なかなか使えました。ヒマなときには一日3本も見たりしました。
フランス映画だと、ゴダール、デュヴィヴィエ、ルノワール、コクトー、ルネ・クレマン、アラン・レネ、ジャック・ドゥミ、さらにリアルタイムではジャン=ジャック・ベネックス、リュック・ベッソン、レオス・カラックスなどの作品を片っ端から見ましたが、世界観から映像、音楽、間の取り方に至るまで、自分の感覚や常識とは全然違っていて、物語以前に作品全体が生み出す「異文化」の感覚に引き込まれました。映画としてはまったく面白くないけどインパクトだけ残ったというものも多くて(なぜこんなに面白くないのか、と逆に考え込んでしまった)、なぜかそういうのに限って(劇場や視聴覚室の風景含め)記憶が鮮明です。
私は、大学生になるまで海外に行ったことがない人間でしたが、振り返ってみると、こういった欧州映画に接して、何だかよく分からない、モヤモヤした気分にさせられたことが、その後の外国や異文化に対する強烈な好奇心につながったような気がしています。
話がよく分からない方向に行きましたが、ドロンに戻すと、この記事に見た欧州映画の中で、彼の代表作である『太陽がいっぱい(Plein Soleil)』(ルネ・クレマン監督、1960年公開)は、エンタメとして素直に楽しめる作品でしたが、その後、原作や淀川長治氏の解釈を知って度肝を抜かれました。これが映画批評の面白さか・・と感銘を受けたものです。リメイク版のマット・デイモン主演『リプリー』(アンソニー・ミンゲラ監督、1999年公開)も良かったですが、私自身が多感な時期だったからでしょう、ドロン版を思い出すと今でも何か胸がざわつきます。
ますます話が拡散しましたが(苦笑)、私にとって欧州映画は、米国映画や文化とは違った角度から、若い頃の感性を形作る要素になりました。カンヌ映画祭やアラン・ドロンと聞くと、今でも大学時代の視聴覚室の風景を思い出します。
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9 comments on “トランプ政権のファーウェイ排除に向けた動き”
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大統領令や条件付きELをうまく使っているんだな、と興味深く読みました。
「中国の対応」を読んだ時、ファーウェイが「私達、自前で何とかしますんで!」と言って米国の製品に頼らなくなったら、それはそれで米国も困るのでは?と一瞬思いました。しかし、中国の“覚悟”と米国が揃えたカードの手の内を見てみると、その疑問は消えました。
以前仰っていた、ライトハイザーが繰り広げる「真の構造協議」はこうして進行していくのでしょうか。中間選挙の話とともに、興味が湧いてきました!
それにしても、ドロン氏が名誉賞なら、ハウスオブカーズもケビン・スペイシーでラストシーズン撮り直して欲しいですが…ご時世とお国柄で無理ですね(涙)
とはいえ、JDさんの前では「撮り直し」は禁句かも…?
毎回お世話になっています。
立て続けに、それも短期間にパンチの応酬が繰り広げられる米中貿易協議、情報についていくことに、小生正直、若干疲れておりました。細かい情報に目が行き過ぎで方向感覚を失った感じでして(笑)
ただ、今日のメルマガ、方向性や大きな枠組みを確認するのに大変役立ち、まるでコンパスのようでした。
毎回思うのですが、JDさんの発信する内容が、半年前、1年以上前でも首尾一貫して筋が通っていてとても読みやすい。色あせない、という印象的な問題もありますが、枠組みがしっかりされているので、あとから読んでも「あぁ、そういうことか」と今の事象に当てはめて考えることができるのです。とてもありがたいです。
こういったナビがないとしばらく自分で「読み解く」ことには程遠い感じもしますが、コツコツと・・・。
ぐっちーポストのJDコースはしばらく卒業できそうにありませんね(苦笑)
あ、ゴシップネタではありません、あしからず。
なるほど、「腹を括った」説、ですか。
確かにトランプ政権とまともに交渉をするよりも、次期政権を民主党にする方が手っ取り早い気がしますね。さらにそれがジョー・バイデンであれば文句なしでしょう。(私が習近平ならば、バイデン当選に向けて全力でカネとコネを注ぎ込むと思います。)それまでは上手くダメージコントロールを行って内外をまとめていく。意外と喉越しの良い、腑に落ちる説に感じます。
ところで今回のこの米中通商協議、米国の有権者はどう感じているのでしょうね。
知識人や政治家たちは「中国脅威論」と相まって、多少の痛手を負おうがこの通商協議で中国を徹底的に叩くことに異論はないのかなと思います。ただ、利害関係者となる企業や農家の人々、また最終的に物価に跳ね返ってくる可能性のある一般消費者にとっては、今回の一連のゴタゴタはその目にどう映っているのだろう・・とふと思いました。
利害関係者であるナイキ(などスポーツ用品の小売業者)は、関税第4弾に対し米国政府に公開書簡で抗議をしたようですね。こういった動きを見ていると、貿易不均衡是正の大義名分よりも、米国政府に対する不満の方が大きくなってきているのではないかと感じたりします。
ちなみに今更なのですが、「中国脅威論」は知識人のみならず米国国民に広く共有されている認識、という理解で宜しいでしょうか。今後の大統領選でも対中政策が重要論点になってくるという事だったので、少し気になりました。
なんだかショートフィルムが一つ撮れそうな「あとがき」ですね。不思議な余韻を感じます。相変わらずJDさんの映画の引き出しはすごいですね。本が1冊出来上がりそう。
GOT第4話を見ました。まだ5と6を残していますが、少々不満もありますが、一つだけ、ブライエニーとジェイミーのシーンが素敵すぎました。ただ単にその結論が嬉しかったわけではなく、あのシーンのジェイミーの感情構成が半分以上は優しさで出来ているような気がして、それが嬉しくてちょっと泣きそうになりました。あと2話。多分玉座に座るのはあの人なのだろうと予想しているのですが、そのためには・・と色々考えると、落としどころが謎です。
戦前は米中が組んで、我が国は苦杯をなめた。散々だったが今から見ると手はあったと思うがそれをすることができなかった。
今回は米中衝突ですが大きく異なることは軍事力の違いです。核兵器があるからです。漫画のを少し読んだが、これは大東亜戦争開戦後の戦闘観だとおもった。
戦前海軍の井上提督が新軍備計画論を発表して、航空機の重要性を主張して、機動部隊の創設を主張したように思われているが内実は当時我が国の支配下にあった南洋諸島を利用して、その島々に空港を作り、島と島とを飛んでいけられる飛行機の開発がメインだった。もうひとつは潜水艦の重要性です。
当時の国の軍備計画論をまるで、日露戦争時代のものだと批判した、
今回中東へ機動部隊を派遣したが、潜水艦いついては発表していない。作戦計画によって、すでにどこへ行くかは決まっている。之を把握すれば今回の展開をある程度予測できるが、それには我が国近海の自衛隊の潜水艦の配置も参考になる。
私見だが後最低12隻増強しないと、我が国国防はたぶんできず、国民は苦しむことになると見ている。
戦前は貿易のみで制裁を加えることができ、其れが他に波及することは少なかった。またその項目も少なかったが現代は違う。
支那など技術開発力などない。知人の息子が大学院において支那人学生と勉強したが,毛嫌いしていたという。その程度でしょう。
それにしてもアメリカ国民は政府の方針に従うこと、戦前と同じだなあと思う。それに引き換え、我が国国民は戦前と同じで従わない。
日韓が之だけこじれているにもかかわらず、地方は友好都市だとしだとして、横浜市長が交流するという。戦前は軍部が内閣の方針に従わず、戦線が拡大したがその背後に当時の国民の支持があった。つまり国民が内閣の方針に従わなかった。なぜか?各部署ごとの損得を元に行動したからだと見ている。
さて今回は米中衝突で、わが国は戦前と同じように、苦杯をなめるが、戦前との違いは当時はそれを回避する手をわが国は持っていたが、今回は其れがない。したがって、今回のほうがはるかに大きな打撃をわが国はこうむる。
大本はわが国は支那とアメリカの両方の市場を持つことはできないと認識していないことでしょう。大東亜戦後アメリカは市場を我が国に開放したが之がたぶん、支那を経由して、閉鎖される。恐るべき事態が出来する。
私見だが我が国、朝野は事態を甘く見ている。
世界は第一次世界大戦前に似ている。あの時は銃砲の一発で、あれよあれよという間に大戦争になった。だからヨーロッパはテロに敏感で、その背後に第一世界大戦の記憶がある。さてわが国は?
令和となって平成の記憶を忘れて、新しい時代が始まると思っている。平成は散々だったと思うだけで、それを元に次へとは考えない。其れが日本人のいいところでもあり悪いところでもある。
国内の外交的視点は軍事的視点がないから、何かしら変な要素がある。つまり当事者意識がない。これは致命傷になると見ている。
メルマガ内で回答をしていただきありがとうございます
しかし
喰えない人はトランプ提案についていくほかないとは思うのですが
日本にいると雑音のほうが大きく
まともな判断ができないと思っています
また、折に触れてお願いします
最近、マイケルウォルフも読みましたが
100ページで断念しました(笑)
なんか気が触れるような気がしました(笑)
しかし、側近連中は
みな
トランプを小ばかにしていますが
今回の中国制裁
これ本当に思い付きでやっているのかな
と思います
思い付きでやっているとすれば
彼は本当に天才だと思います
通常はこういうことをやるのには
綿密な計画が必要だと思いますけど・・・
なぜなら先進国経済がオセアニアと韓国を除き
劇的に回復する予兆がある。。。
これを思いつきでやるというのは
にわかに信じられないです(笑)
結局、トランプのグローバリスト嫌いは
正解だった、ということになってしまう
それは、それでなんとも言えない恐怖です(笑)
アメリカの人口動態に変化があったそうですけど・・
前回は
白人の40代の死亡率が上昇して
KKKとかがご活躍しました
今回は、どういうことが起こるのか
注意をしていますが
この部門は、まだ研究を始めて
時間がないので
ご見解をお願いします
農業は
日本のコメと一緒です
農家はカーギルのエレベーターに行かないで
政府の倉庫にトラックをもっていくだけ
共和党の支持率が
劇的に下がるということは
過去になかったような記憶があります
そんなことをやっていれば
日本のコメのようになるのは
わかりきっていることなんですがね
もう20年前からアメリカでは当たり前のように
やっています
たぶん常識だと思うが、明治という時代が日清日露戦争で終わり、対の時代へうつるわけだが、その準備期間として大正時代があったが、昭和の時代への準備の時代だったが、それは国内的にも対外的にも変革、つまり、幕末から明治において特殊な人々が対応した西洋文明の対応が庶民の段階まで及ぼした、それに最初に対面したのは我が国の軍部だった。その軍部の構造が二つに分かれており、徴兵された地方の次男三男はそこで始めて西洋にであい、当時の社会状況から、兵隊でいることのほうがこの先、生きていくのはいいと考える人々がおり、その代わり一生下済みで過ごすことを覚悟した人々でもあった。失礼だが今の地方公務員と同じです。キャリアーはまた別の要素が働く。
それは実現した世代と実現しなかった時代の人がいた、昭和の戦争です。
昭和は前期と後期に分ける必要があるが、それは表面だけでやはり連続性があり、それを認識する必要がある。具体例を挙げれば地方の有能な人材を国が雇用して、使うということです。その使われる人々とはまた別の人々がおり、ここに抗争が生じている。倫理面でも力の面でも。それに外国の工作が入っており、特に南北朝鮮、支那、ロシアでしょう。アメリカはそのようなこともするが基本的には別な方法をとると見ている。其のひとつがG7でしょう。
平成はその意味で昭和後期の終わりにおいて直面した色々な国内的対外的な問題に対して。新しい対応を考える必要が在ったが、浮かれてしなかったかかできなかった。
対南北朝鮮外交を見ればいい。まるで今の対韓国外交は明治初期の対朝鮮外交とにており、征韓論がおきない事だけは違うが、何故違うかは背後にある軍事的要素が違うからです。それともうひとつごく普通の日本人が普通の朝鮮人と付き合うことが有史以来、有史以来ですよ、全般的に生じて、国内に色々な判断が生じた。
其れが江戸時代において幕府がした判断と、また戦国後期に置いて、豊臣秀吉の朝鮮征伐その他において、当時の日本人が折衝して判断したことと同じでしょう。
いずれにしても、わが国は支那とアメリカとそれぞれにいい関係を作ることはできない。何故そのように判断するか。文化社会構造が異なるからです。もちろん朝鮮もです。
いずれにしても個人的にはわが国は現状に対しての認識が甘いというより、しろうとしていない。これまではなんだかんだといって、おおきなしくじりをしても、海が防いでくれたから回復時間が取れた。頼まれもしないで外国人を入れるという、まるで頼まれもしないでしない軍隊を派遣したことおなじでしょう。
私見だが国内は人が余っている。
最も現代は誤った情報を流して、しっているようにするのが普通のやり方となった。いずれにしても私見だがわが国はいつか来た道を歩むような気がする
無関係な持論を長々と書いたりするのはどうなんですかね。
掲示板じゃないんだから。
メルマガを読んで書いていますか?
失礼いました。現状分析はむずかしい。
JDさんが決めることなので私がどうこう言うのは筋違いでした。
出過ぎた事を書いて失礼しました。