ブログ記者によるオンライン新聞 グッチーポスト

The Gucci Post [ぐっちー編集長の金融・経済を中心としたオピニオンブログ News Paper]

2019/02/11 00:00  | 今週の動き |  コメント(1)

今週の動き(2/11~17)

先週末は異常に暖かいと思ったら、今週末は雪が降るほどの寒さ。インフルエンザも流行っているようですね。読者の方から、寒暖の差が激しいので体調に気をつけてください、とのお便りをいただきました。ありがとうございます。この冬は幸いなことに一度も風邪をひいていません。特別なことはしていませんが、やはり一番大事なのは睡眠でしょうか。

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先週の動き
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2/1(金)
・バージニア州のラルフ・ノーザム知事(民主党)が顔を黒く塗った男性とクー・クラックス・クラン(KKK)の仮装をした男性が映っている1984年の学校のアルバム写真に登場していたことを認めて謝罪(翌日に発言を撤回しマイケル・ジャクソンをまねて顔を黒く塗ったことがあると発言)

2/2(土)
・ベネズエラ空軍のフランシスコ・ジャネス少将がグアイド国会議長への支持を表明

2/3(日)
・トランプ大統領がベネズエラへの軍事介入は「選択肢」とCBSのインタビューで発言
・トランプ大統領が在韓米軍の撤収について「そうした計画はない。これまで議論したことすらない」とCBSのインタビューで発言
・米国防総省がメキシコ国境に米兵約3,750人を増派すると発表
・米国が中距離核戦力(INF)廃棄条約の破棄をロシアに通告(条約は6か月後に失効)
・バージニア州のフェアファクス副知事(民主党)が15年前の性的暴行疑惑を否定
・エルサルバドル大統領選挙(ナジブ・ブケレ・サンサルバドル前市長が勝利)
・ローマ法王がUAE訪問(~5日)

2/4(月)
・トランプ大統領がデービッド・バーンハート内務副長官・長官代行(元エネルギー業界のロビイスト)を次期内務長官に指名
・米上院がシリアとアフガンに駐留する米軍の性急な撤退に反対する内容の法案を可決
・スペイン、英国、フランスを含むEU加盟15か国がベネズエラのグアイド国会議長を「暫定大統領」として承認すると発表
・ベネズエラのマドゥロ大統領がローマ法王フランシスコに野党勢力との対話の仲介を要請したとローマ法王庁が発表
・ベネズエラの民主化を求める米州14か国の「リマ・グループ」がベネズエラ情勢に関する緊急会合(オタワ)
・中国・春節(旧正月)連休(~10日)
・ドイツのメルケル首相が訪日(~5日)

2/5(火)
・一般教書演説
・ロシアのショイグ国防相が2年以内に地上発射型の新たなミサイルを開発すると発表

2/6(水)
・トランプ大統領が世界銀行の新総裁にデビッド・マルパス財務次官を擁立すると表明
・米国のビーガン北朝鮮担当特別代表が訪朝(~8日)
・バージニア州のマーク・ヘリング司法長官(民主党)が大学生時代にアフリカ系のラッパーに扮して顔を茶色く塗ってパーティーに参加したことがあると認めて謝罪
・ベネズエラのグアイド国会議長がチャベス前政権の閣僚と会談
・タリバンが「米国は4月までにアフガン駐留米軍の半分を撤収すると約束した」と発表
・フィリピン南部ミンダナオ島西部でイスラム自治政府の領域を決める住民投票(2回目)

2/7(木)
・トランプ大統領が米中通商協議の期限である3月1日までに習近平国家主席との首脳会談を開く可能性は「(現時点で)ない」と発言
・米上院の司法委員会が次期司法長官に指名されたウィリアム・バーを承認(民主党の委員は全員反対)
・米国のベネズエラへの支援物資が国境に到着したが、マドゥロ政権が国境の橋を封鎖したため国内に物資を搬入できず
・ベネズエラ情勢の平和的解決に向けた欧州・中南米の13か国の「コンタクト・グループ」による国際会議(モンテビデオ)
・英国のメイ首相がユンケル欧州委員長らと会談(ブリュッセル)
・フランスがイタリアのディ・マイオ伊副首相のフランスの反政権運動「黄色いベスト」参加者との面談等への抗議として駐イタリア大使を召還したと発表
・カショギ記者殺害事件の調査を進めている国連のアニエス・カラマール特別報告者がカショギ記者の殺害はサウジ当局によって計画・実行されたとする声明を発表
・サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子がカショギ記者殺害事件の1年前に側近との会話でカショギ記者を「銃弾で」狙うと発言していたとNYタイムズが報道

2/8(金)
・トランプ大統領が2月27日~28日の米朝首脳会談はハノイで行うとツイート
・トランプ政権がベネズエラ軍高官と連絡を取りマドゥロ政権からの離反を促しているとロイターが報道
・トランプ大統領の元個人弁護士マイケル・コーエンが下院情報特別委員会で非公開の証言を行う予定だったが2月28日に延期
・朝鮮人民軍創建日(建軍節)(金正恩朝鮮労働党委員長が演説)
・タイの国家維持党(タクシン元首相派)が3月24日予定の総選挙後に選出される首相候補としてワチラロンコン国王の姉のウボンラット王女を擁立すると発表したが、国王は王女が政治に関与するのは「極めて不適切」との声明を発表
・ギリシャ議会がマケドニアのNATO加盟を承認

2/9(土)
・米民主党のエリザベス・ウォーレン上院議員が20年大統領選挙への出馬を表明
・タイの国家維持党がウボンラット王女の首相候補擁立を断念すると発表
・フランス各地でマクロン政権に対する大規模な抗議デモ(13週末連続)
・韓国の文喜相国会議長が従軍慰安婦問題について天皇陛下の謝罪が必要との見解をブルームバーグ通信とのインタビューで表明

●トランプの一般教書演説

政府閉鎖の影響で延期されたトランプ大統領2度目の一般教書演説。すでに数日経って色々な論評が出ていますが、皆さんどう思われたでしょうか。私のコメントは・・明日書きます(笑)。

米朝首脳会談が2月27日と28日にベトナムで行うことも発表されました。数日後に場所はハノイとのトランプのツイート。相当に駆け足で進めている印象を受けます。

●バージニア州のスキャンダル

バージニア州のラルフ・ノーザム知事とマーク・ヘリング司法長官が学生時代にアフリカ系の差別を助長する軽率な行動をしていた事実が明らかになり、さらにジャスティン・フェアファクス副知事は性的暴行疑惑が浮上。日本ではほとんど報道がありませんが、米国の政治ニュースはこのバージニア州の相次ぐスキャンダルで持ちきりになっています。

知事、副知事、司法長官はいずれも民主党です。仮にこの3人がいずれも辞任することになると、知事を継承するのは州議会の下院議長になり、現在のカーク・コックス議長は共和党。しかもバージニア州といえば、以下の記事で述べたとおり、穏健なリベラルのノーザムが大接戦の末に「トランプ主義者」のエド・ギレスピーを破り、その後の米国政治を見る上で大きな示唆を与えたところです。

「バージニア州知事選と共和党・民主党の将来」(17/11/7)
「バージニア州知事選」(17/11/13)

まだ状況が流動的ですが、現時点でのコメントを述べます(※メルマガに限定)。

●タクシン派による王女の首相候補擁立と国王の反対を受けての断念

タイのタクシン元首相派の「国家維持党」(タクシン派の中核政党「タイ貢献党」の分党)が、3月24日予定の総選挙後に選出される首相候補としてワチラロンコン国王の姉のウボンラット王女(67)を擁立すると発表。ウボンラット王女は米国人と結婚したので法律上は王族ではなくなっているのですが、現国王の姉が首相候補になるなど前代未聞。タイ政界に激震が走りました。

しかしその日の夜、国王が「法律上はもう王族でないとしても、政治に関与することは極めて不適切」という声明を発表。これもまた異例中の異例の事態。翌日、国家維持党は王女の擁立を断念すると発表しました。

一連の事態に私も衝撃を受けていますが、現時点でのコメントを述べます(※メルマガに限定)。なお、タイ王室の構造と現状については以下の記事を参照ください。

「タイの王室・軍と政治経済の構造」(18/8/10)
 ・「タイ王室の動向」(18/9/7)

●ベネズエラ情勢の緊迫

ベネズエラ情勢については先週、以下の記事で詳しく解説しましたが、「暫定大統領」を宣言したフアン・グアイド国会議長のバックグラウンド等について説明を補足します(※メルマガに限定)。

「ベネズエラ情勢の緊迫」(2/8)

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今週の動き
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2/10(日)
・アフリカ連合(AU)首脳会議(アディスアベバ、〜11日)

2/11(月)
・ポンペオ国務長官がハンガリー、スロバキア、ポーランド、ベルギー、アイスランドを訪問(~15日)
・英国のバークレイEU離脱担当相とEUのバルニエ首席交渉官が会談(ストラスブール)
・ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)
・イラン・イスラム革命40年

2/12(火)
・ベネズエラのグアイド国会議長の呼びかけによる大規模な反政府デモ
・EU財務相理事会(ブリュッセル)
・マレーシアのナジブ前首相の汚職疑惑に関する初公判

2/13(水)
・メイ首相がBREXIT再交渉結果について議会に報告する期限
・米国主催のイラン対応をはじめとする中東の安保問題に関する閣僚級の国際会議(ワルシャワ、~14日)
・ペンス副大統領がポーランドとドイツを訪問(~16日)
・NATO国防相理事会(ブリュッセル、~14日)

2/14(木)
・米中閣僚級通商協議(北京、~15日)
・英議会がBREXITについて審議
・ロシア・トルコ・イランのシリア情勢に関する首脳会談(ソチ)
・ベネズエラの人道支援に関する首脳会議(ワシントンDC)

2/15(金)
・「つなぎ予算」の期限が到来
・ミュンヘン安全保障会議(ミュンヘン、〜17日)

2/16(土)
・ナイジェリア大統領選挙
・日ロ外相会談(ミュンヘン)

●「壁」の予算をめぐる論争

1月25日に成立した「つなぎ予算」の期限がもう今週に到来します。

「政府閉鎖の一部解除」(1/29)

その展望は上記記事で述べたとおりですが、説明を補足します(※メルマガに限定)。

●米国主催の中東・イランに関する国際会議

トランプ政権がイランを孤立化させるために提案した国際会議ですが、EUはじめ米国以外の国々は核合意(JCPOA)の維持を主張しているので、イランではなく中東情勢全体を扱う会議になりました。イランをめぐる最近の状況についてコメントします(※メルマガに限定)。

●BREXITの議会審議

1月29日の議会採決を踏まえ、メイ首相はEUとの再交渉に臨みましたが、当然ながらEU側は再交渉を一切拒絶。先週、トゥスク欧州理事会議長は、「どう安全に離脱を実行するかの計画の見取り図すらなく離脱を推進した人々にはどのような地獄の特別な場所(special place in hell)が待っているのか」という過激な言葉で英国の離脱派を非難。まったく見通しが立ちません。

以下の記事で述べたとおり、メイは2月13日までに再交渉の結果を議会に報告し、BREXIT協定の修正案があれば採決、修正案がなければ14日に議会で審議する予定になっています。修正案を提示できる見込みはないので、議会審議が行われることで間違いないでしょう。

「BREXIT協定の代替案と議員修正案の議会採決」(2/4)

議会審議の展望については上記記事で解説したとおりです。おそらく離脱の延期案が可決されるのではないかと思いますが、それができなければ、いよいよ合意なき離脱が現実のものになってきます。

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あとがき
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アリアナ・グランデ、「七輪」タトゥーを修正 ネットでの指摘受け(2月1日付CNN)

ちょっとかわいそうな気がしますね。「七輪」もかわいいと思いますが。

ちなみに米国では、「七輪」ではないですが、「Hibachi」という日本式のグリル料理の店をよく見かけます。私は米国に留学していた頃、キャンパス近くにあるHibachiによく行きました。固有名詞ではなく一般名詞です。元々は日本料理店の成功例として有名なベニハナが流行らせた言葉のようですが、広く一般に使われるようになりました。

私は、こういう「日本では知られていないが米国では一般化している日本語」が気になり、一通り調べたことがあります。少し挙げると、tsunami、futon、karaoke、shiatsu、skosh、honcho、hentai(笑)、bukkake(すみません・・)など。米国にいた頃、ニュースで「tsunami」という言葉を普通に耳にしたり、店で「futon」と普通にタグに書かれているのを見て驚きました。最近は、anime、manga関係でも、新しく定着した言葉が増えていそうですね。

それにしてもアリアナ・グランデもネットでの指摘を気にするのですね。誤解を解くのは良いことでしょうが、一部の心ないコメントに傷ついて、日本語の勉強をやめてしまったとのこと。残念なことですね。日本に親愛の情をもつ人の気持ちは大切にしたいものですが。

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One comment on “今週の動き(2/11~17)
  1. KB より:
    変化の予兆

    決済通貨としての米ドルのシェアが変わってくることになれば、様々な経済活動や世の中の構造に変化が出てきますね。武力だけが攻撃や対抗の方法ではない、というのはこういう点からも判断することはできるでしょうか。仮想通貨が登場するあたりにも、変化の予兆を感じ興味深かったです。
    ブラックフェイスの話も、イランの話も、タイ王女の話題も、将来歴史が変わるかもしれない、はじめの一歩かも?と思うとなにか感慨深いものがありました。

    かつて、アリアナグランデの熊本地震の応援メッセージはとても心温まるものがありました。また、勉強再開してくれないですかね…

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