2019/12/02 00:00 | 今週の動き | コメント(3)
今週の動き(12/1~7)
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先週の動き
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11/23(土)
・ペンス副大統領がイラクを電撃訪問(アブドルマハディ首相と電話会談、クルド自治政府のバルザーニ議長と会談)
・中国のスパイ活動に関わっていた「王力強」と名乗る男性が豪州への亡命を希望しているとの報道
11/24(日)
・スペンサー海軍長官がエスパー国防長官の要請を受けて辞任(エスパー長官は海軍特殊部隊「シールズ」隊長の処分をめぐるスペンサー海軍長官の対応を問題視)
・マイケル・ブルームバーグ元NY市長が20年大統領選挙への出馬を表明
・中国のウイグル政策に関する内部文書を国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が報道
・香港区議会選挙(民主派が大勝)
・ルーマニア大統領選挙決選投票(ヨハニス大統領が勝利)
・ウルグアイ大統領選挙決選投票(野党・国民党のラカジェポー前上院議員が勝利)
11/25(月)
・ワシントンDCの連邦地裁がマクガーン元ホワイトハウス法律顧問に対しトランプ大統領の弾劾調査で証言を求める下院司法委員会の召喚状に応じる義務があるとの判断
・アラブ連盟の臨時外相級会合(カイロ)
・韓国・ASEAN首脳会議(釜山、〜26日)
・日中外相会談(東京)
11/26(火)
・トランプ大統領がメキシコの麻薬カルテルをテロ組織に指定する考えを表明
・韓国国会が元徴用工問題の解決のため日韓企業と個人の寄付金を賠償金代わりに原告に支払う法案(文喜相議長が提唱)の内容を元徴用工関連団体に説明
11/27(水)
・米国で香港人権・民主主義法が成立(香港警察に催涙ガスやゴム弾などの装備を輸出することを禁じる法律も成立)
・スペンサー前海軍長官がトランプ大統領について軍のことを理解していないと批判する論説をワシントン・ポストに寄稿
・中国・スリナム首脳会談(習近平国家主席)(北京)
・欧州宇宙機関(ESA)閣僚理事会(スペイン、〜28日)
11/28(木)
・サンクスギビング
・トランプ大統領がアフガニスタンのバグラム空軍基地を電撃訪問(ガニ大統領と会談、9月に中止したタリバンとの和平協議の再開を発表)
・中国外交部が香港人権・民主主義法の成立について「中国政府と人民は断固反対する」「重大な内政干渉」「米国が独断専行をやめなければ中国は必ず報復措置をとる」とする声明を発表
・北朝鮮が東部の咸鏡南道連浦付近から日本海に向けて飛翔体2発を発射(金正恩朝鮮労働党委員長の立ち会いのもと「超大型ロケット砲」の試射を行ったと国営の朝鮮中央通信が報道)
・イラク各地で治安部隊が反政府デモ参加者に発砲
11/29(金)
・タリバンが米国と和平協議を再開する用意があると表明
・イラクのアブドルマハディ首相が国会に辞意を伝えると表明
・インド・スリランカ首脳会談(デリー)
・ロンドンのロンドン橋で刃物を持った男による襲撃事件(英国当局はテロと認定)
・スリナムの軍事法廷がボーターセ大統領に政敵を非合法的に処刑したとして禁固20年の有罪判決
・中曽根康弘元首相が死去
11/30(土)
・香港警察がデモ隊に催涙弾を使用
・北朝鮮の外務省日本担当副局長が安倍首相は「真の弾道ミサイルを遠からず、非常に近くで見ることになる」との談話を発表
・ユンケル欧州委員長とトゥスク欧州理事会議長の任期満了
・ドイツの連立与党の社会民主党(SPD)が党首選の決選投票の結果を発表(連立懐疑派のワルターボーヤンス元ノルトライン・ウェストファーレン州財務相とエスケン下院議員のペアが勝利)
・日印外務・防衛担当閣僚協議(2+2)(デリー)
●香港人権法の成立
トランプ大統領の署名を経て、ついに香港・人権民主主義法が成立しました。
報道やネットでは驚きの声が上がっていますが、本メルマガでは、以下の記事で、この法律は間もなく成立すると予想していました。そのとおりの結果になりました。
・「香港人権・民主主義法案の可決」(11/25)
当然ながら中国は強く反発しています。米中関係は悪化し、通商協議は決裂するという見方を数多く目にしますが、本当にそうなのか。明日、今回の法律の制定の意義と今後の展望を解説します。
●香港区議会選挙
民主派は全452議席のうち385議席(85%)を獲得する圧勝。選挙前の約3割から大きく躍進しました。民主派が区議会選で過半数を獲得するのは1997年の中国返還後から初めてのことです。
選挙後、抗議活動は落ち着きをみせ、治安当局との衝突は発生していません。ただ、週末(11月30日)にデモ隊が道路の通行を妨害したのに対し、警察が選挙後初めて催涙弾を使用しました。
今回の選挙の意義と今後の展望を解説します(※メルマガに限定)。
●トランプのアフガン電撃訪問
トランプ大統領がアフガニスタンのバグラム空軍基地を電撃訪問。アシュラフ・ガニ大統領と会談し、タリバンとの和平協の再開を発表しました。
タリバンとの和平交渉は、9月にトランプがガニやタリバンの有力指導者とキャンプ・デービッドで秘密会談を行うことを予定しながら、直前に急にキャンセルしたことで中止されたものです。以下の記事で述べたとおり、この件はボルトン大統領補佐官解任の一因になったとみられています。
・「今週の動き(9/8~14)」(9/9)
・「ボルトン大統領補佐官の解任」(9/16)
今回の訪問のポイントを述べます(※メルマガに限定)。
●ブルームバーグの大統領選出馬
マイケル・ブルームバーグ元NY市長がついに20年大統領選挙への出馬を表明しました。その意義についてはさしあたり以下の記事を参照下さい。
・「オフ・イヤー選挙の衝撃とブルームバーグの大統領選出馬検討」(11/12)
・「民主党予備選の混沌」(11/20)
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今週の動き
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12/1(日)
・EUの新体制発足(フォンデアライエン欧州委員長とミシェル欧州理事会議長の就任)
12/2(月)
・トランプ大統領が訪英(~4日)
・国連気候変動枠組条約第25回締約国会議(COP25)開幕(マドリード、~13日)
・IAEA臨時総会(ウィーン)
12/3(火)
・NATO首脳会議(ロンドン、~4日)
・米軍の韓国駐留経費に関する米韓協議(ワシントンDC、~4日)
・シリア情勢に関するトルコ・英独仏の4か国首脳会議(同)
12/4(水)
・米下院司法委員会がウクライナ疑惑による弾劾に関する公聴会を開催
・中国の王毅外相が訪韓(~5日)
12/5(木)
・EU財務相理事会
・IEA閣僚理事会(パリ)
・OPEC総会(ウィーン)
12/6(金)
・イラン核合意に関する次官級会合(ウィーン)
・OPECと非加盟産油国の閣僚会合(OPECプラス)(ウィーン)
●ウクライナ疑惑による弾劾手続き
下院司法委員会が弾劾に関する公聴会を初めて開催します。弾劾手続きの今後の見通しについて解説します(※メルマガに限定)。
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あとがき
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■ Japan’s Nakasone hobnobbed with Reagan, pursued reforms, aimed to alter constitution(11月29日付Reuters)
中曽根康弘元首相の訃報がありました。私にとっては子どものとき「日本の総理大臣」として初めて認識した方で、そのときの時代の雰囲気とともに強い印象が残っています。
社会人になってからも、個人的に様々な機会でご一緒することがあり、大変お世話になった方でした。長期の海外出張を何度かご一緒したこともあります。レーガン元大統領が亡くなったとき、私はワシントンDCにいて国葬に関わりましたが、そのときにもお目にかかりました。ご縁は様々な形で今でも続いています。
テレビで流れる映像を見ると、リアルタイムだった「昭和」が歴史に変わっていくような思いがしました。ご冥福をお祈りいたします。
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3 comments on “今週の動き(12/1~7)”
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感謝祭もあり、やや落ち着いた印象の1週間の中で、JDさんの最前線でのお仕事っぷりが際立ちました。
レーガン元大統領、中曽根元首相、ブッシュ元大統領…錚々たる方々ですが、近くで同じ空気を吸って仕事していたとは、さすがです。普通の文脈で、ポロっとエピソードが出てくるところが、なんとも言えずとてもいいです。
あと、香港人権法の成立→米中に亀裂→米中交渉難航で、周りが動揺しています。また明日楽しみに、読ませていただきます!
今年もたくさんの予想をされて当たったなぁと言うのが感想です。
ただ、結果が出るのが三か月だつたりしたら、忘れてしまっていて、どうだったか、ブログをさかのぼる今年でした。
今年最終号は、◯✖️でコメントをふりかえるのは、どうですか。来年は、私は、個人的にメモしようと思っています。
例 モラー特別検察官提出文書でトランプ大統領弾劾されない。◯
これは今年一番参考になりました。ありがとうございます
ありがとうございます。
「たくさんの予想をされて当たったなぁ」とのご印象、参考になったとのコメント、大変うれしいです。
私は必ずしも「結果の予想」を重視していないのですが、柿さんはじめ読者の方々は私の言いたいことをよくわかっていらっしゃると思うので、それを前提とした上で、柿さんのご提案のとおり振り返るのも面白いかなと思いました。
毎年年末に書いているその年の「回顧」に取り入れてみたいと思います。