2019/01/25 05:00 | 英語 | コメント(5)
英語の歴史
以下の記事で「英語の語源(etymology)」について説明したところ、読者の方から様々なご質問をいただきました。
・「ナンシー・ペローシの下院議長候補選出」(18/12/12)
非常に興味深いものが多かったので、読者の方からの質問(お便り)と私からの回答をお伝えします。
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英語の歴史
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●ゲルマン語とラテン語・ギリシャ語
以下のご感想をメールでいただきました。
>姓名でその人のoriginがだいたいわかるのは、アメリカらしい話で書いてらっしゃるようにMcのスコットランド、O’のアイルランドは有名ですね。
>最後がnnだったらユダヤ系とかxだったらフランス系、母音で終わっているとイ タリア系なんてのもありますね。
>日系は割とわかりやすいですが、ジョージ・タケイのようにアメリカでも日本でもどちらでもある名前、(彼は祖父母4人とも日本からの移民ですから血統的には日本人ですが)ミドルネームに日本風の名前を付けたり、ニューオリンズセインツがスーパーボールチャンピオンになったときのラインバッカーだったスコット・フジタのように本人は白人だけど日系人夫婦の養子だとか、いろいろです。
>最近は見かけなくなった日系プロレスラーでもキンジ・シブヤ(日系2世)のキンジはなんと金持と書くとか漢字の分からない西洋人には想像も着かないでしょうね。
>私が英語で難しい ことの一つに形容詞があると思っています。
>日本語だとたいがい「の」をつけてしまえば解決するのですが
>英語だとliver →hepatic 、stomach→gastric water →hydro
>kidney → renal まだまだありますけど、特に学術用語はラテン語の影響が大ですので、ネイティブでも覚えるのは大変ではないでしょうか。
>他にも cow, beef, cattle, bull, ox, calfの違いとか正直私のような凡人には無理です。
>今後もメルマガ、楽しみにしております。
興味深いご指摘ですね。日本風の名前で私が思い出すのはNBAのスター選手だったコービー・ブライアント(Kobe Bryant)。「コービー(Kobe)」は実は「神戸」が由来で、お父さんが神戸ステーキの店が好きだったからこの名前にしたという有名なエピソードがあります。
※ここから先はメルマガで英語の歴史と語彙の起源について解説しました。
●「one」の読み方
以下の質問をメールでいただきました。
>いつもお世話になっております。
>楽しく勉強できて大変うれしいです。
>変な質問で申し訳ないのですが、ずーーーとアメリア人やイギリス人に聞いても納得できる答えを得られずJDさんにお願いです。
>ONE数字のいちですが、なんでこれがワンと発音するのか?
>教えて頂けませんでしょうか?
※私からの回答をメルマガに書きました。
●「USA」と「アメリカ」
以下の質問をメールでいただきました。
>はじめまして、メールマガジンを楽しみにしている者です。
>記事には、分量、質とも申し分なく、満足しています。
>基本的なことを質問します。ずっと気になっていることです。
>米国はAmericaではなく、USAと表すのが正しいという認識です。
>実際、歴代の大統領はUSAと言っていたと思うのですが、なぜにトランプ大統領はAmericaと言うのか? USA 1stと言わないのか?その意図と効果、近隣国の受け取り方を知りたいです。どこかのタイミングで説明していただけないでしょうか。
>これからも今の調子でお願いします。
※私からの回答をメルマガに書きました。
●「アメリカ大陸」の起源
さらに続けて以下の質問がありました。
>「なぜ南北アメリカ大陸は繋がっているとはいえ、明らかに2つの大きな塊なのに、両方ともアメリカという呼称になってしまったのか?」を説明してもらえるとありがたいです。
>想像するに、「新大陸発見後、東海岸を船で南下していったため、ひとつの大きなアメリカ大陸と思っていたら、あとからくびれがあることに気づき、南と北に分けた呼称にした。」なんて思ったりしています。
※私からの回答をメルマガに書きました。
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あとがき
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■ 『ROMA/ローマ』『女王陛下のお気に入り』がアカデミー賞最多10ノミネート!ノミネーション全リスト(1月22日付シネマトゥデイ)
■ トランプ米大統領夫妻、最低映画を選ぶラジー賞にノミネート(1月22日付CNN)
最多ノミネーションをとった『ROMA/ローマ』はNetflix制作。スタジオ別でもNetflixはディズニーに次ぐ2位。こんなところからも時代の変化を感じますね。
『ボヘミアン・ラプソディ』『アリー/ スター誕生』は作品賞、ラミ・マレック、ブラッドリー・クーパー、レディー・ガガは主演男優・女優賞にノミネートされています。
・「映画『ボヘミアン・ラプソディ』『アリー/ スター誕生』」(1/11)
『バイス』はディック・チェイニー元副大統領を描いた作品です。これは前から興味があったのですが、まだ見ていません。主演男優賞に入っているクリスチャン・ベールは相変わらずすごい変貌ぶりのようです。映画『ブッシュ』の描写と見比べるのも面白いかもしれません。
・「映画『ブッシュ』」(15/7/2)
なお、トランプ大統領夫妻は、最低映画を選ぶゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)の最低主演男優賞と最低助演女優賞にそれぞれノミネートされたとのこと。最低助演女優賞にはケリーアン・コンウェイ大統領顧問も入っていますね。
アカデミー賞に戻ると、『ROMA/ローマ』は早速Netflixで見られますね。良い時代になったものです。この映画は『ゼロ・グラビティ』の監督の作品とのこと。『ゼロ・グラビティ』もNetflixで見られますが、劇場、それもIMAXシアターで見て良かったと思う作品でした。
『ブラックパンサー』は、以下の記事で紹介したとおり、サウジでオープンした映画館の第1作として話題を呼びましたが、作品賞に入ったのはちょっと意外でした。
・「サウジの映画解禁」(18/4/16)
・「日米首脳会談(あとがき)」(18/4/25)
他にも、日本映画の『万引き家族』など興味深い作品がありますが、話が終わらなくなるので、このへんで切り上げます。授賞式は2月24日(日本時間25日午前10時)とのことです。
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5 comments on “英語の歴史”
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JDさんの知識の引き出しのバラエティの多さと、奥深さが、とてつもないですね。
読んでいると、自然と興味が湧いてくるから不思議です。
知らないことを知るのは楽しいことだからかもしれませんが…今日も興味深い話題をありがとうございました!
英語は中学程度に過ぎないが、そんな構造だったとは知らなかったです。
同じことをわが日本語に適用すると、元日本語に,漢語、それにオランダ語、それに明治の翻訳語、それにカタカナ語、かなあ。朝鮮語もはいっているなあ。
文字としては、漢字とひらがな、カタカナの関係を見ることだとおもうけれども、その使用基準がわからない。特に音、音声についての教育は全く受けていない。ここが問題だとひそかに思ているがわからない。
調べるのは方言だが、これは発音を見ないといけないが。音は消えるからむずかしい。明治のとき、近代軍隊を作るとき薩摩語と津軽語とは会話は成立しなかった。それなら江戸時代は何語で会話したのか?まさか漢文?
戯作本かなあ。浄瑠璃かなあ、それとも能?
五十音は平安時代にできたと習ったが最近万葉時代後期にはもう在ったという研究が出たという。
国内における用語とその意味の違いは社会の混乱を意味している。
コンプライアンスって何さ?馬鹿な言葉を使っていると、敵情認識を誤って、お陀仏になる。
大恐慌がちかずいているとおもうけれどもなあ?
勉強をしなきゃと思うことしきりです。
質問です
ベネゼェラについて話題になっていますが・・・
ブラジル、メキシコの新大統領についても
私のキホンがないからもしれませんが
イマイチよくわかりません
お願いします
ご賢察のとおり、日本語も、和語、漢語、西洋語・・といった構造を分析できます。
そして英語と同じような語彙の変化も起こっています。
メルマガでご紹介した本で考察されていますので、ご関心があればご確認下さい。
ベネズエラは、取り上げようと思っているのですが、時間がかかっています。
少しお待ち下さい。とりあえずのコメントは来週書きます。
ブラジルは、ちょうど来週に記事を書く予定です。
メキシコは、以下の記事はご覧になりましたか?
・「メキシコ現代史(1):革命の時代とその終焉」(18/8/31)
・「メキシコ現代史(2):AMLO新政権と新たなる革命の始まり」(18/9/5)