2005/12/23 13:21 | 競馬 | コメント(12)
スタートダッシュ!!
ぐっちーの朝は早い。
毎日朝4時にはNYKから電話があり、その日のマーケットについて数名とカンファレンスを行う事から一日が始まる。今日もいつものとおりNYKからの電話で起こされた。ストライキの影響で会社に泊まりこんだり、これ幸いとばかりにマンハッタンのホテルで豪遊したり、まあ、それはそれで楽しそうである。いつもの通り電話を置き、シャワーを浴びる。昨夜から突然入った仕事のおかげでちょっと東京から離れていたのがまずかった・・・
会社に遅れてはならず、と必死にホテルを出て、駅に向かう。なんだかすいているのだが、いつも通っている所ではないのでマッタク気にせず電車に乗る。ほー、すいとるじゃん・・・流石に8時に東京駅について、尋常ならざる雰囲気に気がついた・・・・なに、休み!?
そう、知りませんでした。なんで教えてくれないんだよ!! とNYKのアメリカ人にぶーたれる訳にもいきませんし、なんだかとっても損した気分・・・・まあ、早起きしたお陰で一日が長い、と東京駅の回転寿司でビールを一杯・・・・ふーっ、これはこれでいいか・・
まったく間抜けな話ですが、私はよく日本の祝日を忘れます。大体多すぎます。アメリカの倍以上あるんじゃないですかね。ちょっと減らした方がいいんじゃない、って気がしますけどね。もう、昔みたいに休めない・・・なんて状況じゃないでしょ。(なんて書くとそれはおめーだけだ、とかまたお叱りを受けるかもしれませんが・・・笑)
さて、有馬記念。
そう、国民現象とも言えるディープインパクト狂想曲のはじまりです。
注目の枠順も3枠6番に決定。大外18番になるくらいしかまぎれる可能性はないと思ってましたし、後入れの偶数番では文句のつけようがありません。これで鉄板でしょう。
詳しい予想は本日夜じっくり検討の上あした更新いたしますが、実は今回鍵を握っているのはこのディープではなく、9番にいるタップダンスシティー。8歳なのですが、昔なら9歳ですので馬としてはかなりじいさんであります。しかしびっくりしたのが先日のJC。スローペースによる紛れまくり、マン馬券飛びまくりの今年のクラシックなのですが(牝馬が勝ってしまった秋の天皇賞が正にこれ)、なんとJCではこの黄門様がはなから飛ばしまくりついていった馬はつぶれまくり、当然先頭を飛ばしていた黄門爺さんも普通なら5秒送れくらいのびり、というのが競馬の常識。そりゃー、ばてますわ・・・
しかし、終わってみればナント!
2分22秒1というJCレコードが出てしまったのです。実はこの記録は競馬史上の最速記録のうち最も敗れないだろうといわれていたものの一つでして、何せ平成元年にあの、ホーリックスとオグリキャップの史上に残る400メートル叩きあい、叩きまくりで捻り出された2分22秒2という壮絶記録なんです。このレコード更新の原因がこのタップの暴走族級の飛ばしにあったわけで、もっと凄いのは勝ったアルカセットからたった1秒差の10着に粘りきっているという点。水戸黄門が格さん助さんとおんなじスピードで走りきっちゃったという訳で、これは大変な事態だった訳です。
で、今回は当然この再現になります。これで引退ですので佐藤騎手も大逃げ宣言を既に出しており、しかし、このスピードで逃げられたら何が起きるか・・・という点が最大の注目点となる訳です。実際タップの逃げについていった馬はラスト必ず潰れます。今回もロブロイなどの真ん中が潰れてあのヘブンリーロマンスが最後にかけて上がり33秒台で駆け抜けてくれば十分届くかもしれませんし、逆に警戒しすぎてスローに逃がしてしまったら、JCであれだけ飛ばしまくって1秒差の能力があるのですから、そのまま逃げ切られて普通の馬は届かない恐れが十分ある訳です。
じゃー、ディープも届かない!? えー、大変!!
となるんですが、そこがこの馬が只者ではない所。ヒントは今年の菊花賞にあります。ディープにとってまぎれる、とすれば3000メートルのこのレースでして、どうみても血統からは合わない長距離レース。スローに流れて最後に掴まえ損ねるというリスクを指摘されたものでした。事実3000メートルの1000メートルずつのラップを見てみると、
61.2-63.4-60.0
とかなり前半スローです。井崎先生の受け売りになりますが、これを平成7年のマヤノトップガンのラップにあわせてみると、なんと
60.9-63.4-60.1
となりそっくりなレース展開だったことがわかります。で、マヤノはどうだったかというとスローペースで楽な展開になり4コーナーで既に先頭に立ってそのまま逃げ切ってゴール。そりゃーそうです。これでは後ろの馬は届かんです。しかしディープは・・・・
4コーナー時点では10馬身程度離された4着にいたんです!!そして、絶対先行場有利の状況から33秒台でぶっ飛んできて全員指しきってしまい、挙句の果て2馬身ちぎってしまった・・・。もう化け物、としかいえない訳でして、タップがぶっちぎろうがスローになろうがいずれでも届く可能性があるのはディープしかいない・・・・という事になります。
多分ですが、
タップが飛ばす・・・3コーナーあたりから豊君が追走を始める・・・あせったペリエ、ルメールなどがくっついて行く・・・・ディープはそのまま4コーナーで抜けていくがその他の追いかけた馬はついていけず全員潰れる・・・・そして最後まで追いかけなかった無印かつ上がりの早い馬が2?3着に来てしまう・・・・といったレース展開でしょうか。
うーん、レースが見えるようですな。今から興奮いたします、はい。
ということで明日はぐっちーの有馬記念特集で御座います。
今年の競馬預金約80万円に新たにおろした50万円を足して大勝負にでることにいたしました。うーん、興奮するのお?・・・・
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12 comments on “スタートダッシュ!!”
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本当にレースが見えそうな名解説です。
いや、佐藤騎手の発言はブラフも半分混じっている気もしますが。佐藤騎手としては勝つためにはジャパンカップ並みの玉砕的ハイペースは避けたいはずです。出来れば(1000m/60秒ぐらいの「速くも無く遅くも無い」ペースに持ち込めれば)という心境でしょう。
で、他の騎手はそのペースでのタップダンスシチーに届く可能性のある位置取り+ディープがどこで仕掛けるかで策を練っているはずです。
旅行に関する情報をのせました。
ぜひお立ち寄り下さい。
6からのTierceと、6>9、9>6のExactaと考えておりました。まさにぴたりです。冬のボーナス下ろしてきて増額しようかしら・・・。
競馬でクラシックというと三歳クラシック(桜花・皐月・オークス・ダービー・菊花)を指すものだと思ってたんですがどうでしょうか?
またクラシックディスタンス(2400m)のレースを指すこともあるとは思いますが….
あまり天皇賞(秋)をクラシックという人には会ったことがないので….
やはり安倍晋三(ディープインパクト)を皆が警戒し、福田康夫(タップダンスシチー)がゲームメーカーとなるわけですね。やはりポスト小泉レースと重なってくる今年の有馬記念であります。
クラシック???
ん???
そうですか。この展開ですか。
レースの本質は、余り変らないということでしょう。
初めまして。いつも更新を楽しみにしています。
有馬で逃げといえばメジロパーマーと決まっています(苦笑)。
逃げはスピードだけではなく後続を騙し透かし最後にほんの少し伸びる二の足・・・・タップダンスシチーの自力は文句なしでしょうからやはり哲三騎手が向こう正面でびびらなければ・・・と予想しています。
そういえば哲三騎手の同期は山田泰誠元騎手でした。
13年前の大逃げの再現になるでしょうか。
天皇賞はクラシックレースではありません。
タップダンス「シチー」号です。
確かに、「クラシック」って引っ掛かりますね…
まだグレード制が整備される以前には八大競争という言い方がありました。(牡馬三冠、桜花賞、オークス、天皇賞春・秋、有馬記念)
ま、確かにクラシックといえば厳密には牡馬三冠と桜花賞、オークスですが。