2017/09/27 07:54 | マーケット | コメント(26)
日経、あほすぎるわ・・・・
広島にいるもので、たまたま目にした日経を読んで、こいつら本当に英語がわからないのか、ばかなのか、マジで考え始めてしまったよ。
詳細は来週のメルマガに書きますが、これはまじで捏造だな。
日経引用
【ワシントン=河浪武史】米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は26日の講演で「物価の停滞はおそらく一時的で、上昇率は数年で目標の2%に達する」との見方を強調し、緩やかな利上げを継続すると述べた。米国では物価上昇率の鈍化が目立っているが、雇用の改善で賃金上昇の兆しがあると指摘。金融市場に浮かぶ利上げ見送り観測をけん制した。
イエレン議長はオハイオ州クリーブランドで「インフレと不確実性、そして金融政策」と題して講演した。FRBは今月20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和で膨らんだ保有資産の縮小を開始すると決めた。6月に続く利上げは見送ったが、同時に公表した政策シナリオでは、年内さらに1回の追加利上げを予測している。
同議長は講演で「物価の停滞は、時間とともに消えていく要素を反映している」と述べた。物価上昇率は1.4%(7月)と目標の2%を下回ったままだ。ただ、携帯電話サービスの料金低下などが要因だと指摘し、物価上昇率は「中期的には2%前後で安定する」との予測を示した。
金融市場には物価停滞を理由に利上げを先送りするとの見方があるが、イエレン議長は雇用の改善で「賃上げを予定している企業の割合が増えている」などと指摘。利上げが遅れれば労働市場が過熱して物価が急上昇するリスクがあるとして「物価が2%に戻るまで利上げを凍結するというのは無謀だ」と述べた。
もっとも、経済の国際化や電子化によって物価が上がりにくくなっているとも指摘し、物価の見通しは「不確実性が増している」と警戒感をのぞかせた。そのため先行きの金融政策は「今後のデータを注視し、適切にスタンスを調整していく」とも付け加えた。
イエレンスピーチ全文
https://www.federalreserve.gov/newsevents/speech/yellen20170926a.htm
こんなこと一言も言ってないぜ(笑)。
特に記事の最後にある、
「物価が2%に戻るまで利上げを凍結するというのは無謀だ」と述べた。
なんてことは一切言ってない。最後の付け加えた、というのも実に的外れでイエレンは
To conclude, standard empirical analyses support the FOMC’s outlook that, with gradual adjustments in monetary policy, inflation will stabilize at around the FOMC’s 2 percent objective over the next few years, accompanied by some further strengthening in labor market conditions.
付け加えた、ではなく、結論的には、としている。
付け加えた!!??
違うだろ、こっちが主論なんだよ!
日本経済新聞はこういうレベルにある、ということを露呈させた記事でした。そもそも、もう利上げがいつかなんてことは既にマーケットの話題にもなっていないのに、あたかもそれがマーケットの主題のように扱っていること自体が間違っている。
いずれにせよ、原文からあまりにもかけ離れた記事には呆れるしかないな。
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26 comments on “日経、あほすぎるわ・・・・”
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「ニッケイ・フクション」
某月刊雑誌にしても、昨年来、安倍首相の進退について、重ねて外しまくり。
要は、辞めさせたくて仕方なく、その方向で物語を書いているとしか思えない。
ありがたくもニッケイを購読している人に実害は無い?単なる見栄で購読している?(失礼)
あっしには関わりのねえことでござんす…(笑)
>段階的利上げの継続必要、物価弱くても=イエレン氏
>さらに、インフレ率が2%に戻るまで金融政策を据え置くことは賢明でないとも指摘
日経と同じ論調です。
これも日本人の誤訳ですか???
ナンCさん
原文をお読みになることです。どう考えてもこういうニュアンスにはなり得ません。結論を最初に決めて記事を書くとこういうことになるという良い例ですね。ロイターも恐らくそうだと思いますよ。
まあ意図的なつう意味での意訳だわな
なにせ日本経済への影響力はダントツでな
企業の大型合併は破談にするわ、記事ひとつで相場を左右できると思ってるフシがある。
内容なんぞどうでもエエんであって間違ってようが関係ネエ、逆に裏読みすりゃあ意図が見えてくる。
ただ裏の裏つう事もあってナ、こうなるとメディアとはなんぞや?になるわな
さてセCS
巨人必死だナ
阪神は余裕
どっちが来てもヘロヘロになってるから阪神VS広島かい
アメのPS
NYは権利獲得だがボストンが強いわ
WシリーズはLAvsボストンになりそうだから、これじゃあ行く気がいまひとつ
ひょっとしてロケットマンがなにかやらかしたらわややだしチケット手配は思案中。
経済、世界情勢については、ぐっちーさんのメルマガ、JDさんの「世界情勢ブリーフィング」を拝読してから、既存のメディアに目を通すようにしています。
原文や生の情報にあたりなさいよ、と以前からぐっちーさんはセミナーなどでも仰っておられますよね。
だれが発信しているかで、情報って歪んでしまうから、ぐっちーさんやJDさんはじめ、偏りのない、深い情報を発信されている方々はとても貴重です。
これからも、吠えまくってください!
Google翻訳使って一時間で記事作って、担当者は精々1~2年で変わる素人ってとこなんでしょうか?
まあでも、それをコメントすると、社内で犯人探しが始まるとかで、会社員の身ではやりにくいかな?
Conclusionの直前に、一応留保つきながらit would be imprudent to keep monetary policy on hold until inflation is backto 2 percent.とあります。imprudentを無謀と訳すのが言い過ぎかも知れませんが、趣旨としては日経の訳にちかいのでは?と思いますが、勘違いならすみません。
アプリで読むCNNもたまに間違ってます。CNNを訳しているわけではないのか、いい加減な仕事をしているのかはわかりませんが、いずれにせよ哀しいですね。
「物価が2%に戻るまで利上げを凍結するというのは無謀だ」
on holdを凍結と訳すか…。
アホ過ぎるなこいつ。
直前の文を読めば、利上げを進めた場合のインフレリスクについてかかれてるだろうに。
試しにGoogle翻訳に入れてみましたが、それでも誤訳は出てきませんでしたよ。
なにこれで懲戒無いの?日経はスゲーホワイトな会社だな笑
on hold、辞書で調べたら、保留の他に延期とかお預けとか出てくるんですね。
この文だけ取り出して訳すと、利上げしなくてはいけないという内容になってもバツをつけられません。
って中学生の英訳かーい!怒
金利正常化の舵取りを事実上担っていたフィッシャー副議長がサラリと去り・・・FRBとしても政策に迷いは出ないのでしょうか?
景気循環的にはアメリカの実態経済はそれ程強い訳ではありませんから、当然インフレ圧力も低い。利上げを急ぐ必要は無い。
一方で、株式を始め資産市場はバブル気味ですから、本来は利上げで少しクールダウンしたい所ですが、市場参加者はそろそろ逃げ時を探し始めていますから、利上げが大幅下落のトリガーを引く可能性も有る。
FRBとしては、バブルを牽制しながらも利上げをギリギリまで引き延ばす作戦かと思うのですが・・・それが、解釈の分かれる言い回しに表れる。楽観的な人には年内利上げは無しと取れ、悲観的な人には警告に見える。
こうして熱すぎず、冷たすぎずの相場を作る事を「市場との対話」と呼ぶのでしょうか?
すみません。英語よくわからないので。先程の質問に書いた文が多分ブログ主が『そんなこと一言も言ってない』と指摘した部分だと思いますが、どなたか正解の訳を教えて頂けませんか?お願いいたします。
巷に流れ出した観測、10/5、女帝出馬、ではないかと思う。
これまで新党が浸透しないのは初代オーナーがぽしゃると後が続かない。
そこをどう解決するのか?
保守2大政党への萌芽ならば、実現性は無いが、自民党からトレードするってのもありかと思うが。
都政投げ出しというが、もとより腰掛け、さっさと引くのが都民にもベターでは。
ご本人が出馬しないことにはこの政党は成り立たないでしょうね。
日経の記者さんには、記事を書く能力はない。翻訳が下手なだけではなく、そもそも彼等は記事が書けないし書けなくても困らない。
日経の紙面は、一等地に立地する商業ビルみたいなもので、そこにお店を開きたい人が勝手に集まって来るように、ネタが集まって来る。
企業にとって、日経に記事を載せて貰えれば広告費用を節約できる。広報部は、報道発表資料を記事にアレンジし易いように作る事に腐心する。
政府の大本営発表は、趣旨から外れた記事が書かれないように丁寧に説明してある。
このように、離乳食みたいに食べやすくして貰った資料をインプットしてもらい、記事擬きをアウトプットする事で紙面を埋めている。
ところが、FOMCの議事録にはこうした配慮が全くない。生肉の塊をドーンと渡されて、「煮るなり焼くなりお好きなように」と言われたようなものだが、離乳食ばかりあてがって貰っている記者さんは、忽ち立往生してしまう。
困った記者さんは、FOMCの議事録を読まなくても何かを書くという術をひねり出した。これが、予測記事というスタイル。
予測記事の良い所は、外れても誰からも文句が出ない。その上、予測に使う材料にも制約がないので、FOMCの議事録から適当に摘み喰いし、後は、独自の情報源を持っているようなフリをして予測をデッチ上げれば紙面を埋める事ができる。
これが実態だろうと私は思っています。
さて、どうするか?
しかし、ミンシン
見下げ果てた輩だナ
まさしく泥舟から逃げ出す鼠(笑)
小池
女総理の夢がチラついたか?
まずい手のような気もするが
そこが女の浅はかさかい
小生的には蓮舫と山尾の結果が楽しみなのだが(笑)
いやはや、野球もベースボールも楽しみなオクトーバー
おっと、ロケットマンもいたな
頭越しの核ミサイルは許されネェぞ!
事実を事実のまま伝えられることを望むマス読者(需要)が少なく、そこを充実しても商売上のメリットがないどころか、経費が増えてしまうデメリットしかない。
また、政府の望む通りに書かないと、数打ち用の記事を、今までの信頼関係(?)から流してもらう事ができなくなる。毎日大量に記事を流す事は、マスメディアとして必須(そこは、マス読者から需要がある)
本当に需要があらならば(それをやれば儲かるならば)、企業は営利活動としてやってる筈です
連投失礼
ぐっちー本人さんが「まずは原文をお読みください」と書かれていたのですが、メルマガ読めば充分だろう、と放置していました。
ところが、婿殿が「面白いですよ」とラインして来たので読んでみました。
確かに刺激的。
そして、ぐっちーさんが「こんなこと一言も言ってないぜ(笑)」と書かれている趣旨が100パーセント分かりました。
イエレン女史の講演の趣旨は、問題提起です。ところが、日経の記者さんは何らかの答えがある筈だという思い込みで記事を書いているので、徹頭徹尾かみ合ってない。ほとんどお笑いレベルの誤報になってしまっています。
来週のメルマガを楽しみにしています。
おそらくですが、Monetary policyを利上げと書いているのが間違った意訳なのではないでしょうか。
利上げと書いておけば注目度が高くなりやすいことを狙ってるんじゃないですかね。ロイターも。
タイトルと記事が全然違うことはよくありますが、いかに目立つタイトルや単語で人を惹きつけるかに重きが置かれてるのでしょう。
最初コメントした時は、自分はあまり英語ができないので素朴な疑問をぶつけたまでで、どなたかから「全体の趣旨はこうこうで、その一部だけよんで誤解してるやろ、阿呆」とかいうご叱責を甘んじて受けようと思っていたのですが、いろんな方がコメントされ、日経やメディアの訳がまちがっているとか原文を読んでいないとか書かれていますが、ブログ主を含めどこがどう間違っているかの説明がないし、全体の趣旨からしても日経やロイターは合っているような気がしてならないし、すくなくとも「一言も言っていない」という表現からイメージされる状態とは違うような気がするので、どうか親切な方、教えてください。FOMCの考え方の根幹の部分なので、非常に重要だと思うので。
てめーの記事の思惑通りにいかないと
めちゃくちゃな報道をする傾向にある。
だいたい、4-9月くらいまで思惑通りに経済がいかないので
でたらめが始める
いつものこと
だいたい、金利差が広がっても円安にいかねーじゃん
いつまで日銀もそうだけど
金利差なんていっているんだ
外れてもそういい続けるのだろうけど
そもそもそのロジックが間違いということに
いつ気づくのか
世界の景気が弱含んでいるのに
株が高いねー
アホだよ
私は北朝鮮は3月から
戦争があると騒いでいた
よく考えてほしいのだが
トランプがガタガタ抜かす前から
そう言っていたんだ、笑。
次は新興国がテーマです。
和訳自体は日経ので大きく間違ってない気がしてきました…。
ぐっちー様のは論点の違いということですかね。
原文は結構長いんで、今時無料で出来る自動翻訳して、結論部と、その近くを日本語でみれば、なんとなくは分かりますかね
便利な時代になりました♪
9/19-20に開催されたFOMC以後の新しい情報を手に入れようという気持ちで、このオハイオでのイエレンFRB議長の講演録を読まれている方は、全員アウトです。
新しい情報は何もありません。講演録の最終段落を読めば分かることです。
何もない所に、絶対にあるはずという思い込みで突っ込んで行くというドンキホーテをやってしまったのが、日経の記者さんです。
じゃあ、何が書いてあるのか?
イエレン女史が、ルーティンでやっている仕事に対して、科学者らしい方法的懐疑精神を発揮して反省してみました 、という内容です。
例えば、こんなことを言ってる訳です。
My colleagues and I may have misjudged the strength of the labor market, the degree to which longer-run inflation expectations are consistent with our inflation objective, or even the fundamental forces driving inflation.
具体的な話は、なかなか面白いのですが、まあ、詳しくはメルマガでぐっちーさんが解説して下さるでしょう。
何名かの読者?の方から教えていただき、なるほどなぁと色々な意味で納得した部分もありまして、大変ありがとうございました。
私なりの最終的な感想は、it would be imprudent to keep monetary policy on hold until inflation is back to 2 percent.という表現がスピーチにあり、なおかつその趣旨が全体の趣旨と反するものではなく、日経やロイターの訳についても概ね間違いとは言えない中で、ブログ主がこの部分を「一言も言っていない」と断言したうえでメディアを阿呆呼ばわりするのは必ずしも適切ではないのではないか?という私の疑問にブログ主をはじめとして誰一人まともに答えていただけなかったということでした。
金融政策ウォッチャーなら当然当局者のしかも金融政策のトップのスピーチは一字一句解釈の対象となりますし、そのため公式記録にも残されるということを知っています。さきほどのit would be imprudent to keep monetary policy on hold until inflation is back to 2 percent.の部分も、このスピーチ全体の論旨を支える非常に重要な部分です。確かにTo conclude以下がまさに直訳としては結論ということになるのでしょうが、私にはそこに至るロジックというか背景説明自体に米国金融当局というかイエレン議長の思考のエッセンスが凝縮されているように思えました。むしろ、To concludeという言葉にとらわれてその後「だけ」が結論で、講演の最終段落だけ読めばわかるとかそういう ものではないのではないか、と思いますので、ブログ主や牧神の午後さんの趣旨には賛同いたしかねます。
おっしゃる通り、FEDウォッチャーや市場関係者にとって「新たな」情報はありませんが、FOMCの直後にその考え方とその背景を説明していること自体、低いインフレのなかでも利上げやるよという方向性を一層明確にした点でやはり情報の確認としては意味があります。その意味で、先ほどの(しつこいですが)it would be imprudent to keep monetary policy on hold until inflation is backto 2 percent.はそれなりの意味がありますし、それを一言も言っていないと断言するのは逆に無謀かな、と思いました。むしろ逆にこれを一言も言っていないと断言されたので、ブログ主のほうがちゃんと原文を読んでいないのではないか、そのなかで口汚くメディアを罵るのはどうか、という感覚を持った次第です。英語も読めないのに生意気なことを申しあげまして申し訳ございませんでした。
通りがかり さん
市場がどう解釈したか・・・米国債金利が上昇しています。インフレ予想は低いはずですが・・・。まあ、北朝鮮問題や、法人税の減税、さらには怒涛の如く前政権の規制を緩和して、イエレンも再任が無い(かも知れない)という事への評価かも知れませんが。
しかしそうなると・・・バブルへまっしぐらな訳ですが、私は意外に腰折れは早いと妄想しています。