2013/11/21 18:34 | ワイン | コメント(17)
ボージョレー・ヌーヴォー
引き続きお見舞いのメールなどを頂いており、本当にありがとうございます。
たくさんの皆様に心配頂いているのを知るにつけ、本当に感謝です。
さて、シンポジウムの方も多数のお問い合わせがあり、おい開始は何時からだ!! というお問い合わせが・・・・あれ!書いてない。だめですね~、これは。
ということで開始は19時でございます。
地方再生に関するプロ中のプロの集まりでありますので、ご興味のある方には参考になるシンポジウムだと確信しております。
東京以外の方にはちょっと参加しにくくて申し訳ありませんが、結構あちこちで招待されている連中なので、地方でやるときにはまたお知らせしたいと思います。
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さて、やって参りましたヌーヴォーの解禁日。
ワイン飲酒量ランクでは先進国では下から数えた方が早い日本がこのボジョレー・ヌーヴォー(以下BN)に関しては輸入量世界一!!全生産量の4分の1を輸入しているとうのですから、なんなんだそれは、と世界中が驚いている訳です。
ワイン好きの私からすると実にあほらしい事態でありまして、なるほどフランスはほぼ唯一日本に対して貿易黒字を維持している国なのだな、と納得・感心するわけであります。
フランス商法、おそるべしでありますぞ。
なにせ、このBN、もったとしてもせいぜい年末までなので、日本が購入しなければ捨ててしまう代物なのです。
いわば捨てるものを大量に買ってくれるわけですから、そりゃ、フランスはウハウハです。
そもそも、このBNとは飲酒のためのものではありません。
これはブルゴーニュ地方の端っこにあるボジョレーと言う場所でとれたガメイ種というぶどうによってつくられたものなのですが、要するに2013年の本物のブルゴーニュのピノノワールはちょうど仕込んだところで、出てくるのは2015年。
その2015年にどのくらいの出来栄えになっているかを予想するために、今年のブルゴーニュ地方のぶどうの出来をチェックする、チェッカーとしての役割がこのBNなのです。
あくまでもチェックするのが目的ですから、飲んでうまいものではありません。
ただ、毎年飲んでいるとこのBNの出来栄えと2年後に出てくる本物のブルゴーニュワインの間に相関関係があることが知られているので、出来がいいな、と思うと樽ごと買い占める、なんて奴も出てくるわけです。
言うなれば「ブルゴーニュワインの先物」みたいな役割がこのBNと言う訳で、これを飲んでうまいとかまずいとか評論している奴はアホ、です。
これを飲んで2015年に出てくるブルゴーニュワインの味を予想して楽しむ、というものでありまして、がばがば飲んで決しておいしいものではありません。
ちなみに滅多に「酷い年」という評価は出てこないのでありますが、実は昨年2012年が雹の被害が甚大で、珍しく「最悪」という評価が出て来ました。ただ、「最悪の年だが健全」、という訳のわからないコメントだったので、多分2012年のものは難しいだろーなー、と思って飲んでいたのですが、BNも確かに最悪の出来でした。
ということで、結果的に2012年のブルゴーニュワインの値段が極端に落ちて取引されていたのですが、逆に生産量がとても少ないので希少価値が出てきて実際にリリースされる2014年には逆に値上がりする、なんて話まで出てきております。
ブルゴーニュでは過去最悪と言われたのが1983年なのですが、実際にはやはり希少価値でロマネコンティはもちろん、作り手が優秀な人のものは80年代で一番高値で取引されるに至ったこともあるので、まあ、要するにうまい人がつくるとどんなぶどうでもうまくなる、というのが真相だという事ですね。
ただし、ボルドーはその限りではありません。作り方に制限が多々あるので、差が出るとするとテロワールとヴィンテージがほぼすべての要因になってしまうのです。
ですから、ヴィンテージはボルドーにおいては重要であっても、ブルゴーニュワインにとってはそれほど重要性を持たない場合もあることを覚えておいてください。豆知識!
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それでも何となくヌーヴォーを飲みたい人・・・
まあ、飲むなとはいいませんが、いわばこれはそういう「テストワイン」なので、もう自由に飲むに限る訳です。さすがにコカコーラを入れるのはどうかと思いますが、炭酸で薄める、という飲み方は大いにありで、おしゃれな飲み方です。
そしてこれは一応赤なのですが、やはり冷やしたほうがおすすめでしょう。
ま、ぶどうの出来栄えを確認したあとは他のワインにした方がいいと思うけどね、おれは。
いずれにせよ、このワタクシも本日はチェックに出かけてきます。
どこかでお目にかかったら声をかけてくださいませね。
では!
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17 comments on “ボージョレー・ヌーヴォー”
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ご了承のうえ、ご利用ください。
結構うまいなと思って飲んでいた俺、死にたい、、、、
さすけさん
いやいや、良いのですよ。これはこれでみなさまそれぞれの楽しみ方があってしかるべしです。ぜひ楽しんでください。
情報によると今年は良さそうですよ。あれこれ飲み比べられるのもBNの楽しみの一つですからぜひ、あれこれ楽しんでください。傷つけてしまったならごめんなさい!
>さすけさん
面白い!ウケ過ぎて腹がイタイですッ!
(≧ω≦。)クククッヾ(≧▽≦)ノ彡☆ワ八八
飲み歩ける・・
恢復・・
怒るのが・・良薬か・?(笑)
ボージョレー・ヌーヴォー・・
早や出し一番の安酒・・
ここに目を付けた・・知恵のある企業家・・
逆手取って・・ボージョレー・ヌーヴォー・・と銘打ち・・化けさせ・・
大当て・・金になるワイン・・金の雫に・・仕上げた・・
企業家の鏡・・(笑)
尊敬して・・一度も飲んだ事ない・・
金に鳴る文化・・金に成る文化・・日本も参考に・・
ツマミになるか・?
興味深い本・・
「トップシークレット・アメリカ」
ワントンポスト・・ジャーナリスト関係の賞・・総ナメのベテラン記者・・
特に・・P318-P326・・
スノーデン事件の背景・・
唖然とする実体・・繁殖を続ける・・
トップシークレット国家・アメリカ・・
一読・・
童貞失ったぐっちーの精神衝撃・・味わえる・・・(笑)
ぐっちー様
昨日、福美人酒造さんの石鹸と熊野筆を受け取りました。
高級感あふれる石鹸と筆のここちよさにうっとりしております。
素敵なプレゼントをありがとうございます。
毎週月曜日のメルマガ、本当に楽しみにしております。
まだまだ勉強不足で単語の意味がわからないこともありますが、ぐっちーさんのおかげで今まで知らなかった経済の事や世界情勢などを知識として持つことができました。
今後も貴重な情報、お願いします!
さすけさんのコメントいいね!!大笑いでした。さすがにグッチーもあわててすぐの反応でした。
オレもこのコメント読んだら、もうボージョレを永遠に飲む気なくなりましたわ。別に美味いと思って飲んでいた訳ではありませんが、無宗教の日本人がクリスマスを楽しむようなノリでした。身も蓋もない薀蓄で一般人の夢を無くすなよな、あーあ。
ところで、まさかオガールのカフェでは販売してないよね(分かってるって・・笑)。
あの味で ¥2000、¥3000 というのはあり得ません。
思いがけずの当選にまだドキドキしております
しばらく眺めて幸福感を堪能した後、大切に使わせていただきます
グッチー様
お風邪の具合はいかがでしょうか
お忙しいとは思いますが
くれぐれもご自愛くださいね
みなさま
数々の秀逸なコメントに
笑い、頷き、考え。。
いつも勉強させていただいております
今後ともよろしくおねがいいたします
まずはお礼まで。。。
ぐっちーさんBNの情報ありがとうございます。
わたしも数年前飲んで、アルコール入りの葡萄ジュースのようで、2000円は?と思いました。でも400円位だったらがぶがぶ飲んだと思います。
オレオ様が
「身も蓋もない薀蓄で一般人の夢を無くすなよな、・・」
と書いていますが、事実は事実としてこれからもぜひ公表ください。
私も以前、新国立劇場の某オペラ公演があまりにひどいのに、評論家諸氏が絶賛、当然これを読んだ一般聴衆がブラボーの嵐、
気色悪かったので、某投稿サイトに思うとこを書いておくったら、総攻撃を受けました。「自分たちは気持ちよく聴いているに、イチャモンつけるな」という感じです。
だから最近は日本では聞かず、ウィーン、ベルリン、ミュンヘンなどで聞いています。
所詮日本人は
自分に自信がなく、権威にすがる人が多い、と感じています。
そういう自分もちょっと自信があるのは耳だけ、舌はたぶん並以下、
絵の審美眼については最低ランク
と自覚しています。
並以下の舌を持つ人も私含めたくさんいると思うので、
ぜひぐっちーさんの薀蓄をこのブログでこれからも公開ください。
そのときあまり自分の意見
「・・・これを飲んでうまいとかまずいとか評論している奴はアホ、です。
・・・」
とかを書くから、いろいろ言われるのであって、
事実
「、このBNとは飲酒のためのものではありません。」
「BNの出来栄えと2年後に出てくる本物のブルゴーニュワインの間に相関関係があることが知られている」
だけを書けばよいと思います。
このブログではこれからも知らないことをたくさん教えてください。
最近よく話題になりますね。
ボジョレーヌーボーの輸出の約半分が日本向なのに日本の年間ワイン消費量は欧州の20分の1。
わざわざ高い金を出して本来のワインより不味いものを率先して飲むんだから良いカモ……。
グッチーさんの仰る通りなんですが、なんと言いますか、、、日本人は初もの好きでして、初かつお、初しぼりと聞くと先ずは口にしなきゃって祭り気分になるんです。
本場で破棄される運命のボジョレーを日本で祭りにしてもらい、ボジョレー冥利に尽きますね。
これは日本の文化ですね。
去年久しぶりに行きました。
以前はバカ盛りでしたので、とにかく平らげねば(⌒-⌒; )といった感じで楽しむ余裕もありませんでしたが、程よい量になってワインを楽しむ余裕も出来ました。
黒板に「雷鳥」とありましたので目を疑いましたが、まさしく「雷鳥」、スコットランド産の( ̄▽ ̄)
もしやと思い、余計なことながらオガールのサイトでチェックしてみましたよ。で、やはりsuger cafeでボージョレは扱っていませんでした。ただし、店頭まで確かめた訳ではないので、そこまでは分かりません。さすが目利きのワイン通が揃えただけあってワインリストはアメリカ産中心に美味しそうなものばかりでした。(ヨイショ)
torisutanさんに取り上げて頂きちょっと反省です。いや、グッチー氏の超ワイン通はよく分かっていますからね。酔っ払ってちょとからかってみたくなった次第で、脱帽です(ペコ)。ここはお祭りと割り切ればいいのかな・・・。
ところで日本では若者の車とビール離れが顕著のようですが、フランスでは若者のワイン離れが問題なんだそうですよ。ワインをよく飲むのは中年以上ばかりだとか。(これはラジオで仕入れたネタです)
これ、まさにぐっちーさんのおっしゃるとおりなんですが、
世間話で「趣味がワインだからヌーボー飲まないんですよ」とか言ったら
嫌みに取られちゃったりするんですよね。なかなか難しいです。
猪瀬知事のしどろもどろの記者会見を見ていて、これは限りなくクロに近いと感じました。言うことがコロコロと変わっていますし、歯切れが実に悪い。借りたと言い張っていますが、5000万円もの大金を無利子で貸すということ自体有り得ませんし、裏があるに決まっているでしょう。はっきり言えばこれは賄賂の類でしょう。徳洲会側に捜査が入ってなければ、そのまま頬かむりで闇に埋もれていたでしょう。テレビで見ていた都民誰もがあのオドオドした態度、発言から納得する人はいないでしょう。疑惑を深めただけです。
彼が道路公団民営化の際に、傲慢な態度で切り込んで一部の国民から評価されたこともありますが、自分のことになるとあの態度では情けない限りではありませんか。もともとこの不遜で傲慢な男に対しては良い印象がありませんでしたが、やっぱりなという感じを強くしたところです。彼は辞任に値します。
誰かが法的な知恵をつけたのだろうが、「個人で借りた」で逃げ切れると自信を持ったか、一転強気な発言を繰り返しています。最初は都知事選挙のために借りたと言っていたのだ。しかも、徳洲会側が申し出たとかぬかして、立証するのが難しいとタカを括っているようである。寝ぼけてるんじゃないよ。何処の世界で無利子・無担保で5000万円もの金を貸すか。だったら約10カ月借りた利子はどうなっているのだ?これは明らかにおかしいよ。こうなったら、誰かが刑事告訴して検察が徹底的に事情を聴くしかないだろう。そうしないと都民は納得しない。知る権利に熱心な天下の朝日新聞はどう思いますか?
うーん、外国馬のメンツがどれも弱そうなのばかりでつまらない組み合わせになりました。これはオッズ通りジェンティル、ゴールド、エイシンの3馬の争いでしょうか?どうもどれも帯に長し状態で一着の予想が難しいですね。面白くありませんが、どうもこの組合せが妥当なのかなあ。押さえの穴狙いで外国勢からジョシュアツリーを単賞で買っておきますか。