メジャーリーグも宴たけなわであります。

ホームチームが有利とよく言われますが、日本では応援の問題に片づけられることが多いですね。
つまり地元チームの応援が多いから有利だ、という訳ですが、アメリカのホームはそういうレベルではありません。日本では東京ドームにも阪神ファンはたくさん来ますし、逆に広島球場にもジャイアンツファンはたくさんいるわけです。

アメリカの場合、余程のことがないとアウェイの応援ははばかられる。殴られこそしませんが、ものすごいブーイングを浴びます。さらには、相手チームがどんなに打っても拍手一つ起きない、なんてことが日常的に起きるので、これが本当のホームアドバンテージです。

野球ではあまり関係ありませんが、フットボールでは相手の攻撃の時に大騒ぎしてサインが聞こえないようにしてしまい、ファルススタートという反則を誘う、なんてことが普通に行われます。これもかなりなホームアドバンテージで、ＮＦＬで、相手チームのファルススタート獲得Ｎｏ．１はあのシアトル・シーホークス。観客もえげつないのですが、何せ、専用のバンドが入っていて、ラッパや太鼓相手の攻撃を妨害するのでたまったものではありません。

しかし、本当のホームアドバンテージはそんなもんではないのです。

アウェイチームとホームチームのロッカールームがまるで違う設計になっていて、アウェイチームのロッカールームはわざと入口からロッカールームまで長いくねくねとまがった道を歩いて行かねばならない設計になっている・・・・なんてのはアメリカのボールパークでは普通です。

夏場に相手チームにはエアコンを入れないとか、冬場のシャワールームでは水しか出ない、なんてことも日常茶飯事で、これが本当の意味でのホームアンドアウェイで、こうなると日本の比ではありません。

ホームチーム有利、というのがただファンの数だけではありませんよ、という事もご存じであるとメジャーリーグ観戦もより楽しくなるのではないでしょうか！

昔は本当に相手チームの食事に下剤を入れるなんていう過激なことまであったようですが、今は禁止されています。逆に言うと禁止しないとまずいくらい、過激な「洗礼」がアウェイチームにはあるのです。ですからアメリカンスポーツであ圧倒的にホームが有利になるのです。