2005/05/17 09:51 | 金融全般 | コメント(2)
再び、エコノミストよ、去れ!!
ただ、普通書けないでしょうね、私も実際外資系にいたら無理だったと思います。が、外資系証券会社の「あやしさ」を示唆する事件がまたひとつ。
私のその、出身母体は昨日とんでもない裁判でやぶれ、賠償金額がなんと6000億ドル!!
原告は有名な投資家のベレルマン氏。要は彼が持っていたキャンプ用品で有名なコールマン株をモルガンのアドバイスでサンビーム社の株に交換したところ、サンビームが破綻、ベレルマン氏は
「だましたな、このやろー」
とモルスタを訴え、モスルタは
「自分たちだってしらなかったんだもん」、
と開き直った(信じられないよね)
、と言う何ともアメリカらしい裁判です。これで賠償金は決定、まあ、モルスタがプロとしてあまりにお粗末でした、という判決、さらに、これに意図的に騙したのではないか、もしそうなら懲罰的制裁まで及ぶかというのが今後注目です。もし、意図的、すなわちサンビームが危ないのを知っていたと裁判所が認めるとまあ、大変ですね。第2のエンロンでしょうか。モルスタはウォールストリートでは比較的こういうインチキをしない会社でして、私もそれをほんとに誇りにしていた時代もあり、とても残念。
でも日本でもインチキをした証券会社にはこのくらいの賠償を求めたほうがいいですね。あまりにも甘い。もしインチキを認定されると担当者やその上司がが逮捕されることになり、そうなると金額から見ると懲役100年位でしょうか。日本だと1年半。そりゃー、悪いことしたくなるよね(笑)
本日のGDP。先程発表。昨日冗談で書いたらほんとに1%を超えてしまった・・・
ほんと、注意してあげたんだからはずさないでほしい!!
1.3%、年率で5.3%だってさ!
再びエコノミストは全員くび!! あてた人はえらいえらい(一人だけ!!)
しかし発表前に一斉に売りが出ていたのはなんだろうかね。日本はこういうところがいやですな。
恐らく事前に「漏れた」ものと思われます。業界外のみなさんはおどろかれるでしょうが、日本ではこういった数字の事前漏洩は日常茶飯事です。今回は景気に付いて強い、ということを散々騒いでいた政治サイドが情報源のようでした。これも至急改善する必要がありますね。
さて、GM。いよいよ動き出しました。系列のコリンズ&アイクマン(車の内装会社で、GMとFordで売り上げの5割を占める)が、資金繰りに困りただでさえ危ない親のGMに資金援助を申し込んだ、ということで、おいおい、貧乏人から借金すんな! ということでGMもつられて急落。これをなんと申し上げればよいのでしょうか?まるで漫才です。
CDSも1000BPを超えてしまいました!! 社債もいよいよ二桁の世界へ。これから出てきますよ、ぞろぞろと。これも出来るだけ細かくお伝えしていこうと思います。
では!
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2 comments on “再び、エコノミストよ、去れ!!”
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今朝のNY株の上昇と今日のGDPの発表で日経平均にとって好材料だと思ってましたが日経平均は結果10,825円!
何で?金利上昇の懸念?GDP悪かったら悪いで下がるんでしょ。なんか嫌な予感しております。連休前、ポジション全開にしてましたので最悪状態です。(現物だけなので再起不能まではいきませんが・・・)
お気持ちはよ?く判ります。日本の株は全くと言ってよいほどマクロ指標と連動しません。コラレーションを計算すると頭が痛くなるくらい関係ない!! ただし、新聞ネタには以外に弱く、今週の政策決定会合で変な話がでると、ご指摘の通り金利上昇懸念でつぶされるかもしれません。友人のHFでかなり強気の奴でも週末はIndexだけはヘッジする、と言ってますね。あと対中輸出の減少のニュースも要注意です。