2007/01/26 10:06 | サブプライム | コメント(6)
アルトマン教授のご託宣
円安傾向が続いております。31日、ポールソン財務長官が上院で議会証言することが決まりましたのでまあ、じっくりこれを待ちましょう。おそらく円は眼中にないと思われます。ここから先、しばらくの間、円はふらふらとタコ糸の切れたたこの如くさまよう事になります。正に最終局面。
25BPの利上げが影響を及ぼす筈もなく、利上げの時期をめぐって妄想を繰り返しているうちに取り返しの付かない通貨状況になる事を危惧するのみです。中国の元の兌換化はみなさんが思っているほど先ではないと思います。その時日本は中国経済に完全に飲み込まれる始めるはずです。その対策については別途改めてご報告申し上げます。
さて、先日のミルケン先生に続きましてジャンクボンドを取り巻く四天王の一人、エドワード・アルトマン教授がニューヨークで講演。ずばり、今のクレジットマーケットは行き過ぎだと。久々にこういう論説を聞きましたね。実はアルトマンさんは昨年はおおはずれ。デフォルト率が4%を超え、クレジットマーケットはクラッシュすると丁度去年の今頃予想をしていました。
しかし、結果的に2006年はなんと0.76%しかデフォルト率がなく、おおはずれ、となってしまった訳です。ご愁傷様でした。今年は若干控えめに2.72%と予想。これでもCCC以下の格付けは大変な被害を被るだろうと指摘されています。
もう一つの地雷源は、これも前に取り上げましたCLOのエクイティー。ここを買っているのは日本の銀行とスイスの個人投資家。実はアメリカ人はほとんど買いませんが、デフォルト率の上昇でここが大崩するとおっしゃっていますので、日本にも無縁では無い訳です。第2の不良債権になるのか、注目される所です。
ハイイールド投資にご興味の向きは、ファンドの中身を良く見てCCC以下のウェートが高いものは早めに手放す事でしょう。多少リターンは落ちますがB、BBで50%保有しているようなものをお薦めします。最近は銀行の店頭でも荒っぽいものが売られていますからね?、よく注意してください。
さて、そのまんま氏は淫行条例で逮捕された訳ではないぞ、よく調べろ!というご指摘を多数頂いておりまして、コメントはすべて目を通しておりますので承知いたしておりまする。まあ、そういう疑いのある方、という意味ですのであしからず。一緒にするな、というご意見はその通りでしょう。まあ、そのあたりはお手柔らかに・・・
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
6 comments on “アルトマン教授のご託宣”
コメントを書く
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。
円安のトレンドは止まらないって事ですかね。
これが続くと、欧米資本がますます力を増し、
日本企業の買収が容易になりますね。
三角合併どころか、直接合併も容易くなりそうで。
円高はいやなので、せめて日本企業は株高を誘導しないと、
あっという間に食われてしまうね。
でもそれは本来日本を救うよい処方箋だったりして。
真に解放された国家は繁栄し続けるからね。
虎の子の団塊マネーを何としてでも株式市場に流さねば。
そういや、郵貯の投資信託、かなり販売好調なようで。
郵貯もいいことしてるじゃんwww
ご託宣にはご託宣でカウンターするのが礼儀と思います。
優れた分析官と豊富な情報、古来、予言を看板にする神殿でも必要不可欠だった。
CIAでも経済予測など報告書を出していると思いますので、この神託も合わせれば面白いかもしれません。
老舗のデルフィの神託が一番信用がありましたが、重要な神託は実は二通り出され、必ず当たる仕組みになっていていた。
例えばアテネにもペルシャにも勝利と出していた故事がありますね。
現代の神官はどうでしょうか?
東はno graciasでございます(^^;。
大変参考になりました。
日本版のCLOも低金利のままで一般市民にも発売されていくのでしょうか?
私は買うつもりなんかないですけど、なんか騙される人(老人)が出そうで心配です。
おいらのお気に入りのもうひとつ、ぽんぽこブログが消滅しちゃった。やっぱ、安倍凡才には蛆虫が一杯くっついてるのかね。
誰かぽんぽこに伝えてくれ。ミッション忘れるなよ。前のめりで生きろってな。そうでなきゃお前は年老いるピッグだ。
と、目論見ます。
ささやかなドル預金ですが、125円トライで一旦、日本へ帰省させようかと。
瞬間、突破!と読んどります。
いつもご指南、有り難うございます!一歩