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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2008/10/22 00:15  | 国際問題 |  コメント(5)

「目からハム」 そして「鋼鉄のまたぐら」


ついに気が狂ったか、というような題名ですが、そんなこたー、ありません(笑)。


世の中、オールブラックみたいな状況の中、秋華賞で勝った馬がブラックエンブレム、しかもオーナーはあのリーマンの元ディーラーと来てはただの偶然にしては出来すぎよね。


で、この惨状・・・・
でもとても元気な中国人とイタリア人。もう、ダントツ。全く平気。めちゃくちゃといってもいいかもしれない(笑)。


前にも登場したワンさんはすでに50億円以上飛ばし、松濤の家も先週担保にながれてしまい、あやうく我が家に転がり込んできそうな勢いなので居留守を使っていたら、本人はいたって元気で、な、なんと10年前に付き合っていたガールフレンドの家に転がりこんでビールを飲みながらうれしそうに電話をしてきた。おい、何やってんだ・・・。(しかも彼女には既に亭主がいるのだが、恥ずかしげもなく3人で寝泊まりしてるらしい。中国人おそるべし)


 同じく、某大手投資銀行のMDを首になり、担保に入れてたリーマンの株が20億円近く灰になったイタリア人のカルロ。


金貸してくれ、と暗い顔で近付いてきたので「さすがにお前もまいっただろ」、と説教を垂れているところに水川あさみ似のスリットスカートの美女が・・・・すかさず歩み寄り、


「いやー、 今日はよかった、あなたのようなきれいな人にあって、僕はほんとう幸せだ、ほんと、お金なんかなくても君がいればぼく、大丈夫だよ。僕はこのためにこれまで生きてきたんだ!!」


 って、初対面の女に言うな!! しかも金なかったらおめーは大丈夫でも彼女は大丈夫じゃないから!


コリない、という次元ではなくこれはビョーキだって。しかし、こういう世の中ではこの明るさは必要かもしれませんぜ。


ということで、勉強をしたいので読んでおいた方がいい本はありませんか?という質問がとにかく多いのです。聞く相手が間違っているような気もするけど、とにかく日本人まじめだわ。でもね、それ、いい時と悪いときがありますよ、やっぱり。


で、やっと題名に戻る。


こういうときはこれを読むしかないです。カルロは決して特別なイタリアンではないのです。これを読むと、特に40代以上の男性はもしかすると自分の人生は半分無駄だった、とおもうかもしれません。今からでも遅くはありませんからね、人生の後半を楽しく生きましょう!!


「目からハム」って、イタリア語で「目からうろこ」、の意味だそうです。私の大好きなシモネッタ田丸公美子さんの新刊です。もう、米原さんとこちらはたまりません。すごすぎます・・・・


目からハム 田丸公美子 朝日新聞出版
http://www.amazon.co.jp/%E7%9B%AE%E3%81%8B%E3%82%89%E3%83%8F%E3%83%A0-%E3%82%B7%E3%83%A2%E3%83%8D%E3%83%83%E3%82%BF%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2%E4%BA%BA%E9%96%93%E5%96%9C%E5%8A%87-%E7%94%B0%E4%B8%B8-%E5%85%AC%E7%BE%8E%E5%AD%90/dp/4023302848/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1224599644&sr=1-1


久美子さんではなく公美子さん。ハム、です(笑)。


笑いのつぼはほんとにあちこちにあるんですが、個人的に気に入ってるのが、誤訳シリーズでイタリアンモードのある重鎮の紹介。もちろん、田丸さんじゃない他の通訳なんですけど、プロでもやるんだよね?、これ。


「イタリアモードの誕生」、「ミッソノロジア・ミッソーニの世界」そして 「お菓子とガウン!!」


 だれだか分かった人はすごいね。僕は日本橋の巨匠から聞いていてしっていたんですけど。。。答えは読んでのお楽しみということで。


それだけではなく、今の日本に必要なことはほとんどすべてこれにすべて書いてあるような気がする、ほんとに。


株もね、まあ、まず、このあたりから買い始めるのが金持ちになる秘訣だ、ってのは誰にでもわかりますけどね。なにせ、バフェットみたいに無尽蔵にお金を持っているわけではないですからね?、どうしますか?そのあたりはおいおいお話をしていきましょう。


金融機関に関しては、こちらのブログで始めた「時価会計さっさとやめろ」キャンペーンが効果を発揮している模様ですね。遅いくらいですが、早くやめましょうよ。


これが先進的な考え方だとおもっている輩がいまだに多いのでほんと、ちゃんと勉強しろよ、といいたくなります。騙されてはいけませんよ。こんなもん、その場の都合で変えてるだけですから。


ところで「鋼鉄の股ぐら」の方は?? これは今は亡き米原さんの本を読んで頂くことになりますが、いづれ「ロシアの3K」ということで特集しましょう。では!

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5 comments on “「目からハム」 そして「鋼鉄のまたぐら」
  1. ぺルドン より
    目・・

    アマゾンを覗いていると、
    ポール・クルーグマンが百円、マイケル・ルイスが無料等等
    なので、かき集めて読んでいると、クルーグマンがノーベル賞を取った。百円じゃ買えなくなっているだろう。
    クルーグマンはインタビューで

    『英国の経済はアメリカの半分、英国は米国の二倍の金を投入している』

    モルダー捜査官はセックス依存症であった。
    金融界もこの依存症で、太陽が黄色いどころか白くなるまで頑張った。頑張ってみて、
    腹上死寸前で、
    「接して漏らさず」
    の貝原益軒が甦ってきた。

    出ないのであります。漏れないのであります。まぁ筋肉痙攣でありましょう。

    ぐっちーも
    依存症と益軒の間を行ったり、来たり…
    体が???

  2. 通りすがり より
    Unknown

    米原さんしか知りませんでした。

  3. ニャホ より
    大恐慌が楽しみ?

    私はフロイトを大変尊敬しています。
    ので、形はだいぶ違うものであれ、彼が体験したであろう、大恐慌に遭遇できるかも知れないと思うと、心躍ることもなきにしもあらず。罰あたりな発言でした。アーメン

  4. ぬぬ より
    Unknown

    無知な人をハメ込むために、時価会計をやめるのか?
    モラルはさらに低下し信用はさらに失われるだけだ。

  5. ゆきなぼ より
    Unknown

    水川あさみがでてくると何もしないのがセクハラだからねぇ。正しいこと何だとおもいたい。

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