2005/05/16 19:02 | 考察 | コメント(9)
サラリーマン長者と外資系証券会社の間で・・・
今までの納税額ランキングトップ10とかいうとホントにいかがわしい人ばかりでした。
土地成金、インサイダー株長者などなど・・・マクドナルドの藤田田がまともなくらい・・・
しかし、今回は正真正銘の給与所得者が長者番付一位であります。
彼は清原達郎さんといい、モルガンスタンレーで私も半年くらい一緒にいた事があります。
株の運用を任されて、タワー投資顧問という会社で純粋に成功報酬であげた所得で見事トップを取ったわけです。
今回はその意味で画期的です。運用報酬から収入を得ますので、運用が下手な場合は当然報酬はゼロですし、お金を預ける人もいなくなるわけですから、ホントに真剣勝負です。しかも彼はここ3年間トップ100に載り続けており、その意味では一度も「はずしてない」訳です。運用手法を拝見してもこれまでの株イコールインサイダーの世界からすれば隔世の感があります。極めてまっとう、な運用であります。こういう人が日本にもでてきたかなー、という感じですね。
さて、これまでの高給取りサラリーマンと言えば外資系金融マン。今回も元ドイツのなかいくんがランキングにいますね。これまでも結構いました。ただ、彼らのビジネスモデルは完全に「掠め取り」ビジネス。つまり部下の稼ぎを掠め取ることにより収入を得るわけです。本社から
「東京はじゃー、まあ、今年は50億ね、あとは適当にやってちょーだいな、細かい事は面倒だからね」
といわれて50億円を渡されます。中井君などトップの人はそこから30億を自分のボーナスとして取ります。残り20億を稼いだと思われるトップ20人に分配すると一人一億になるわけで貰った人はそれなりにハッピーです。その他の人はすずめの涙で500万とか貰うわけですが、日本の会社だと500万すらなかなかもらえませんので、それはそれでほっと一息、よし、来年がんばれば俺も1億だ、と言うわけで、必死に働く訳です。
そのうちなんであいつが30億で、オレが1億なんだ、と思うようになると彼らはやめて、次の掠め取る方が可能な場所を探しますし、そうやって回転していくのが外資系証券マンの姿です。掠め取る方か、とられる方か、まあ、とられる方も日本の会社にいるよりはよほど給料が高いので満足と言う人もいますし、何とか頑張る訳です。
はっきりこの外資系証券会社のからくりを説明するのは私が初めてでしょうね。もうこれで外資系証券会社では就職できないでしょう(爆)
こういった「搾取」の構図から比べると今回の清原さんの場合、だいぶ趣を異にします。自分の実力で本当に稼ぐわけで、このランキングを見ると外資系「掠め取りビジネスモデル」もいよいよ終わり、次のモデル、本当に稼ぐやつが高給をとるという時代が来たような気がします。六本木ヒルズで女子プロゴルファーと遊んでいる場合ではない・・・(いよいよ就職先がなくなります・・・・)
私もそれを志して独立したわけですが、まだまだ未熟で道は遠いでございます。
しかし!!
もしランキング10位くらいに出てきたらこのブログをごらんの皆様とハワイクルーズくらいしたいなー、なんて勝手に思ってます(笑)。一応金持ちまっしぐら、ですので、待っててくださいね!!
いずれにせよ、少しはまともな方向に向かってきたと言う面で金融界にとっては大変喜ばしいニュースだったと思います。もっというと彼ならいくらでも節税できたでしょうが、きちんと払った所が気に入りました。ほりえもんが意外に少ないのは・・・・
相当いんちきをしている証拠であります。国税の皆様おねがいしましたよ!
税金は払いましょう、日本のために!!
なんて余計なお世話でした。スミマセン・・・
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9 comments on “サラリーマン長者と外資系証券会社の間で・・・”
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私は最近金融の世界に興味を持ち始めたシガナ?イサラリーマンですが、ぐっちさんをはじめ、今日の年収100億の方など同世代の方々の正しい活躍を知るとホントうれしいです。
タワー投資顧問はだれも注目してない小型株をこつこつ集め、注目されて株価が上がると売り出すという、
まさに投資家の王道をいってますね
5%ルールで名前が出てくる株をよく調査して、いろいろ参考になります
アメリカ人は相場のよいときはボーナスにストックオプションをたっぷり持って行き、悪いときは日本人にたっぷりストックオプションを渡し、自分たちはキャッシュを持っていく汚いやつら。
NEWSでは清原さんはの年収ばかりが推定されてますが・・
一体、どのくらいの運用益、利回りを上げたのでしょうか?
掠め取られている外資系証券マンです。いやはや、外資系のからくりは、まさにそのとおりです、、、。掠め取り側にはいくらもらってもなりたくないですね。自分を見失いそう!
150億円のボーナスプールに対して1人で100億円ってこれまたどうなんですかね!?
外資系金融のボーナスっていう制度は本当に不思議ですよね。本店だともう少し「みんなの目」があって公平性があるようにも思えるのですが、支店(東京)だと会社にとってはやりたい放題というところもあるんでしょうね。もちろん、どこの世界にも「まともな」人がいるので、外資で働くのならそういうマネジャーさんを探すっていうことなのでしょうね!
皆様おおむね好意的に受け止めて頂いて(爆)まあ、その通りと言う方が多いですね。外資系におられる方は特にそうですね。ルドルフさん、およそ年率27%?30%でしょうか。単発ならありうるんですが少なくとも3年連続でたたき出しているのは立派。
Hekoさん、私はしがない一ブティック投資銀行家ですので、誤解のないように(笑)
私も驚きました!!
日本投資顧問業協会の会員は現在、百を越えるぐらいで殆どが保険・銀行・証券が出資しておりますが、独立系で実質運用しているのはタワー投資顧問、澤上、村上ファンドぐらいではないでしょうか。
実績をあげないと会社が存続しない厳しい立場が底力になるのか、賃金体系がやる気を起こさせるのか、タワー投資顧問の運用成績は驚異です。毎年3000社を訪問し割安株を購入していたそうですが、その手法は特殊なことではないと思うので、やはりできる方なのでしょうね。何しろ資産が倍になったそうですから。
どうも、毎日楽しく見させてもらっています。
素人質問なのですが、なぜ、投資銀行はプライベートエクィティ投資(特に事業再生系の)の業務を行わないのでしょうか?
もし投資銀行が行っていたら、まったく見当はずれの質問だとは思うのですが、どうも、プライベートエクィティ投資を行っいるという情報を見つけられませんでした。
投資銀行の持つ資金や人材、情報量からすれば、ファンドを組んでPE投資をすることによって利益を上げることは容易だと思うのですが。